謎の新幹線停車駅・三河安城に極上手作り居酒屋を見た 心有(安城市・三河安城駅)

神戸からグンマに帰ろうと思っていた日、午前中の用事がちょっと長引いてしまいました。車だから家に着くのは夜遅くになってしまいそう‥面倒ナリ、もっと早く飲みたいと、3時間ちょっと走ったあたりで東横インにインしてしまった。はい、雑に生きています。

飛び込んだ東横は三河安城駅前。初めての土地なのになぜか馴染みがあるような。あ〜、新幹線の車内放送だ。「三河安城駅を通過したのでおよそ9分で名古屋に到着」の所だよ。こだましか止まらない幻の駅だよ。名前だけ知っている未知の街、果たしてどんな街なのか。

駅前をちょっと歩いてみると、やけに立派な駅とやけにたくさんのビジネスホテルがある街。いかにも新しい街っぽくて旅情は感じないような、とか言ったら失礼でしょうか。あと道ゆく車がトヨタばっかり。

こんな街ではチェーン居酒屋しかないのでは?心配しながら調べてみたらそんなことはない、ビビビと来るお店があったぞ。

北京飯という料理が大人気らしいお店‥は通りすぎて、その近くにあります居酒屋の「心有」さんにやってまいりました。

予約しているワケないので開店と同時の18時に来てみたところ、料理の提供に時間がかかることを了承してもらえればオッケーですって。

そりゃもうあとは寝るだけ、ヒマですので待ちますということで、無事カウンター席をいただきました。

まずは飲み物ですね。おお〜、ご当地愛知のお酒がズラリ!そうか、名古屋まで9分ってことは愛知なんだよな。そりゃトヨタ車ばっかりなワケですよ。

ありゃ、なぜか地元の北関東のお酒もズラリ!トヨタとスバルのつながりなのだろうか。こっちまで来てわざわざ飲まんでもと思いつつ、鳳凰美田の日光を二合くださいと言ってしまった。

食べ物も早めにお願いしておこう。本日のおすすめの中でもひときわフォントがデカいこだわりのはんぺんは押さえるべきなのでしょう。蒸し鶏茹で鶏は大好きなので奥三河鶏の茹で鶏もね。

焼き鳥が限定7本とか2本とか具体的な数だな。本日捌いた分だけということですかね‥おや、奥のテーブルの方が焼き鳥をバンバン頼んでいるじゃないか。全部食われてしまう前に何か1本くらいは確保しておかなくては。

クリームチーズの西京焼きやタコの唐揚げも気になるけど、一品あたりのサイズ感がつかめないから後にしよう。

見るからにキンキンに冷えていやがる鳳凰美田が登場!二合取れなかったのでその分お安くしておきます、ですって。この後はまんさくの花二兎をいただきました。良いお酒が揃いますね。

そしてなんですこのオツマミ天国は。なんとお通しなんだそうです。コレだけで二合や三合飲めちゃうじゃないの。しかもお値段はたったの777円!パチンコ発祥の名古屋らしい金額だね。

なんでも料理に時間がかかるので、たくさんのお通しでゆっくり待ってもらう作戦らしいですよ、策士だ。

右上は飲んじゃったけどノンアルカシス。お隣は鯵の南蛮、下段はナスの明太あえに福耳とうがらし煮浸し。鯵の酸っぱさがエエ塩梅で、こんなの1匹で半合いけますがな。

カボチャスープにさつまいもベリー風味!さらに夏の鉄板オクラ梅肉あえ。おいしいツマミのちょこちょこ盛りなんて、全酒飲みがこんなお通しを待っていた。

もはや良店が確定しました。我ながらよくぞ見つけたもんだ。

こちらがウワサのはんぺんですか。はんぺんと言うよりさつま揚げのようなビジュアルですね。いかにも揚げたてな清々しい香りがたまりません。

食べて納得、フワンフワンな食感はまぎれもなくヤツだ、はんぺんだ!

よほど良い白身を使っているのか、なんと澄み切って切れ味の良い美味しさでしょう。タマネギやネギの薬味もかぐわしく、お酒はもちろんだけど白メシでも映えるであろう素晴らしいはんぺん!

茹で鶏は白髪ネギと細ネギのWネギが風味をいや増す‥どころではない、ネギオイルまでふりかかったトリプルネギだ!茹で鶏と言いつつ主役はネギ!量もたっぷりで昼メシ抜きの身にはありがたい。

茹で鶏の後に奥三河鶏のねぎま串なんて、鶏さんがカブってしまったじゃないか。と言うのはウソです。トリ好きすぎなのでわざとカブらせました。

大ぶりな肉を噛み締めると、甘さ控えめのキリリとしたタレが歯ごたえミッチリ三河鶏の味を引き立てる。こりゃ2・3本頼めば良かったよ。

限定3食の鮎をお願いしたところ、焼き台がいっぱいなので少しお待ちくださいということです。それでは火を使わないおつまみで焼酎を飲みつつ待ちましょうか。

日本酒のラインナップに負けず、芋や泡盛もたくさんあります。八幡 ろかせず白百合といったクサいところをいただきましょう。

案の定すぐ出たスモークMIXナッツ。薫香ナッツと無濾過の芋と強烈な泡盛、強パンチ三銃士の3Wayマッチはたまらんのである。

そして愛知県産 鮎の塩焼きが出たところでまた日本酒に戻るのだ。なんたるグッドビジュアルな鮎!なんたる香り!この香魚め!

骨抜きなんて不要、鮎はアチチと手でつかんで丸かじりがお作法です。

すっかり幸せだ。シメに焼きおにぎりかおろし蕎麦と思っていたけれど、一品一品が多めだったからちょっと苦しいかな?

せっかく愛知にいるんだ、八丁味噌の赤出汁でシメとまいりましょう。コレがめちゃめちゃうまくて毎朝欲しい。はんぺんと赤出汁、激しく食卓に取り入れたいです。

おおむね2時間というところでお会計をお願いすると、なんと10,500円。日本酒四合半と焼酎を二杯飲んだのにそんなもんなの?うまくて安くて最高だな〜。

美しい東横ツインタワーを仰ぎ見つつ、心友さんのためだけに三河安城再訪はアリ、神戸で昼メシを食べてから帰りに寄るコースだなと勝手に決めたのでした。

心有 愛知県安城市三河安城本町1-1-11 第3ビレッジ 2F D号室

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