牡蠣のリアル旬は3・4月らしいのでまだ間に合います オイスターバー・ワーフ(新宿駅)

新宿に「淡水で育てたので生食してもノロにかかりにくい牡蠣を食べさせる店がある」と聞いたのは12月あたり。実際に行ってみたら朝だったのでモーニングメニューのお粥しかなかった(でもうまかった)のでした。確かその牡蠣の提供は3月までで、かつ3万個くらいの期間と個数限定らしいので、夜に行かねばと誓ったのでした。

というわけで新宿にやってまいりました。そんな牡蠣の話をTwitterでモゴモゴ言っていたら物好きな方々が集まりまして、結局4人で牡蠣会を開くことに。

なんかいつも一緒に飲んでいる気がする横浜のゲーム開発者Zさん、これまた一緒に飲む機会が多いカポエイラ使いにしてアプリ開発者のEさん、あと一人はお初にお目にかかります、プログラムとお絵かきが趣味と言うには腕が良すぎる茨城のKさんというメンバーです。

席の予約はできないということなので、空いているであろう5時集合にしました。

2回目ということですんなり到着、ニュウマン新宿にあります「オイスターバー ワーフ」さん。このニュウマン新宿というのがエキナカとエキソトに分かれているので、初見ではちょっとわかりにくい造りなのであります。こちらのお店はエキソトのフードホール。

みんな迷っているので一番槍に成功いたしました。一人ですがこれから四人になりますと言って一番奥の大きめなテーブルを無事確保。

あ、Kさんも来た。初めまして。では先に飲っているとしましょう。シンガポール周遊モヒートは面白そうですが、牡蠣となると日本酒がいいかな。獺祭にします。

Kさん「お酒はあまり強くないのでジャスミンティーにします」

おお、Twitterアイコンは妖艶な美女ですが、注文まで女子っぽいですね。

一合どころではなさそうなグラスに注いでいただきました。これは頼もしい。ではかんぱーい。

とりあえず生牡蠣を頼まないことには始まりません。ノロウイルスほぼフリーの牡蠣は「オイスターぼんぼん」ってヘンテコな名前でした。本日の生牡蠣には・・

Kさん「(ありませんね)」

残念ながら3月末を待たずに個数の方で終了してしまったようです。では食べ比べ12ピースをください。牡蠣はerが付く月が旬かと思っていましたが、1番太っておいしいのは3・4月と書いてありますね。あらやだ、今まさにベストシーズンじゃないですか。

ドカーンと来た!!うわーすごい!Kさんとキャッキャウフフと撮影していたところでEさんも来た。

Eさん「迷いましたよー、雪山より難易度高い」

そういえば今日は登山帰りでしたね。すごいバッグを背負っていますが。

Eさん「これでも軽装な方ですよ。現に山はともかく新宿駅ダンジョンでは通用しませんでした」

店員さん「12時方向から時計回りにだんだん味が濃くなっていきますので、まずはこちらの福岡県門司産から召し上がっていただいた方がいいと思います」

おお、門司。一度行きましたが街並みがきれいでしたね。また行きたい。

Kさん「門司・・北九州?何しに行ったんですか?」

巌流島の見学に行ったついでに・・・巌流島はタヌキがいるだけでした。

ここら辺4つが兵庫県坂越産か。有名な赤穂の牡蠣ですね。赤穂浪士が食べたかは知らない。

Kさん「なんというか、これぞ牡蠣!ってイメージ通りの外見ですね」

牡蠣のイメージ・・むむ、映画「タンポポ」の海女さんが最初に出てきた。なんとなく卵の黄身が食べたくなったな。

どんじりが佐賀県有明海産のふわふわ!これが一番味が濃いわけですね。かの葉隠武士たちが食べた牡蠣なのかな。

Kさん「葉隠武士が食べたかは知りませんが、有明牡蠣の煮汁を分析した結果うんぬんでグリコのキャラメルが生まれたとは聞きます」

グリコーゲンが入っているからグリコだそうですね。そうか、有明の牡蠣は一粒で300メートルだったか!

牡蠣にかける用としてレモン・タバスコ・アイリッシュウィスキー・トリュフオイルと色々されていますが、まずは基本のキであるレモンで門司産をいただきましょう。おおう、濃厚な磯の風味・・!ちょっと待て、一番あっさりしているという門司産でコレか!確かに後味が軽やかといえば、まあそうかな。

Eさん「十分すぎるほど濃厚ですよね。うまい!」

うまいうまいと言っていたらZさんも来た。この言葉に敏感なんだな。

Zさん「あー迷った!今年一番歩いたよ!早くビール飲まないと死んじゃうよ!」

どうぞ飲んでください。牡蠣もありますよ。

図ったようなタイミングで焼き牡蠣も来たではないですか。

Zさん「いいねいいねー!で、どれがなんなの?」

あれ?勢いで頼んだから忘れましたよ。ちょっと待ってくださいね・・

たしか6ピース盛合せを頼んだので焼き方を3種類選ぶことができたはずです。

こちらがキルパトリック

Zさん「なにそれ!英語で言われても知らないよ!ローカライズしてよ!」

トマトチーズソースと書いてあります。私の知るキルパトリックはベーコン散らし焼き牡蠣にケチャップだかソースだかのオーストラリア料理だった気がしますが・・・あ、よく見るとちゃんとベーコンがある。

