十三駅近く、老舗の洋食屋の謎メニューにせま・・れなかった。けどウマいから良し 十三 大富士(大阪市・十三駅)

プログラミング初学者勉強会(仮)」という、たぶん勉強会に参加するため、大阪にやってまいりました。高速道路で何度も通過していますが、実は大阪の地に足を踏み入れるのは初めて

勉強会の会場は梅田駅近くですが、駐車場やホテルの関係上、一駅となりの十三駅前にやってまいりました。パチンコ屋や貫禄のある飲み屋メシ屋がズラリ、良い感じにゴミゴミした路地が入り組んでいる・・・こ、これは好みどストライクの街並み!

お宝っぽいメシ屋ばかりなので、ぜひともこの辺で腹ごしらえをしていきましょう。テクテク歩いていると、老舗揃いの中でもひときわ目をひく美しい看板があります。「とんかつ&洋食大富士」さんですか。

その奥にある、中国拳法の達人がやっていそうな店も気になりますが、こちらは夜から開店らしいので見なかったことに。

大富士さんに戻ると、この美しき食品サンプル!その上に、たぶんトンカツ屋さんだから置いてあるブタさん貯金箱だと・・・?こんなの入店確定ですってー、もー。

完璧なディフォルメの豚!美しき筆文字フォントの店名!市外局番なんか知らないと言わんばかりの電話番号表記!美意識の塊である看板を見ながら入店します。

よほどデザインに自信があるのでしょう、店内に足を踏み入れても同じ看板が・・!ソロの指定席であるカウンター席に陣取ろうと思ったけど、全く使われている気配がない。

「空いてるお席にどうぞ」と厨房から声がしたので店内を見渡すと、4卓くらいあるテーブル席に空席は・・あった。今は一組一卓ですが、立て込み時は相席が基本なのでしょう。

店員さんは2名。お二人とも忙しそうに立ち働いておられます。初見の店の場合はかえって好都合、じっくりとメニューを吟味できますよ。

えーと、看板メニューは・・・とんかつ定食とんかつ(A)定食ヘレとんかつトンヂクセリポークチャップ・・・ちょっと待て。ヘレはヒレでしょう、わかります。ポークチャップはポークチョップですよね。とんかつとんかつ(A)の違いはなんだろう。(A)はAランク肉?または大きさの違いなのかしら。それより何より、トンヂクセリってなんじゃらほい。

看板メニューではないけど、ポークシチュウは字面からしてウマそう・・これは難解なメニューだ!しかも裏面もあるのか。

裏面は軽食、ご飯ものですね。大富士ライス(ヤキメシ)・・・ヤキメシってチャーハンですよね。ご飯系メニューで一番高いのがチャーハン?五目とか八目とか具材自慢なのか・・?ハイシライスはハヤシライスなのか・・?謎が多すぎてこんなの選べるか!どうすんだこの野郎!!

マスターとおぼしき、ナイス熟年の男性が持ってきてくれたお冷やで冷静になって情報を整理しましょう。

とんかつを看板に掲げている以上、まずはとんかつを狙うべきでしょうが、とにかくトンヂクセリが謎すぎる・・うーん・・とりあえずトンヂクセリについてググってみよう・・・「玉子で包んだ揚げないトンカツ」だと?情報が錯綜しただけだ!

よく考えたら、今日は夕方4時くらいから飲み会になりそうな雰囲気。ここは少しでも軽そうな、衣がないヤツでいくか・・・と、毎秒数万回の演算によりはじき出された結論は「ポークチャップ定食、ご飯小」でお願いしまーす。

10分程度でやってまいりました、ポークチャップ定食!トンカツ屋のポークソテーが好きなので頼んだのですが、してやったり。まず見た目はケチのつけようがございません。ひたすらムダがなく美しい!豚肉界の南斗水鳥拳・・・!

メインのポークチャップを見ると、とにかく肉が見えないほどのソース!銀っぽい皿と合わせて古典洋食の雰囲気がプンプンします。これは期待しかできない。

ご飯を小にしてもらいましたところ、これは150gくらいかな?この手の店にしては珍しく、確かに小っぽくてありがたい・・のですが、先ほどのドップリした量のソースからすると、明らかに戦力不足な気がしてきた。厳しい戦いになりそうです。

味噌汁はワカメと豆腐にネギがパラリというオーソドックススタイル。最初にズズーとすすってみると、さすが老舗!やけに後を引くウマさです。

そしてお新香・・・おや、こちらはなかなか弱めな雰囲気ですね。もしかするとこれはあれか、ミスター味っ子のラーメン勝負で日本最強の店が「ウチのラーメンは薬味なんかなくても客は満足するんだ」とか言いながら、ネギを数片だけ散らしていたのと同じ、料理への自信の証か・・!

一面のソースで構造がイマイチ読めないので、肉の厚さ探査も兼ねて下層を見てみましょう。ふむ、肉の厚さは8ミリ程度でしょうか、過剰でないボリュームがいいですね。焼き加減は赤身が消えたばかりの完璧さ。そして千切りキャベツに太めのケチャップ味スパゲティ、一片のトマトとパセリとなっております。これは美しき洋食のカタチ。

ではソースたっぷりの一片を

ライスにオンしていただきましょう!おおっと、思ったより酸味があるぞ。デミグラスソースとケチャップが半々、酸っぱめなハヤシライス的ウマウマなソース。そしてどんだけ丁寧な下ごしらえをしているのかわからないくらい、とにかく柔らかで繊細な味がする豚肉!これぞプロ中のプロの仕事・・!

おっと、黄色がまぶしいカラシもたっぷりあるのですね。では・・・

バッチリとつけていただきましょう。ウヒョー、急にトンカツ味に化けた!そうか、酸味とカラシがついた豚肉はトンカツ味になるのか・・!これは勉強になった!結局ワシワシとご飯がすすみまして、「誰だ小ライスなんか頼んだの!」と自分を叱るルーチン。

合間のナポリタン風オマケスパゲティも非常に美味しい。これは初大阪でいきなり大当たり!ぜひともトンヂクセリも食べてみたい・・!と思って後でこの店について調べたら、松本人志さんがここのチキンライスはチキンライス四天王と言っていたらしいじゃないですかーやだー。次回大阪の際は単品トンヂクセリとチキンライスかなーと思ってしまったのでした。

 

十三 大富士 大阪府大阪市淀川区十三東3−28−18

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