ソースなしの塩もんじゃ、牡蛎たっぷりもんじゃ‥月島のもんじゃ焼きはエラいことになっていた! ことぶきや(中央区・月島駅)

浅草で牡蠣を楽しんだ時、一緒に食べていたハンドメイド作家N又さんにウマいものを食わせる店を聞いてみましたところ、「月島によさそーなもんじゃ焼き屋さんがあるよー」とのこと。

月島のもんじゃ焼き!学生の時に約30kmの道のりをママチャリで行って、おケツパンパンになりながら食べた記憶があります。うん、あれはウマかった‥気がする。よし、行きましょう!

というわけで、月島駅に到着。電車で来たのは初めてですが、駅前に「月島もんじゃ振興会」があるくらい本気なんですね‥!築地と豊洲が目の前なのになぜかもんじゃを推して、しかも成功しているのかー。よく考えたらすごいのでは。

いわゆるもんじゃストリートをちょっと歩いて、一本路地に入ったところにありますのは「ことぶきや」さん。この界隈にはなんと80店舗前後のもんじゃ焼き屋さんがあるとのことですが、なぜこのお店なんですか?

N又さん「店長さんが地元の友だちなので。何年も会ってないけど、美味しいお店だって話も聞いてるから」

そういうことでしたか。では入ってみましょうか。

入店したところ、まだその店長さんらしき姿は見えませんね(開店直後でした)。ではおすすめの看板を見ましょうか。

明太子もちチーズというもんじゃ界の王はもちろん気になりますが、せっかくなら変わり種というか、他で見ないモノを食べてみたいところです。塩海鮮とか鶏白湯とかがひっかかるところですね。

N又さん「つぶ貝仙台タンステーキはもんじゃ焼きじゃないのかな」

あ、つまり鉄板焼きですね。そうか、目の前に鉄板があるからなんでもありなんですね。

レギュラーメニューも見てみましょう。ざざっと見てひっかかったのは、アサリとネギの深川もんじゃサーモンクリームもんじゃ、コーン・チーズ・ベビースター・カレーのコチべカレーもんじゃですかね。

N又さん「コチべカレーはすごくジャンクで美味しい確定。ウィスキーとかハイボールが永遠に飲めそう」

黙っていても永遠に飲みそうな気がしますが‥飲み物を注文するとしましょう。

地元の駄菓子屋もんじゃなら「スカッと飲もうスカット」で決まりですが、そんなものは無いのでお酒にしますよ。

N又さん「じゃあとりあえずハイボールで」(10秒で飲み干す)

私は‥おや、メニュー外で壁に赤霧島って貼ってある。それをロックでお願いします。

はい、ではかんぱーい。もんじゃの前にツマミとして、琉球ウインナー仙台タンステーキを頼んでみましょう。

まずは琉球ウインナー。沖縄大好きマンなので反射的に頼みましたが、どの辺が琉球なのかしら?スパムみたいな味なのかな。

店員さん「沖縄産の豚肉を使ってるので琉球です」

なるほど、それは琉球もやむなしですね。ところで店員さんが油をひいて焼いてくれているのはなんで?

店員さん「当店はもんじゃも鉄板焼きも全部こちらで焼かせていただきますので。ご自分で焼きたい方は申し出ていただければ」

N又さん「見てるだけでいいとか天国だから、全部お願いしちゃおう」

そうですね。プロに任せるのが一番。昨晩寝る前に繰り返した、もんじゃを焼くイメージトレーニングは忘れましょう。

N又さん「私もソレやったんだけどね〜」

はい、琉球ウインナーが上手に焼けました〜!なんだこれ、ケチャップも何もなくても非常にウマいぞ!中に押し込められている脂身がいい仕事をしています。これは焼酎にもハイボールにも‥

N又さん「合いすぎだよ!一切れでハイボールがなくなった!」

赤霧島もなくなった!赤霧島を2つ頼みましょう。

お次は仙台タンステーキですが‥えっ?なんですかこの形状。まさかタンのタテ切り?

