地元最愛の店じゅん亭・春の陣!太田の歴史がまた1ページ じゅん亭(太田市)

都内や横浜で飲む機会が多いですが、たまには群馬にいます。その地元で最も愛しているお店は「じゅん亭」さんです。何度か記事にしている気がしますね。

とんでもなくウマいものをこれでもかと楽しませてくれるので、季節ごとに通っております。春メニューをいただきに出発、出発〜。

小さなビルのテナントの一角。カウンター8席と6人分のお座敷だけの小さなお店です。店主さん一人で全てをまかなうので、このくらいが限度なのでしょう。

こんばんは〜、お久しぶりです〜。

ブログに書くのはさぼっていますが、年に数回来ております。

今回はカウンター席‥おおっと、立派なカニさんが鎮座ましましている‥この巨大さは極上タカアシガニですね。今回はこの方が‥

大将「はい、出ます!」

ウホっ、楽しみじゃ!

前菜というか先付というのか、最初に出てきたお皿は菜の花・ホタルイカ・卵焼きにつぶ貝と春まっさかり。

こちらのお店のメニューは基本的に予算を伝えてのおまかせコースです。4000円から‥いくらまでなんだろ。今回は6000円でお願いしました。あとは飲み物代‥飲み物‥酒‥

そうそう、お酒を頼まなくては。本日の日本酒は‥うわ〜、こりゃまた素晴らしいメンツですね。

鍋島裏鍋島のどちらもいるし、黒龍さんのたれ口も‥しかし、やはり最初はアレですね。

我が最愛の日本酒、神亀!しかも搾りたて生酒!!神亀特有である謎のワラ風味と濃厚な旨味がたまりません。

しかもこちらのお店はグラスからこぼしてマスからこぼしてお皿で受ける!三段こぼしの計でたっぷりと注いでくれます。ふは〜。

ぷっくりホタルイカで幸せに飲んだ頃合いで、醤油と塩とワサビが出てまいりました。ここからお造りモード突入ですね。

大将「まずこちら、マハタですね」

いきなりスーパー高級魚が来た!なんと美しい刺身だ‥!まず塩とワサビでいただきましょう。

こ、これは‥脂ではない、真の白身の旨さだ‥日本酒を呼んでならない白身魚の本気!次は醤油とワサビで‥うう、イノシン酸とグルタミン酸!たまらんぞう。

大将「次はボタンエビですね〜」

刺身を食べたら次の刺身が置かれるというこのしわわせ。しかも卵つきボタンエビ!塩をちらっと振ってパクリ。

なんでしょうこの生き物。こんなにぷりぷりしてトロりと来て甘いなんて、食べられてしまうに決まっているじゃないですか…少しはシーラカンスを見習うといい。

おかしい。まだ造りのはずなのに煙がもうもうと‥そしてとんでもなく香ばしい。なんじゃろ。

大将「キンキのあぶりです〜」

これまた高級魚キター!白身、エビと来てから一転、脂がご自慢のキンキ!しかも炭火でさっとあぶるって…皮の裏の脂とゼラチンがトロトロで…うまい、うますぎる!

たっぷりあったはずの神亀が蒸発してしまったじゃないですか。裏鍋島くださ〜い。搾りの最初と最後をブレンドしたという、いわゆる中汲みのまるで逆。

じゃあ荒々しい味なのか?と思うとそんなことはない。鍋島の華やかな香りはそのままで、とんでもない甘味だ〜。これはたまらんけど、ツマミもそうとうな力強さがないとお酒に負けちゃうぞ。

そこでほいっと手渡されたのは、葉っぱ。えっ、葉っぱ?

大将「炙り棒寿司を葉わさびで包んだので、そのまま食べてください」

炙りしめ鯖・寿司飯・大葉・ゴマ・葉わさび!力強いなんてもんじゃない弦楽四重‥五重奏?

みんなまとめてガブーといって、裏鍋島をグイっといくともうフルオーケストラです。合唱付きです。脳内で鳴り響くフロイデシェーナーゲッターフンケン!

大将「タカアシガニの脚にカニミソをかけました」

あっ、お出迎えのカニさん、これまた美しい姿になって‥あれ?カニアレルギーだったこともあって初タカアシガニか私、もしかして。

味は‥肉はエビじゃないの?ってくらい伊勢海老っぽい味だ。不思議なカニだ。上のミソは濃厚でミソミソしい生臭みが一切なくて、とんでもなく美味しい。これは面白いなあ‥

大将「オニカサゴの揚げ出しです」

ぎゃあ!しかも初物のタケノコつき!たたみかけてきますね。

ギンパラ→海物語で見事にリストラされたカサゴですが、揚げておいしい魚としてはトップクラス。それを唐揚げでなく揚げ出しとは‥なんてことをしてくれちゃうのでしょう。

あまりにもウマいものが続くので、まるでお酒が足りません。黒龍の垂れ口をくださいっ!じゅわっと来る生酒感、なんてみずみずしさ溢れるお酒でしょう。これに対抗できるのは‥

大将「閖上赤貝ですね〜」

日本一の誉れ高き閖上赤貝!これぞ赤貝といったコリコリっぷりと嫌味のない磯風味が流れ出す〜!黒い龍vs赤い貝の口内決戦でもう大変だ‥

大将「自家製の豆腐です」

おお、ここで休憩が入った。豆腐の優しい風味‥って、ギリシャヨーグルトみたいな食感でめちゃめちゃ濃厚じゃないのよっ!休憩要素はこれまた自家製であるポン酢の爽やかさだけだった!

この辺で芋焼酎に切り替えましょう。農家の嫁をロックでくださ〜い。切り替えた理由はなぜかというと

揚げ物モードになりそうだったから。油物となると焼酎がほしくなりませんか?あ、ビールなんですか?そうですか。

ふきのとうノビルと全力で春アピールをする天ぷらたち!特にノビルっ、お前はダメだ!うますぎるんだよっ(大好物)!!焼酎に合うからノビールってんだよ(錯乱)。

とうもろこしのかき揚げと芋焼酎がまたバカみたいな相性です。あま〜いコーンとフルーティーな香りの芋焼酎、いいなあ。穀物同士仲がいいのだな。

今度は葉っぱならぬ紙を手渡されました。ナニコレ、コロッケ?

大将「カキフライです。味はついてるのでそのままかぶりついてください」

なんとなんと、巨大なカキフライでしたか!こんなスタイルで食べるのは初めて。当たり前だけど熱々だ!ザクっとかじるとカキ汁ぷっしゃ〜!ぷっしゃ〜!!

大将「最後のお食事は桜そばになりますね〜」

桜色のそばに桜が浮いたツユ‥シメまで花満開、春の確変大連チャンでございました。満足しすぎだ。

この内容で6千円、大丈夫なんだろうかと毎回心配になります。さて次は‥鮎さんこんにちはの頃に来てみようかな。

じゅん亭 群馬県太田市新井町516-1 GSEビル 1F

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