ジビエだ!燻製だ!これがマタギだ!たぶん。 炉とマタギ 新宿店(新宿駅・歌舞伎町)

神戸の墓掘人Oさんとミュシャ展に行く当日。朝から都内をプラプラして、ようやく待ち合わせの時間になりました。オリジナルのパチンコアプリを連発しているMさんと、計算ドリル等のアプリを出しているBさんとも合流です。Bさんはギリおにいさんといった年齢ですが、おっさん4人が揃ってブリブリと駅に出かけます。麗しくない。

6月頭、つまり最近終わってしまったミュシャ展。すさまじい!はっきり言って絵に殺されます。絵は美しさを極めるとテロになり得る!

近所の喫茶店でおっさん4人がツバを飛ばしながら熱く感想を語りあい、女性店員さんにドキドキしたり気持ち悪がられたりして、さて、飲み屋が開く時間となりました。本日は新宿駅すぐ、歌舞伎町の入口付近にあります「炉とマタギ 新宿店」さん。

Oさん「昨夜の店の隣、ですね」

はい。いくら飲んでもホテルに生還できるよう近所にしてみました。6Fに行きましょう。

炉とマタギという店名から、猪鹿蝶やウサギなどのイカすジビエが出るのではないかと・・おお、壁の鉄砲も雰囲気があります。

Bさん「ウサギは食べてみたいですけど、ヘビとかはちょっと厳しいかもです」

愛読しているマタギの本にヘビは出てこなかったから大丈夫なのでは。もっとも私は好きですが・・ヘビうまいですよ。

やあ、箸袋がお味くじになっていますよ。これは面白い。

Mさん「こういうのは接待おみくじだから大吉しか出ないもんです」

ふはっ、小吉!接待みくじすらダメなのか。こういう人生だったのか。

Mさん「こっちは末吉!」

Bさん「中吉」

Oさん「小吉・・あれ、全滅?」

接待する気ゼロおみくじでした。でも「馬刺し食べたい」と書いてあるので当たっているようです。

Oさん「あ、また食べるんだ・・別にいいけど」

とりあえずお酒を頼みましょう。ジビエ純米なんてあるのですね。いいなあ。と言いつつ黒帯悠々特別純米を頼んでしまった。

Mさん「乾杯から日本酒っていいですね」

あら、さすがおっさん代表。二合頼んだから分けましょう。ぜひ飲みましょう。

わーい、かんぱーい!しかし何度乾杯をやっても、やはりおちょこやぐい飲みは弱そうです。皿までこぼれたコップ酒は乾杯できないし・・・日本酒の課題だ!

お通しはナスですね。民田なすの親玉くらいの小ぶりサイズ。しっかり味がしみてうまうまです。これは日本酒で大ピンポン。

とりあえずがっこ漬物盛り合わせを頼んで作戦を練りましょう。ナスに続いてかつおぶしたっぷりでうまい。うまいけど・・

Mさん「痛風予備軍には恐ろしいですな」

おっさんが揃うとそっち系の話題になるから困ります。ちなみに私はなぜか血液検査オールA、しかもやや貧血という乙女系な体質です。

おお、鹿そぼろのがっこポテトサラダ、いいですね!頼みますかーッ!

・・と言ったのになぜフライドポテトが来るんだ!頼んだのは誰?いつまで学生気分なんだ!

Oさん「がっこを頼んだ時に一緒に自分で頼んでたよね!」

そうでしたっけ。すみません、大学卒業できなかったので学生気分だったみたいです。でも飲み会必須兵器じゃないの?これ。

Bさん「いや、なんかここのは特においしいです。山椒味だこれ」

あらやだ、オトナのフライドポテトなのね。

とりあえずのメニューも来たところで本番にいきましょう。何はともあれ、これだけは頼まなくてはいけません。

Mさん「馬刺し好きとは聞いてたけど本当だ!」

本当に本当です。リアルに半月に一度は食べています。なのになぜ貧血なんだろう。

ふはー、桜刺し盛り合わせ襲来!第二次UWFの入場、もしくは演歌歌手のヒット曲歌唱時を思わせるスモークつき!ドライアイスの海から見える赤き島々は・・・中トロ・赤身・コウネ(たてがみ)・フィレか。うーん、美しい!

