地獄めぐりのあとは、関アジ・関サバ・フグに豊後牛の満腹天国!別府温泉の本気をくらえ! 悠彩の宿 望海・夕食編(別府市・別府駅)

スキンヘッドのT氏とサングラスのわたくし、感じ悪い二人で来てしまった九州の続きです。

別府の地獄ストリートの見学を終え、いささか早い時間ですがチェックインするとしましょう。早くチェックインすれば‥

T氏「ゆだるほど温泉に入れるな!」

そういうこと!

やってきたのは「悠彩の宿 望海」さん。一方通行の狭い道沿いだけど、駐車場ってどこなのかな‥と宿の前に来たら、待ち構えていた方々によって瞬く間に車と荷物が持ち去られていった。寒い中お疲れ様です。

チェックインをしたら、何はさておき風呂だっ!どうですか、この眺め!まさに海を望む望海ですよ。

T氏「おおー、部屋に風呂があるの?最高じゃないか」

いつぞや北海道に行った時も客室露天風呂に浸かりっぱなしでしたので、その方がいいかなと。私はまず屋上の露天風呂を楽しんできますので、ごゆっくり〜。

ふ〜、なぜか屋上露天は貸切です。最高だ‥珍しく長湯を楽しみましたが、肩から上がすごく寒かったのでのぼせ知らず。

部屋に戻ってゴロゴロしていたら、可愛らしい仲居さんが大きな運び盆を持ってきて、夕食を並べてくれます‥って、ちょっとちょっと、いくつお皿を持ってくるのよ。

T氏「広いテーブルが一杯になっちゃってるじゃん」

仲居さん「この後に揚げ物と煮物もあります。作りたてを温かいままお持ちしますね」

ま、まだ後からくるの‥?今宵の満腹との戦いは長くなりそうだっ!

なにをおいてもまずはお酒!おお、さすが九州、焼酎がいっぱい。でも本日のメインはおさかななので‥

まずは日本酒っ!とりあえず冷酒 花ささらを2本ください!

仲居さん「おふたりさま、花ささらを1本ずつですね」

T氏「いや、おちょこは一個でいいよ。俺にはウーロン茶かなにかもらえる?」

仲居さん「かしこまりました(???)」

さすが見た目は怖いけどお酒はほとんど飲まないT氏。

T氏「それよりあんたの酒の注文はわかりにくいよ。いきなり2本とか」

いやでもほら、部屋食だし、何度も呼ぶのも悪いじゃないですか…

はーい、やってきたお酒で記念撮影!かんぱーい。旅館でコレ一本800円は安いですよね。

無事カンパイをしたところで、まずは突き出し‥って、突き出しってレベルかこれ?どれもこれもバッチリおいしいツマミじゃないのさ!

T氏「もずくもエビもうまいな!」

もずくはとりあえず手がのびますね!あらほんとエビの頭の中もうめえ。

フグの皮のおろしポン酢‥豊後水道は関サバ関アジで有名だけど、フグも名産というゼイタクな海です。

T氏「フグの皮もうまいけど、やっぱり刺身を食べたいなあ」

大丈夫、実は頼んであります。

T氏「そうなの?やるねえ」

その前に‥フグの白子蒸し

T氏「白子入り茶碗蒸しか!これはいいなあ」

もう酒が1本消えた‥あと1本で足りるわけがない。なぜならば

本日の主菜が控えてしまっているのです!関アジ・関サバ・フグ!!この一皿(板?)でおいくらになるのかもわからん高級魚祭り!

しかしサバはもちろんですが、このアジのサイズはどうだ。

T氏「二人で食い切れるかね」

正直なところ、この刺し盛りだけで満腹になると思います。まさかサバとアジのどちらも姿造りだったとは。

やはり淡白な方から攻めた方がいいですかね。まずはフグ!ポン酢とアサツキともみじおろしでいただきます。

T氏「いいフグだこれ〜。ほんっとフグってさ、何がウマいのかわからんけど最高だよな!」

かの魯山人も山のワラビと海のフグが無味の極地で至上の美味とか言っていましたね‥静かだけど圧倒的なウマさ。

では行きますか、関アジ!たぶん人生で3度目くらいですが、もちろん本場では初めてです。脂がのった関アジは表面が黄金になるというけど、本当だ。

‥まず切り身一つ取ってもアジじゃないよね、コレ‥箸でつまんだだけで筋肉が伝わってくるよ‥豊後水道にはプロテインでも流れているのですかね?

