冬は鴨!アツアツの鴨南蛮を…あれ、うどんなの?鴨南蛮うどん、アリもアリです でんのしおり(港区・表参道駅)

根津美術館とアーティゾン美術館をハシゴしようという話になりました。根津美術館・・どこにあるんだっけ。

表参道からちょっと歩いたところみたいなんで、早めに行って近くにある長谷寺で御朱印を頂くのはどうでしょう」

おお、美術館&御朱印仲間のKさんたら妙案じゃないですか。行きましょう行きましょう。

「で、今の俺は完全に鍋焼きうどんモードなんでこの店でお昼を食べていこうと」

表参道駅のB3出口からすぐにあります「でんのしおり」さんですか。日本酒のラベルがたくさん貼ってあって居酒屋みたいだけど、鍋焼きうどんがあるの?

「夜は居酒屋、昼はうどんみたいな感じらしいです」

開店時間ちょうどに着いたからかな、ゆったり半個室席に案内してもらえました。

お昼のおしながきを見ると間違いなくうどんだ。関西風きざみきつね、向こう風のうどんなんですね。いいじゃないか。

「俺はもう特製鍋焼きうどん一択」

めっきり冷えてきましたから真似っ子で鍋焼きうどんもいいかな。でももち豚と水菜柚子胡椒風味もポカポカ温まりそう。

「鍋焼き脳じゃなかったら間違いなくそれだった!柚子胡椒〜!」

店員さん「本日のおすすめは鴨南蛮うどんになります」

なぬっ、カモ!聞いたと同時に脳内キンキンが「はい消えた〜」と他のメニューを叩き消しました。それをください!

「あれ、今夜鴨を予約したとか言ってたような」

そうだった。でも大丈夫、好物の2・3連チャンなどむしろ望むところです。

焼き鴨焼きネギ鴨団子、柚子に水菜にミョウガに…盛りだくさんの具でやってきました鴨南蛮うどん!鴨南といえば蕎麦イメージで、うどんってはじめましてだな。

まずは汁をひとすすり…おお、昆布に薄口醤油でなるほど関西風。鴨の風味もすでに広がり始めてナイスなお味。これからさらに旨味が溶け込むわけだな、素敵だ。

うどんは讃岐のようなマッチョなコシではなく、水沢のようにもっちり歯を受け止めてくれるたおやかな麺。するするとなめらかで喉ごし良好。熱々の汁にダレることもない。好き。

あれ、水沢ってグンマ、北関東じゃん。

「おだしが関西風ってことなんでしょう」

手ごねという鴨団子はまさに団子。むっちりとカモが詰まっています。うどんが美味しいのは間違いないけど、この汁と団子では鴨南の抜きが欲しくなる。

「つまり飲みたいんですな」

うむ、カウンターに新政の瓶とか置いてあるしね・・でもこれから禅宗のお寺に行くから葷酒はやめておこう。

「鴨肉はなまぐさでは」

いや〜、この鴨はちっとも生臭くないから問題なし。

「なまぐさ禁止ってそういうことだったのか」

生臭くはないですが、やっぱりネギの香りが入ると鴨の味が際立ちます。焼いてあってさらに風味がアップ!アリシン×ビタミンB1×メイラード反応=破壊力!鴨南蛮こそ麺界の花山薫だ!

「ネギは葷になるのでは?」

あっそうか。でもやっぱり鴨にはネギですよ、破戒バンザーイ。

そういえばこの箱はなんだろ。七味にしては大きいような。

「あっ、とろろ昆布だ。もしかしてツユに入れ放題では」

なんとなんと、ただでさえウマい汁に追い昆布オッケーなの?

ではさっそく昆布ブーストといきましょう。味変というよりは旨味の深化。こいつは一滴も残せないぞ。

「ところで俺の鍋焼きうどん、かき揚げがすごい迫力だしいつまでもアツアツだしなかなか減らないんですが」

ものすごい具沢山よね。本当に熱々っぽいし。なんでお椀に入れずそのまますすっているんだこの人は。

「熱さをダイレクトに味わうのが俺のスタイル!うぉお、完食〜!鼻も汗も止まらん!まんぞく〜」

ここは夜の居酒屋モードも絶対うまいよねなんて話していたらディナー20%割引券をいただきました。こりゃ再訪必至だ。

でんのしおりさんから歩いて10数分の長谷寺さん、はせでらと思っていたらちょうここくじだった。麻布大観音というのがすごい、まさかの10m級一木造りでまあご立派。

「はえ〜、こちらはえらく色っぽいというか女性的ですな〜。こんな素晴らしい観音様が東京のど真ん中にいらっしゃったとは」

穴場と言ったら失礼ですが驚きました。御朱印もかっこいいしありがたいありがたい。

でんのしおり 東京都港区南青山5-1-25 メゾンドラミア B1F

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