店員さん「はい〜。タン先からタン元まで全部を味わっていただけます〜」

焼くとタテ切りというか、オバQの舌の丸焼きにも見えてくる。

N又さん「ベローンって感じがすごい」

焼けたら切り分けてくれますが、サムギョプサルでなく牛タンをハサミで切るのを見る日が来るとは。

ドーンと盛られた牛タン!食べてみるとクニュクニュなところ、コリコリなところ、旨味がギュギュっとしたところ、本当だ、先から根元で七味と食感が変わるものですねえ。おもしろおいしい。

N又さん「柔らかいのが上タンとかタン元ってところかな」

これは‥アレですね‥

N又さん「うん、お酒がすすみすぎる‥赤霧ロック2つ〜」

やっと本番のもんじゃ焼きにたどり着きました。それはいいけど、何を頼んだのでしたっけ。

N又さん「塩もんじゃなんか食べたことないって言って、塩海鮮もんじゃにしてたみたいだけど」

おおー、我ながらグッドチョイス!ウマそうですね!

あら、切りイカはすみっこに移動なんですか。

店員さん「こちらは仕上げ近くまで待機です」

最初から混ぜないんですねー。ウチのお好み焼きとはエラい違いだ。

N又さん「関東のお好み焼きって切りイカみたいな味が出る食材とかはほぼ無視だし、粉を溶くダシ汁には無頓着すぎるし、ダメじゃない?」

一本包丁満太郎のお好み焼き勝負にもそう書いてありました。粉を溶く汁にいたっては、だいたいが水ですし‥私は自宅でやる際には、毎日作って飲んでいる昆布水で溶きますが。

店員さん「当店の塩もんじゃはおいし〜いダシで溶いてますから」

N又さん「それはたのしみ!」

まずは汁をこぼさぬよう、土手の建築用の具材を落とします。ドサドサと具が落ちますが、これは‥

N又さん「まさかこんなに具だくさんとは」

想定外でしたね。私の知っているもんじゃと言えば、キャベツの切れっ端と紅生姜が少々。ベビースターを追加しないと土手も作れないというシロモノでしたが。

N又さん「それはヒドいねー。いくらだったの?」

150円。桜えびみたいなヤツが少し入ると180円。

N又さん「・・適正価格かな」

ドーナツ状の土手を見る間に完成させると、真ん中のくぼみに汁を注ぎ込みます。うむ、まさにもんじゃ焼き!

N又さん「ここはお店の人が焼いてくれるけど、もんじゃ焼きって焼ける?」

実は学生時代、友人が北千住のお好み焼き屋でバイトしておりまして、もんじゃ焼き奉行様だったのです。そんなわけで、もんじゃを自分で焼いたことはほとんどございません。

N又さん「どっちにしてもこのコテさばきは無理だよね〜。この店でよかった」

真ん中の記事がポコポコと煮えてきたところで、手早くまとめます。

店員さん「もうだいたい焼けましたので、色が濃くなったところからヘラで食べてくださいねー」

N又さん「待ってました〜(*´ω`*)」

最後にヘラでズダダダダ〜と具を刻んだので、エビやらホタテやらの旨味が全体に広まっている!なるほどー、これは生地がゆるいもんじゃ焼きのみに許された必殺技!

全ての具の味が混沌と混ざり合い、ダシのきいた塩ダレとたまらない旨味を‥って、ホントにウマいなこれ!もんじゃ焼きってこんなにウマかった

N又さん「私の知っているもんじゃ焼きの5倍くらいお酒に合うよね」

それはつまり‥

N又さん「赤霧ロック追加で〜」

この焦げ目とナマ部分が混ざり合っている部分がやはり一番楽しいところですが

焦げはじめ部位をはがしながらさらにヘラでつぶして、焦げセンベイにするのもまた楽しい!ダシがきいているので海鮮センベイ

うますぎてあっという間に終わってしまった!さて、次は‥

「久しぶり〜。10年くらい?」

おや?誰でしょう。

N又さん「あ、店長!久しぶり〜!たぶん10年ぶりかな〜」

ああ、古いお友だちという店長さんでしたか。せっかくですから店長さんにオススメをお聞きしましょう。

店長さん「全部美味しいけど、マグロのホホが今日はないんですよね。砂肝のいいのがあるから焼きましょうか?」

砂肝!ぜひお願いします。

今度は店長さん自ら焼いてくれるのですね‥すごいサービスだ。一人一卓につきっきりみたいなものじゃないですか。

店長さん「そうですね〜。もんじゃだからお客様にお任せもいいけど、せっかくなら美味しく食べてほしいんで、無理してでもこのスタイルでいきたいですね」

なんですかそれ。飲食店の鑑すぎやしませんか‥?

