かの池波正太郎氏も好物だった…らしい、歴史ありすぎのあぶり餅!大徳寺納豆も近いんだから  あぶり餅 一文字屋 和輔(いち和)京都市北区・市バス46今宮神社前

関西旅行3日目、せっかく京都にいるからどこかで御朱印をいただいて帰りましょうか。

「そしたら昨日食べられなかったアレいきたいですな」

そう、水曜日だったので京都の食機能が6割くらい停止していて困った困った。みなさ〜ん、京都に行くなら水曜日は避けましょうね。

というわけでリベンジでやって来たのは今宮神社さんです。参拝はもちろん水曜日でもオッケーなのですが

この向かい合わせに2軒並んでいるあぶり餅屋さんがどちらも水曜定休なのでした。ちなみに近くのコインパーキングに車を置いてきましたが、参拝用駐車場がありました。ちゃんと調べような。

さて、お向かい2軒ともあぶり餅屋さんですよね。どっちに入ればいいのかな。

「どちらでもどうぞ〜」

とお姉さんがニッコリ。そう言われるとこっちにしたくなる。「一文字屋和輔」さん、通称一和さんに入店しましょう。

もう一軒はかざりやさんと言って、こちらはかの池波正太郎先生が通っておられたとか。どちらのお店も大変な歴史…もはや「日本の飲食店の走り」くらいの勢いだそうです。ソースは知らん。

座敷が空いているとのことで、遠慮なく奥に行かせていただきましょう。やあ、大変開放的で換気バッチリ。今のご時世にぴったりじゃないか。

メニューは・・・そりゃそうですが阿ぶり餅のみ。3人前よりお持ち帰りがあるそうですが、もちろんこちらでいただきますとも。1人前500円ぽっきりです。

個人的に大好きな水玉の急須と茶碗で冷たいお茶が運ばれてきました。冷えすぎでない井戸水ライクな温度で大変優しいおいしさです。

そしてあぶりたての餅が到着!ひのふのみ・・小ぶりな餅が結構な数で来ましたね。あっ、あぶるところを写真撮らせてもらえばよかったな。

池波先生の本にあった写真では50年くらい炭火に炙られたようなかっこいいおばあさんの手でしたが、こちらのお店は見るからに働き盛りな年代の女性です。お店の歴史になりつつある真っ最中。又聞きですが、焼き手は女性に限られるそうです。

グダグタ言っている場合ではない。炭火で焦げた餅の香りが香ばしくてたまりません。いただきましょう!

やわやわ〜な餅を頬ばるとお焦げの香りと思った以上に強いきな粉の香り!香ばしさのステレオ攻撃ですよ。

そこに甘さ控えめの静かな風味の白味噌ダレが絡んでこれは美味しい・・・なんでしょう、うんめぇ〜っ!て言うほどではない静かな美味しさです。なんだかいくらでも食べてしまう。うわ〜止まらん。13本もあったらしいけど気がつかなかった!

うまうま〜と食べていたらなんかカユいぞ。ああ、蚊がいるのか。ペチンペチンと空振りをしていたら、お店の方が素早く蚊取り線香を設置してくれました。

・・・ふぉお、豚さんじゃなくてネコさんの蚊取り。中庭の風情とあわせて最高でしょ!

すっかり満足して今宮神社に参拝。そしてお隣(?)の大徳寺にも寄らせていただきいて、もちろん大徳寺納豆を買ったのでした。

その大徳寺納豆、刻んで味噌汁に入れて赤味噌感をアップさせたりキュウリとチーズと一緒にツマミにしたりと素晴らしくおいしいです。長持ちだし。

素晴らしい神社とお寺を参拝しながら甘味とツマミがあっという間に揃ってしまう京都、やはりうらやましいのであります。

ああそうだ、今宮神社さんは玉の輿発祥の地ということでした。玉のような綺麗な輿じゃなくて、お玉さんの輿だったんですね〜。

一文字屋 和輔 京都府京都市北区紫野今宮町69

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