Kさん「トマトチーズベーコン牡蠣ではマズい道理がないですね」

人間で言えばアンドレ・ザ・ジャイアントくらい世界中どこでも人気が出そうなメニューですね。

これはごくシンプルな素牡蠣です。

Eさん「どう転んでもウマいやつですね。もらいましょう。うん、焼くと甘さがアップ!」

そしてエスカルゴバター。つまりニンニクとパセリ・・・

Zさん「もらったー!!」

私もこれをもらったー!!山岡士郎理論によると牡蠣に合うのは日本酒、エスカルゴに合うのは日本酒、つまりこれは日本酒に2倍合う!!

うん、2倍かどうかは知らないけど非常に良い塩梅です。うほー、獺祭おかわり!

生ガキ用にトリュフオイルもあるのでかけてみましょう。坂越産にちょいちょいと。さすが濃厚度が高めの赤穂牡蠣、トリュフにも負けない香りと旨味です。山の幸と海の幸が口の中で結婚!素晴らしい。

生に焼きと来たので揚げもいきましょう。なぜか他の国には存在しないらしい、正義の味方カキフライ。見事に太った大粒のカキがじゅわわーと美味しく揚がっております。

Kさん「これは一人一粒では足りませんね。そしてご飯が欲しくなる」

カキフライのカキ汁を受け止めた白飯はいけません。あれはうますぎる。

Zさん「炙りマグロのタタキ・ウニのせなんて無茶なメニューがあったから注文したよ」

すごい、ポン酢ジュレも使ったシャレオツメニューが来ましたね。これまた日本酒だなあ。獺祭おかわりください。

Zさん「牡蠣はウマいけど肉も食いたいね!肉、肉、にくうぅぅ!」

なぜオイスターバーに来たんだ?この人。でもいいですね。えーと、肉は何があるかな。

Zさん「国産牛ローストビーフ!」

おおー、これまた美しいモノがやってまいりました。

Zさん「肉があるのに赤ワインがないなんてそんなバカな話はないよ!早く頼んで!」

いつもポテトチップで飲んでいるくせに・・ワインメニューはどこだ。

スパークリングと白ワインばっかりですよ。まあオイスターバーですからね。

Kさん「いや、店員さんに聞けばあるはず!なんか赤いの持ってきて!」

言ってみるもんです、ありました。しかも肉専用っぽいラベルのやつが来ましたよ。

Zさん「俺赤ワイン大好きなんだよ!」

ええ、存じております。

Eさん「私も少々もらいましょう」

Eさんってあまりしゃべらないけどお酒はカパカパ飲みますよね・・・

ワインに切り替わったならイモを頼みましょう。山盛りフレンチポテト!ニンニクマヨネーズ付きという男子が泣いて喜ぶ仕様です。

Zさん「イモにワイン最高!あとあのキルパトリックってやつ!牡蠣だけどチーズトマトだから結構合うよ!」

なるほどー。やってみようかと思ったけど、もう焼き牡蠣はないので

生牡蠣と獺祭追加でお願いしまーす。有明海産ふわふわがいいかな。濃厚という噂通り、香りからすでに牡蠣の中の牡蠣!生牡蠣嫌いマンに近づけたら300メートルは逃げそうです。つまり牡蠣好きには至高!たまらん!

 

うまいうまいキャーと騒いで、近くの店でハイボールを飲んでさあ解散、と思ったら

Zさん「飲んだ後にラーメンで締めないと俺死ぬよ!」

Kさん「(いいですね)」

Zさん「あ、ラーメンって看板がある。あそこでいいや」

トタンでかこまれた迫力のあるお店に入ったら、なんかラーメンはなさそうな。しかし安いな!

Kさん「れんきんってなんとかのアトリエの錬金ですかね」

れんこんのきんぴら・・・かなあ?でも80円って料金はなんなんだ、学食か。冷奴は70円!おかしいな、ここは新宿駅近くなのに。

Zさん「ラーメンはないの?看板にラーメンってあったよ!」

店員さん「ああ、前の店がラーメン屋だったんです。面倒だから看板を外してないの」

Zさん「なんでもいいから麺!炭水化物!胃袋にケリをつけないと死ぬよ!あ、カレー焼きそばってあるじゃん。コレで!」

カレー焼きそばと聞けばカレー味の焼きそばと思いますね。しかしこちらのお店、予想のナナメ上を行くスーパー炭水化物メニューが出てきました。Zさん、ご希望通りのモノがきてよかったですね。

Z「すごすぎるよ!締まりすぎだよこんなの!」

 

Oysters Bar Wharf(オイスターバー・ワーフ) 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan SHINJUKU 2F

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