T氏「すんげぇ〜歯ごたえだよ!ブリンブリンいってるよ!」

そうなの?パクっ‥キャー!ブリンブリンして、血合いっぽい部分からとんでもない旨味の潮流!青魚独特な、サカナ嫌いな人が苦手であろう風味が一切ない‥!純粋な旨味のみ!

お次は憧れのサカナ番付上位常連、関サバ先輩!関アジは食べたことありましたが、こちらは初めて。しかも1匹姿造りとは‥!

とりあえず見た目に関しては、ミケランジェロやフェルメールに迫りそうな圧倒的美しさ!皮の輝き、血合いの鮮やかさ、身の透明感‥こんなサバ、いるの?

ちょっぴりワサビとネギをのせて、いただきましょう!

T氏「これさぁ‥サバじゃないよな」

なんでしょう、この信じられないくらい清々しい香り‥!脂がのっているとかそうじゃない、青魚の旨味と香りを磨き抜いたような澄んだ美味しさ‥!そしてサバとは思えないプリプリ感!こりゃ至高だ!

仲居さん「タイのアラ煮です〜」

やあ、予言していた温かいメニューが来ましたね‥まだ関アジ関サバが終わってはいないのですが、このアラもすごいサイズだ‥ここは援軍を呼ばねばならん!

黒霧島とおこげのロック、願いまーすと頼んだら、あらやだ。巨大な器になみなみと!これで500円?

こんな量の焼酎なんて困ります〜、もう〜。とか言っていたら、お次はフグの唐揚げ!こんなの焼酎の配分に困ることなし、天下無双の佳肴!

T氏「ほんとうめぇなぁ、フグ。骨まわりなんてもう犯罪だよな」

全面的に同意します。チート生物!

これだけ食べているのですが‥まだ自分で火をつける陶板メニューに手がついていないのでした。フタを開けたら‥驚くじゃありませんか。

T氏「まさかの豊後牛ステーキだったな!」

この旅館はなんでしょう、満腹地獄という別府第八の地獄‥?ありがたい話だけども。

あー、でもやっぱり肉は偉大だ。とんでもなくウマそうな焼き色になった!

T氏「すげぇな。等級で言うとA4くらいなのかな。昼のあか牛もうまかったけど、やっぱ霜降りもアリだな!」

仲居さん「お釜のご飯の方もそろそろ食べごろと思います」

鶏と野菜の釜飯!ここでトドメの炭水化物が来た〜。

T氏「俺はもう降参だ」

私も活動限界まであと数口です。

仲居さん「そしたらご飯は夜食のおむすびにしましょうか」

そうしてください〜。

でもご飯用に来た赤だしは飲んじゃう。お酒もちょっと追加しちゃう。

赤だしがシジミじゃなくてハマグリor大アサリって珍しくないですか?うれしいじゃないの。豆知識ですが、美味しい味噌汁は美味しいツマミになります。

汁と酒をクリアして、ようやく安らぎの時が‥

仲居さん「デザートのフルーツお持ちしました〜」

ふはっ!いいよ〜、その「足りなかった」とは言わせない姿勢!ええ、いただきますとも‥

T氏「なんかミカンがやけにウマいな!」

ホントだ!おかげでとんでもない満腹がすこしスッキリした感。とにもかくにも、質・量ともに文句なしの夕食でした!!別府よいとこ一度はおいで!ですよ。

そしてTさんどうしましょう、本当におにぎりを持ってきてくれました‥

T氏「うん、俺はもうダメだっ!」

夜食と言っても、腹がへるわけがない‥実は別府冷麺を夜中に食べようと思っていたのですが、入るわけもなかった。結局おにぎりは翌日の朝食前、前菜としていただいたのでした。次回はその朝食です。


悠彩の宿 望海 大分県別府市北浜3丁目8−7

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