Bさん「どう食べたらおいしいですか?」

そんなもん、馬刺しはどう食べても素晴らしいですよ!考えずに感じて食べるんだ!一応言っておくと、赤身とたてがみは一緒に食べるのがベストです。

見た目通り素晴らしい味だ!辛味噌もニンニクもあるのがありがたい。やはり馬刺し最高!

マタギ、つまりジビエのお店なのでそれっぽいモノもいきましょう。イノシシにカモ、いいですね!合鴨はジビエではない・・?いいんですよ、細かいことは!

こちらのページはまごうかたなきジビエの連発!兎の骨付きモモ肉は頼まないわけにはいきますまい。あと看板メニューらしいマタギの三獣奏もいただきましょうか。

ウサギ来たー!

Mさん「見た目はまるっきり手羽先ですね!」

Bさん「でもやっぱりなんとなく漂う獣臭・・」

なになに、ヤギ肉に比べればなんてことはありません。屁のつっぱりはいらんですよ!

Oさん「おお、言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ!」

ガブーンと喰らいつくと、おおー、思いのほか強烈な弾力!質のいい地鶏クラスのガッシリした歯ごたえ、わずかに漂う羊やヤギにある獣臭・・う、うまい・・!ウサギは何度か食べましたが、ここのが一番良くも悪くもジビエ感が強い!ウマい!

Mさん「これはいいですね!しゃもじについている焼き味噌をつけるとなおウマい。ウサギ・・あの突き出た耳!あれは男性の象徴、つまりメタファー!」

ここは味の話だけにしていただいて、妙なプレゼンを始めないでください。

やってまいりました、看板メニュー「マタギ三獣奏」!合鴨・鹿・猪・・・だった気がします。

鹿のモモ肉のローストです。生肉の王は鹿か馬と思っておりましたが、鹿はなんとなく規制されてしまったらしく、今は最低でもレアでないと食べることができないとかなんとか。これは嬉しいほぼ生焼け!ちょっとギュコギュコした歯ごたえとわずかな血の旨味がたまらなくジビエ!

Oさん「こんなにうまくて農作物を荒らすとかバカなの?狩られるに決まってるよね!」

大好物のはもう・・ほら、ねえ。合鴨さんらしい脂のりが日本酒より焼酎かハイボールを呼ぶような・・黒霧島ロックくださーい。

そして狩った肉を食べきれない時は燻製にするのが山の民マタギ・・!なのかな?

Oさん「知らないけど燻製肉って山の漢っぽいからいいんじゃないですか・・あれ、明太子の燻製?」

海か山かわからなくなってきましたが頼んでみましょう。ナッツも好きだから注文します。

すぐに出てきた燻製ミックスナッツ。これは控えめに言って酒が止まりません。

Bさん「二次会なんてコレとフライドポテトだけでずーっと飲めそうですね」

本当にそうだ。永遠に学生気分でいいじゃないか。

お次に出てきたのが明太子の燻製!言うまでもなく初めて食べます。あら、ザルの下から煙が出ている。まさか卓上でライブ燻製!?

店員さん「軽くスモークしてありますのですぐにでも食べられます。煙は追加の香りつけみたいな感じで」

そういうことですか。面白いですね。これは他の店も真似すればいいのに。

とかなんとか言って煙がちゃんと写った写真がなかった。まあいいや。スモークチップというよりはお香のような香り。明太子の表面が軽く引き締まって良い香りがして、これはおいしい。

Mさん「これは日本酒を呼ぶので日本酒を追加しましょう!」

そうしましょうそうしましょう。もはや何を頼んだのか覚えてはいない。

そして追加の馬刺しが・・この頃の話題にはミュシャのミュの字もムハのムの字も出てこない。

Oさん「あなたとMさんがいるとシモの話しか出てこないね」

うう、すみません・・・Bさん、おっさん集団の巻き込み下ネタ失礼いたしました。

Mさん「謝るのは早い!次は磯丸水産行きますよ!」

行きましょう行きましょう。もちろんこの後は記憶も写真もございません。

 

炉とマタギ 新宿店 東京都新宿区歌舞伎町1−6−3 石塚ビル 6F

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