夏の江戸前寿司最強ネタ、新子!まさか海なし県で走りの4枚・5枚付けにありつけるとは(感涙) 江戸っ子寿司 2回目(桐生市・桐生駅)

海なしグンマ、しかも山寄りの桐生市で江戸前寿司を握る孤高の寿司屋「江戸っ子寿司」さん。毎週木曜の仕入れブログを固唾を呑んで開いたところ・・キター!シンコ(天草産)の文字が!出た!行くぞう!

ブログを見た2日後、新子を食べたことがないという友人と一緒にやってまいりました。久しぶり・・ではないな、たった1週間でリピートしてしまった。

カウンター席は予約必須ということなのでもちろん予約済み、ぜひとも新子が食べたい旨もお伝えしたところ、快諾をいただきました。

下駄箱に靴を入れて、小さな引き戸を開けるといきなりカウンター席。落ち着いた雰囲気の大将がおきまりメニューを差し出してくれながら「江戸っ子にぎりに新子が入ります」と。

じゃあそれで・・と言いそうになりましたが、予約制が幸いしたのか我々ひと組だけの様子、せっかくなので好きなものを都度握ってもらうゼイタク作戦でいきましょう。

前回ちょっと気になったのですが、自家製ソフトドリンクに「当店養蜂のハチミツ」とかすごいパワーワードがあるんですよね。

友人「そしたら俺自家製ホットジンジャー飲みたい」

ではぼくは自家製ラッシーをいただきましょう。

お寿司屋さんでラッシーを飲む日が来るとは思わなんだ、けど、これはンマーイ!サラリとしたニホンミツバチのような上品なハチミツだ。

友人「ホットジンジャーはショウガのどパンチがすごいけど、優しいハチミツが抑えに回ってくれるわ〜。粘りすぎないのが良い」

さっぱりしたところで握りをお願いしますか。まずはなんと言ってもアレから、ゴーゴー!

江戸前寿司のお宝中のお宝、夏のわずかな期間限定のネタ、新子!いわゆるコノシロや小肌の稚魚ですが、今年はまだまだ小さいということで4枚付けでの登場です。

皮も身も薄く、酢と塩で締めることでやっと寿司として握ることができる・・口に入れればその儚い身がホロリとくずれて、小さなカラダのどこにこんなに?という青魚の香りと旨味がふわわぁ〜と広がる!どうですか初新子は。

友人「うまひ・・うまいよシンコちゎん、うますぎちゃうよ・・まろやか〜」

ラストにもう一丁いく?

友人「押忍!」

締めの新子に向けて、次は何をお願いしようかな。こちらも今が旬まっさかり、ボストン直送生本マグロでいきましょうか。本日は109.4kgの釣りモノということです。赤身と中トロをいただきましょう。

前回の150kg級と比べると軽やかなシュッとした風味といいますか、ナマモノ嫌いな人間の7割が改心しそうな(しなくていいけど)爽やかな香り。もっちりした歯ごたえもたまりません。

お次は石川よりお越しのマイワシといきましょう。なんかメタリックでかっこいい色味と切れ目ですな。

友人「青くて光ってるおさかなさんは最高だよ」

友人「小さな木箱に入ってる草はもしかしてメネギさん?だったら食べたい」

では握っていただきましょう。愛知産メネギは海苔や鰹節なしの直球勝負で来た。

友人「すっごいネギ!ネギだ!」

ホントだ。シャキシャキ感だけでない、ビンビンとネギ風味が押し寄せる!これは過去メネギでも断トツにウマい!言っても5・6回しか食べたことないけど、とにかく一番。

ネタケースの我々からよく見えない側にキンメっぽいのがいるんですよね〜。

大将「こちら側のネタはキンメに黒ムツ、タチウオ車エビに白エビ白イカですね」

そりゃたまらん、キンメと黒ムツをお願いします。まずは館山より直送というキンメダイ。はいもうおいしい。ひと目でおいしい。待ち受けにしたくなる。

シュゴーとバーナー音からの、こちらも館山直送の黒ムツ

友人「コレは好きすぎる、炙ったお寿司はドキドキ感があるし香ばしいし・・おいひぃ〜」

黒ムツは前回最も感じ入った一品でしたが、やはりうまい、うますぎる・・!欠点はアレだな、酒を呼びすぎる(半泣きでお茶をすする)。

友人の目の前にいたので気になって仕方なかったというホタテもいただきましょう。こちらは宮城産。

たっぷり肉厚なところに刺激的なサビが効いて甘味が倍増!ネタによってワサビの量を変えているのかな?そのワサビは中伊豆産だそうで、香り高くツーンと効きます。

そろそろフィニッシュへの道を辿るか。何か食べたいのあったらどうぞ。

友人「タチウオいきたいかな〜。前に館山で炙りを食べたらすごいしわわせだった」

そのタチウオは驚くじゃありませんか、まさに館山直送、しかも炙りで登場だ!

友人「しわわせ、アゲイン〜〜!」

この香ばしさはひたすらエグい。うまい、うますぎる!何度言わせる気なの?

寿司で満腹もアレなので、次でラストに・・そう、もちろん新子でね!

友人「こっ、これは・・5枚付けってやつですかい?」

大将「今年はまだまだ小さいんですよね。8月になれば2枚3枚くらいになってきます」

小さいと味は乗らないはずですが、はじけるような香りと旨味はなんなんだ。3枚くらいのサイズになってしまったら、ほっぺたが落ちて危ないじゃないか。

友人「お初のシンコ!うますぎましたなあ!」

いやホント最高でした。8月にもういっぺんくらい食べようかな・・とりあえず仕入れブログは注視せねばなりません。

そしてお会計の段となりましたら、ウソでしょちょっと待てというくらいお安かったんですが。時価でもちっとも怖くない。

友人「・・あっ、アナゴ食べるの忘れた〜!!」

そうだ、アナゴとアラ汁だよ!まあいい、また来ればいい。

江戸っ子寿司 群馬県桐生市宮前町2-16-3

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