同じ県だけどタクシーでは遠い。ならばホテルを取ればいいじゃないか。そこまでして飲みたいグンマの江戸前寿司はこちらです 江戸っ子寿司(桐生市・桐生駅)

新子の時期に何度かお世話になった桐生の「江戸っ子寿司」さん、いつも車で行くのでまだお酒を楽しんだことがありません。

ウチからタクシーで往復は下手したら寿司より高くつくし、本数の少ない電車では時刻表とにらめっこになってしまうし・・

そうだ、東横インのポイントがたまって一泊無料であった。ヨロクみたいなものだから、グンマ内宿泊という贅沢に使ってしまおう。

江戸っ子寿司さんは今のところ完全予約制。東横インもお店もしっかり予約して当日となりました。恵方巻・・毎年スルーしているけどお寿司屋さんにはビッグボーナスですね。もちろんテイクアウトだし。

お店に入って下駄箱に靴を入れて、左手の引き戸を開ければカウンターという少し不思議な構造。あら、3人様がもはや宴を始めていた。アクリル板ごしですがお隣に失礼します。

「いらっしゃいませ。今年もよろしくお願いします。お飲み物はなんにしましょう」

さすが大将、一人で夜に来たからにはお酒を飲むとわかっていらっしゃる。グンマが誇る赤城山といきたいところですが・・

佐賀の鍋島という文字を見てしまっては思考停止、もうコレしか見えない。純米吟醸生を大徳利でお願いします!

なんと華やかなお酒でしょう。「死ぬこととみつけたり」なんて読みながら飲むと美味しさもひとしおなのでオススメです。いやホント。

さて、やはり最初は刺身の良いところを一人前切っていただきましょうか。

わ〜い、かっこいい青織部に彩り豊かな魚介たち、なんと華やかな刺し盛りでしょう。ホッキ貝やブリといった冬のスター選手もバッチリ!

本日の本マグロは戸井産。かの有名な大間の対岸です。夏場はボストンの航空便でしたが、近海モノが入ってくる時期となりました。赤身の香り高さ、中トロの脂の爽やかさ!おろしたての中伊豆産ワサビがうまさと物理の両方で泣ける。

絶賛大高騰中、売れば売るほど赤字になるというエゾバフンウニさん。でもね〜、やっぱりお寿司屋さんにはこの方がいないとね。

隣の三人組は「今日ある白身を全部一個ずつ握って」というかっこいい注文をしています。聞き耳をたてていたらヤガラがあるみたい。よし後で頼もう。でも握りの前に何か焼いてもらおうかな。

焼き物はナスにサザエにタラ白子に穴子に・・あ、ブリもいけるのですか?刺身がおいしかったのでぜひお願いします。

分厚く切ったブリをシンプルに塩焼き!箸をつきたてれば身がポコっと取れて、出来の良いハンバーグみたいに汁が飛び出る!一滴も逃さじとあわてて口に放り込めば・・あまりのおいしさに左手が勝手にお猪口を探るじゃないの。

こちらは愛媛産ということで、つまり関アジ関サバがいる豊予海峡の四国側。戸井マグロといい、「大変お高い所の向こう側」から仕入れる作戦なわけですね。頭いい〜!

それではいよいよ握ってもらいますか〜っ!まずは沖縄よりお越しのクルマエビさんに館山のヤガラ先輩!

最近すっかりエビ握り開眼してしまいましてね。この鮮やかさ、歯ごたえ、甘味よ。江戸っ子寿司の名に偽りナシ。

ヤガラは淡白な白身に見えて脂のり良好。しっとりした食感もたまらない。さすが高級魚!変な顔だけど。

お寿司屋さんに来た以上、マグロの赤身は外せません。刺身もいいけどやっぱりマグロには酢飯とワサビだよな〜!パアァァン!おっと、思わず柏手を打ってしまった。

愛知産という芽ネギもいただいちゃったりして。ノリも鰹節もナシは潔い。

いやはや、赤身があれだけウマいと中トロも食べなくてはね。

ああもう、This is ITが出たよ。これがお寿司ですよ。パアァァン!

そこからさらにエゾバフンウニだ!赤字と言っても仕入れてしまった以上はいただかないとね。こちらは時価ではないそうですが、こんな時くらい時価ってくれてもいいんですよ。

特殊治具でほんのちょっと醤油をかけて、濃厚すぎる旨味甘味を全力で味わいましょう。どうしようってくらいお酒に合う生き物だなあ。

酔い加減も腹具合も非常に良い感じなところで玉子をいただきましょうか。そのままと握りの二択は握りで。あら、まさかの2両編成でやってきた。

この甘さと厚さがまさしくお寿司屋さんの玉子です。職人技だなあ。

最後に熱いお茶をいただきましょう。お会計をお願いすると・・安い、もう一杯!パアァン !

東横インに有料宿泊しても総額2万くらいで足りるんじゃないかしら。カウンターで好きなもの食べて鍋島をガブガブ飲んでコレでは2ヶ月に1度は来たくなる。とりあえず毎週木曜更新のネタ情報は欠かさず見ておこう。

江戸っ子寿司 群馬県桐生市宮前町2-16-3

新子を食べに行った話

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。