店長さん「ここでちょっと蒸し焼きにしましてー」

この器具って!漫画のフランス料理でしか見たことないよ!

店長さん「はい、できました!どうぞ」

N又さん「これは猫舌会議の私もさすがに急がないと」

そうですね、焼きたてを食べないとウソですね。おー、ゴリっときてプリッときて‥!

N又さん「さすが店長、完璧な焼き加減!」

次はつぶ貝を頼んでみました。もうもうとした湯気でよくわかりませんが、新鮮そのもののつぶ貝が焼かれていきます。

上手に焼けました〜!なんですかこの焼きカマンベールチーズのような麗しき外見!よ、よだれが‥!

N又さん「あっ!!これは‥ダメだ!!」

あれ、この焼かれてブーストされた磯の香りがダメでしたか?

N又さん「ダメすぎてホラ、お酒が‥からっぽ」

あ、それは偶然ですね。私のグラスもカラです。気分を変えて麦でいきますか。和ら麦ロック2つ〜。鉄板が熱くて倍もお酒が回るので楽しいぞ、もんじゃ。

N又さん「もちろんまだまだお腹の空きもたっぷりなので、もんじゃを追加しましょう」

では広島産牡蠣もんじゃでいきましょうか。海鮮がかぶるのは気のせい。

N又さん「海鮮もそうだけど、つい先日牡蠣を山ほど・・・まあいいか〜。牡蛎好きだし」

店長さん「では焼きますね〜」

なるほど、牡蠣は先に置いて‥こりゃまた立派な牡蛎ですね。

そしてやはり手早く見事な土手を作り上げます。素晴らしい。

N又さん「牡蠣もんじゃは何味なの?」

店長さん「ソースをちょっと入れます。これもダシは取ってるんで、ちょっとだけでいいです。ウチはとにかくダシがしっかりしてますから、何を食べてもホント美味しいと思いますよ」

たしかに塩海鮮はウマかったですからね〜。ソースなしのもんじゃがあんなにウマいとは。

N又さん「この店をすすめておきながら、こんなに美味しいとは思わなかった」

店長さん「焼けてきたので、広げて‥えいっ!」

ズダダダダダ!!

うわー!あんな大ぶりで見事な牡蠣をヘラでみじん切り?なんとバチ当たりな!!

店長さん「はい、できました!どうぞお楽しみを」

ほ、本当に牡蠣が姿形もなくなっている‥

N又さん「岡山のカキオコ命みたいな人が見たら暴れだしそうだけど、味はどうなのかな」

ソースの焦げた香りに潮の香りが混ざってヨダレが出るのは間違いありません。いただいてみましょう。パクリ。

N又さん「私も〜。パクリ」

・・・・・・

めっちゃめちゃ・・

N又さん「おいしいよね、コレ・・カキのウマさがぜーんぶ溶け込んでる・・」

店長さん!天才かよ!

店長さん「ぐっ(`・∀・´)b!」

こんなの酒が足りなくなるに決まってんだろコラ、エー!?と熊本の焼酎を頼んだら、くまモングラスで来ました。これまた卑怯な。

バッチリ焦げたところを広々と取って、一気にバクリ!カキフライとソースが合うんだから、カキもんじゃが最高なのも当然なのか〜。

半ナマ、コゲ、ちょっとずつや一気食い等々、色々な食べ方を楽しめるもんじゃ焼き!もしかしたら鍋と並ぶエンターテインメント晩酌なのではないでしょうか。

N又さん「ここはダシとかすごいから、他はどうかわからないよ?」

そうですよね〜。正直なところ人生もんじゃで一番ウマかったです。これはまた何度も来てみたい感じ。

店長さん「お待ちしてます!」

その後もちょっと飲みましたけど、エイヒレをすこし余計に炙りたいと思ったら、鉄板で自ら炙ることができるんですよ‥?ひかえめに言って最高だろ、もんじゃ酒!

N又さん「気に入ってもらえたようでなにより!」

 

ことぶきや 東京都中央区月島3-9-3

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。