おんな城主の里のラジウム泉と朝食を楽しむのです 岩村山荘・朝食と風呂(恵那市)

岐阜の金属加工マスターIさんのオススメ旅館、岩村山荘さん。素晴らしい戦国料理を楽しみまして、朝食です。

朝食ももちろん大事ですが、昨晩時間の都合で思い切り入れなかった風呂にたっぷり浸からせていただくとしましょう。実は朝風呂の方が好きなのです。ダンジョン風の渡り廊下をとっとこ歩きまして

たどりつきました、ラジウム温泉老いずの湯!ところでラジウム泉とかラドン温泉ってよく聞きますけど、正体はなんなんですかね?

ラジウムといえば、偉大なる物理学者にして化学者のマリ・キュリー先生がピッチブレンド鉱石から分離したアレですよね。浴場の説明書きによると恵那峡のラジウム鉱砂を恵那の妙水に一定量投入したお湯で、肩こり、腰痛、冷えに効能があるそうです。いつも放射性物質を持ち歩いていたというマリさん、肩こり知らずだったのかしら。

あれ、浴場かと思ったら卓球台があるぞ。都市伝説の温泉卓球は実在した!・・・いや、実は卓球台はたまに見かけます。でもまだやったことはありません。だって一人旅ばかりだもの。温泉壁打ちなんてやってしまったら通りすがりの方の涙を誘いかねないのでやめましょう。

わーい、ラジウム温泉貸切!広々とした浴槽にたっぷり浸かって、小さな浴槽のラジウム冷泉にちょっと入ってを繰り返すとたまりません。

少しぬるめに感じるお湯ですが、入っているそばからやけに温まる。そして湯冷めもしない。これがラジウムパワーなのでしょうか。教えて、マリ先生。

うわー茹だった!熱い!熱いので湯上りの飲み物を・・と自販機コーナーに寄ったら、あらら、相撲と笑点くらいしかテレビを観ない私でもこの人は知っている。まさかこの人が喜ぶような量の朝食なのではあるまいな・・・

さて、部屋で冷たいものを飲んで軽く休んだら朝食です。旅館の朝飯はウマいの法則は果たして・・・昨日と同じテーブルに整然と食器が並んでいます。良かった、適量っぽい。

おや、お弁当形式なのかな?ではカパッと

オープンすると、まあまあ、綺麗ではありませんか。煮豆に高野豆腐に卵焼き、鮭・・朝に嬉しいメンバーがズラリ。

特に白眉というか気に入ったのがこの鶏ハムのような一品。しっとりお肉からうまみがじんわり出てきます。もらって帰って焼酎を一杯やりたくなる。

ご飯はミニおひつがデーンと置いてある方式です。ちょこっと盛り派、たっぷりおかわり派どちらにも対応できる良システム。さて、本日の盛りはどうしようかな。

腹具合と本日の予定歩行距離、昼の補給ポイント等から素早く計算しまして、普段より少し多めに盛っておかわりをしない作戦でいきましょう。これでも多いんです。コメはあんまり食べないのです。コメはかもして飲むものです。

おかわりはしないと言ったのに、岩村山荘さん特製の「あじめ味噌」と「しそ味噌」なんてご飯泥棒疑いなしのモノが並んでおりますがどうしよう。「あじめ味噌」には極辛とか書いてありますがそうなのかしら。

ほんのちょっと皿に取って食べてみましょう。「あじめコショウ」という通常の唐辛子の数倍の辛さを誇る唐辛子らしいですが・・あら、味噌で和えてあるからか、単に辛さ耐性が高めだからか、ピリ辛程度で非常においしい。これはご飯にのせて海苔で巻いて食べると大変なヤツだ。「しそ味噌」はシソの香りと味噌の甘ジョッパーがぴったり!買って帰りたくなる(でも結局忘れた)。

私は味噌が大好きで、どこに行っても高確率でご当地味噌を買うのですが、岐阜付近の味噌は渋味とコクが強いものが多く好みです。こちらの味噌汁もやはりと言うか非常に美味い。うあー、さっきのなめ味噌二種と味噌汁、ご飯だけで幸せだぞ。日本人はコメと味噌だ!あまりコメ食べないけどそうなんだ!

朝から出るとトクした気分になる茶碗蒸し。ダシ多めでトロトロのなめらか食感。あーほっこりする。

固形燃料モノは何かな?と蓋を開けてみたら、湯豆腐がポコポコ煮えていました。おお、山岡士郎が大好きな朝の湯豆腐か。これはゼイタク。

けずりぶし1パックまるまる置いてありますが、これは「セルフおかかを作れ」指令ではなくて湯豆腐用ですよね?煮えている上からかけて追いがつおにするのか、とんすいに取り分けてから上にかけるのか、どっち?

どっちもうまそうなので半々でいきましょう。おお、これは荒節か。なかなか勇ましい風味です。取り分けてからかける方が向いている味でしたね。ごはんのおかわりができる身ならダシ汁ごとバシャーと飯茶碗に入れて、禁断の必殺技湯豆腐ねこまんまにしてしまうところ。

風呂もよし、メシもよし、そして岩村城址の目の前という素晴らしい旅館でした。しかも一人旅プランなのに1泊14000円程度です。GWなのに安すぎやしませんか?やはり今度は松茸の時期だな。

せっかくなので女城主の待つ岩村城址へ・・・と思ったのですが、目指す石垣は近くとはいえ山のてっぺん。坂道ヤダーということで登らなかったのは秘密です。

現地にしかない「女城主おつやの方・お色気バージョン」の等身大ポップ(そして後日炎上)、もしくは露出過多な戦国コスのお姉さんと記念撮影(これまた炎上)ができれば山も川も乗り越えていきますので、観光課の方、ご一考のほどよろしくお願いいたします。

 

岩村山荘 岐阜県恵那市岩村町富田569-1

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