耳かきクエストに路面電車でGO 竹の店かめやま(京都市東山区)

友人(と私は思っている)である京都在住のゲーム開発者Mさんが、口腔外科の手術で入院したということです。病気ではないとはいえ、切ったり削ったりの大掛かりな手術らしいので、これはお見舞いに行かないといけません。決して京都観光をしたいとか、ウマいものを食べたいとか舞妓はんひいひいとか、そういったアレではありません。ありません。

でも京都市内って駐車場と宿の確保が難しい。おおそうじゃ、駐車場に余裕がある大津市のあたりに宿をとれば、京都まで電車で20分程度。それだ、そうしようと浜大津の駅前のホテルを取りまして、朝9時すぎに到着。浜大津からラブリーな路面電車に乗って京都へ。写真は翌日に撮ったので雨ですが、当日は非常に良い天気で遠足気分。

うわーい、本当に路面だ。車が横をププーと通ります。ところで路面電車って全国にどのくらいあるんだろーと調べてみたら、なんとそれどころではなかった。この京津線〜京都市営地下鉄東西線は日本で唯一、路面電車の車両がそのまま地下鉄路線を走る・・ええっ、そんな電車があるのですか?

なーんて言っている間にトンネルっぽい入口に入ったと思ったら、あららー、ホントに地下鉄に化けた!鉄成分はきわめて少ない私ですが、これには興奮。カーブも多くてすごい路線でした。いい電車に乗ったなー。

そして東山駅で降車、テクテクと歩いてやってきたのは清水寺に向かう途中にあります、かの有名な二年坂。高校の修学旅行以来だ。あの時はにしんそばを食べた記憶が。

実は清水寺の参拝に来たわけではなく、このブログの共同管理者Cにおつかいを頼まれたのです。いわく、「嫁が婚前旅行の京都で買った耳かきが10年目にして折れたから同じヤツ買ってきて」と。こちらの「竹の店 かめやま」さんにその伝説の耳かきがあるということなのですが。

伝説の武具にしては気さくに店頭に展示されていますね。短い・長い・竹の皮つき・なし・しなり大・しなり小・柄のねじれの有無・・・なんかものすごく種類がありますが、10年前に買ったというヤツがどれかわからん。注文メールが来るはずだけど来ない。

なんとなく短いヤツではない気がしたので、長めのめぼしいのを何種類か買っておくとしましょう。350〜500円程度とやけにお安い。そんな値段で10年品質とか、どんな正直な商売をしているのだ。

店員さん「こちらの耳かきはみなさん愛用のものが決まっておりましてな、私どもよりお詳しいので、こちらは立っているだけで店番がつとまりますのや」

まあ、気さくなおじさんが京風ジョークを。

店員さん「そちらの箸もよー出てます。色々置いてありますけど、売れるのは手前の700円のものだけですな。そうめんでもなんでもつかめるいうて。他のは飾りみたいなもんですわ」

まあ、これも京風ジョークかな?ではその売れ売れ箸もいただいていきましょう。

さて、耳かきクエストも完了したところで、せっかくだから見物でも。あら、阿闍梨餅のお店もあるのね。本店に行こうと思っていたけど、ここで手早くゲットしてしまいましょう(結果・わりと重かった。阿闍梨餅は最後に買いましょう)。

あとここに来たなら七味家さんの七味と山椒は欠かせないところ。むむ、「七味家のあげおじゃが」だと・・?コレはウマいヤツだろう。購入。

お濃茶ラングドシャの店もあるぞ。買おう。なんだ、京都名物が全部揃うじゃないか。京都のお土産買うなら駅より清水寺

なんかものすごく人が増えてきたと思ったら、清水寺に到着しておりました。うわー、着物女子と外国人観光客の方ばかり!ほうほう、これが三重塔ですか。高校生の時にこんなのあったかなあ。にしんそば以外の記憶が1ミリもない。つまりわたくし、昔から食欲しかないということか。

Excuse me

アーハン?おや、アジアンテイストの綺麗な女性。まさか私が女性から話しかけられる日が来るとは!そうか、どうもモテないと思っていたら、実は外人受けするタイプだったのか!

シャシンノ、ジャマ、デス

・・・おお、これは失敬・・・誰だよ、ジャマなんて単語教えたの!

久しぶりに清水の舞台でも拝もうと思いましたが、、拝観券売り場の人混みスゲーな・・・やめ、やめー。お土産も確保したので次行きますよー。

と思ったら、おや、なんかメールが。

C「群馬から車で向かったのに午前中に着くとは思っていなかったと嫁が言うので、今さらですが注文です。『皮なししなり大を2本』お願いしゃっす!」

・・・同じヤツ二本は予想していなかった。結局また寄れということね。まあ帰り道だからいいけど。すいませーん、出戻りました〜。

店員さん「おや、追加の注文でも受けはりましたか〜」

さすがご明察ですね。

店員さん「そういったお客さん、結構多いんですわ。ありがたいですな〜」

清水寺行った!とか言ったら頼まれてしまうわけですね。なんとなくわかります。

そして帰宅後。これが噂の「皮なししなり大」か!ウチの分も買ったので試しましょう。

どれどれ・・?おお、先のすごい薄さが心地よい!そして耳壁への余分な刺激はしなりがうまいこと吸収する!なんだこれは、耳かき界のTENGAか・・?いや、TENGAを使ったことはないけど、たぶんこんな禁断の味なのでしょう。コレは中毒性が高すぎる!

「耳掃除はイカん!」なんて学説もちょいちょい目にしますが、そんな耳学問のアホ学者は耳くそに埋もれてしまえばいい。これは耳掃除ではない、耳かきという快楽なのじゃ!と認識しました。くわー、止まらん。

そしてもう一つの自慢の品、箸。なんでも仲間由紀恵嬢も愛用しているとか・・・見た目は私が普段使っている箸に似た、細くて先がとがった箸ですが、さて。

そうめんとかに便利と言われても今は冬、そうめんストックがないので小魚の佃煮でもつまんでみましょう。あ、ホントにほいっとつまめるぞ。コレはいいかも!魚の骨をほじほじしながら食べるには最高っぽいです。しかも700円とお安いのがうれしい。これは愛用だ!

・・・ところで京都に何をしに来たんでしたっけ。ああ、お見舞いか。次回はたどり着く・・のか?

 

竹の店 かめやま 京都市東山区高台寺桝屋町363

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