この店名、まさかのラーメンウエスタン開幕・・なワケはなかった。でも町中華の鑑のようなタンメンを味わえたので、ヨシ! たんぽぽ(東松山市)

ちょっとした用事でピオニウォーク東松山へ。台風で浸水したのはいつでしたっけ・・2019年か。浸水直後に近くを通った時の痛々しさは微塵もなく、ハンマバキばりの見事な復活を遂げておられたのは何よりです。

買い物を終わらせ、時計を見れば11時少し前。つまり全国的に昼である。施設内にあるサブウェイも久しぶりに食べたいけれど、来る途中で気になるお店があったのよね。

ピオニウォークから407号線を北上して10分少々、いかにも郊外のロードサイドにポコンと立つ看板は「中華定食 たんぽぽ」さん。中華定食ということはラーメン、ラーメンでたんぽぽということは・・!美しい女性店主を脳裏にちらつかせつつハンドルを切ったことは言うまでもありません。

中華屋さんとしては珍しいかもしれない広大な駐車場。でも「大型車遠慮願います」ですって・・あれ、ゴローちゃんのローリー入れない?話が始まらない?

どうやら一番乗りで入店すると、町中華の鑑のようなベテランご夫妻(と思う)がニッコリ出迎えてくれます。ラーメンウエスタン、はい消えた〜。ここからは違うゴローちゃんモードで一人メシを楽しむとしましょう。

テーブル・小上がり・カウンターと三種の席が揃った店内。カウンター席の奥の方に座り、卓上メニューを・・そんなものはないので壁を見る。

ランチサービス チャーハンラーメンセット750円がいたるところに貼ってありますね。このご時世になんとお安い、じゃあそれで!と言いたいところですが、中華屋さんのカレーを食べたい気分もある。いや待て、「唐揚」ではなく「ヒナ鳥の唐揚」となっているのも見逃してはいけないぞ。

光に百万キロほど旅をさせてから「タンメンと餃子をお願いします」と言っていました。オーダーで悩んだ時は蕎麦屋では鴨せいろ、インドカレーではマトン、そして町中華ではタンメンを頼んでしまうのだ。

時代のついた建物ですが、床やカウンターのベタつきはゼロ、卓上の調味料入れも磨き抜かれて清潔そのもの。非常に居心地の良い空間です。

トントン、シャーシャーと小気味良い調理音を聞きながら待つこと10分少々、タンメンと餃子の登場。ほう、これは外連味のないタンギョウだとつぶやいてしまうグッドビジュアルではありませんか。

油がチラリと輝くクリアなスープ、色よく炒め上げられた野菜、やっとばかりに突き入れられたレンゲと、見事なタンメン様式美。もうもうと湯気が立ち込め、おいそれとは手が出せない勢いも素晴らしい。

アチチとスープをすすれば、ゴマ油が香ってから野菜の旨味が豊かに広がります。ついでに塩気も結構な勢いで攻めてくるのは、汗を流して働く人たちに愛されているお店の証でしょうか。

この辺で入ってきたお客さんも、車がハイエースでたくましく灼けた肌と、いかにも現場のガッツマン。カウンター席に座ると同時にチャーハンラーメンセットを注文しているあたりが渋い、渋すぎる。

黄色い中華麺が出てくるかと思いきや、真っ白な冷や麦ライクの麺ではありませんか。食べても冷や麦やうどんに近いような、カン水を感じない素直な香り。ところが加水控えめのパッツリ切れる歯ごたえはまさしくラーメンの麺じゃないか。うん、好き。

餃子はそこそこ大ぶりで、醤油や酢を入れるコーナーを覆いつくす勢い。スペース確保のためはみ出た一個をそのまま口に放り込めば、アッツ、アッツい!熱ウマ汁が飛び出す見事なジューシー選手だ!薄いピロピロな皮も気持ちいいね。下味がついているので醤油なしでも問題ナシ、続きは酢とラー油だけでいただこう。

ただジューシーかつ皮が薄めということで、後半戦はちょっと崩れるピースもあったりします。急いで食べよう。

中華鍋を感じる野菜はやっぱりウマい。タンメンはこうでないとね!塩気が強いので、半ライスでもあればさらに幸せかもしれな。あ、野菜ばっかりでなく豚コマも写真判定気味に入っていましたよ!

タンメンと餃子合わせて税込千円ポッキリ。1日に必要な野菜を摂取した気分なのにこんなに安くていいのかしら?

後で口コミサイトを見たら、カレーが見るからによく煮込まれていて、間違いなく美味しそうな子だったんですよね。次回はラーメンカレーセットに行ってしまおうか・・900円で満腹満足が約束されたも同然、強い。問題は東松山のこの辺に何か用があるか?ということです。・・え〜と、サイボク・・?

たんぽぽ 埼玉県東松山市東平1539-6

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