カレー屋に看板猫とか、その組み合わせはチートです カレー屋 香助(伊勢崎市)

夏なのでカレー!と言いたいところですが、あまり夏らしくない気候。でもまあ、カレー!

最近カレーというとインド料理屋ばかりです。たまには味平カレーみたいな日本的な「カレーライス」を食べたいぞ。でも「黄色くてイモとタマネギがゴロゴロした、赤い福神漬けが似合うカレー」ではちょっと日本的すぎる。

和印融合みたいなスパイスの香り高いカレーライスを、一皿だけポンと出してくれる店ってないかなー。なんて都合のいいことを考えていたら思い出しました。確か隣町の伊勢崎市にあったぞ。

ウチから車で約30分のところにあります、「カレー屋 香助」さん。群馬でゲーム開発をしているNさんが1年のうち100回以上通ったという伝説を誇る店で、1回だけそのNさんと来たことがあります。とは言ってもなぜか飲み会でしたので、カレーはほんの2口程度しか食べておりません。ソレがウマかった気がする。

こちらは店長の「ちゃ香」さん。入口前で愛想をふりまいて‥はくれません。だって猫だもの。

眠そうな目でチラっと見て、「少しなら撫でさせてやってもよろし」と言っている気がしたので、少々ナデナデしましょう。

店に入ると、壁にスパイスのウンチクが貼ってあります。いかにもカレー屋さんに来たようで嬉しくなるじゃないですか。

えーと、4種類あるカレーを選んで、ご飯の量を指定するのか。ご飯は小盛で確定ですが、それでも200gあるのね。

そしてメインのカレーは、辛口のトマトとカシューナッツの鶏カレー、中辛の玉葱たっぷり大人の牛カレー。さらに

中辛のココナッツミルクとお豆の海老カレーに、甘口のピーナッツと野菜たっぷりの豚カレーか!個々の辛さ調整はないので、好みにあった辛さのモノを選べばいいのですね。

海老カレーはウマそうだな。でもやっぱり基本はビーフカレーなのか?味平カレーもそうだったし。いや待て、トマトと鶏の辛口カレーなんて絶対ウマいよね‥困った。辛口マトンカレーがあれば即決なのですが。

あ、トッピングもあるのか。Nさんはいつもパリパリとメンチとチーズとポテトで、気が乗るとさらにきのこかほうれん草をのせているようなこと言っていたな‥って、ほとんど全のっけじゃないかあの野郎!

まあフライドオニオンとガーリックなんてどう考えてもウマいので、パリパリは絶対に頼みましょう。50円だし。

そしてサイドメニュー。黄金鶏ガラスープはウマそう!香助流ポテトサラダもいいなあ。「マロンさんイチオシ‼︎」らしいですしね。マロンさんが誰かは知らない。

スープとサラダのセットもあるのか。悩ましい・・・困った、注文が決まりませんよ。

おや、2017年6月、つまりつい最近にメニュー変更があったみたいですね。豚が中辛→甘口、海老が甘口→中辛になって、マサラ餃子がなくなったのか。メニューを常に見直しているお店は、つまりマメにアップデートしているわけで、すごいなあと思うのです。

結局悩みに悩みぬいて、サイドメニューはカット!基本であろう牛カレーを小盛で、メンチ・チーズ・パリパリのせで願いまーす!牛カレーはメンチ50円引きという文字に負けた。

ジャジャーとメンチを揚げているらしい音が響きます。注文を受けてから揚げるなんて、トッピングのレベルではないな!などとニヤニヤしていたらやってまいりました。まあ、あら!これはなかなか麗しい一皿ですよ!

つけあわせはラッキョや福神漬けでなく、玉葱のピクルス。アチャールってやつですか。へー、この辺はインドカレーっぽいのね。

ではミニサラダの隣に玉葱ピクルスをのせまして、戦闘準備完了!ちなみにこのミニサラダ、和風のドレッシングがかかっていてなかなか美味しい。

まずはカレーそのものとご飯を軽く一口。スパイス香がドーンと来るかと思ったらそうでもない、マイルドかつすごくフルーティな味。でも食べてから鼻に抜ける香りと、最後にほんのり来る太田胃散みたいな複雑な苦味が確かにスパイス。なるほど、後から来るタイプなのか。

中辛ということですが、ほとんど辛味は感じません。タマネギを大量に使っているためか、むしろ甘みを感じる。スパイシーなインドカリー!な感じではなく、ブイヨンたっぷりでコク深の欧風寄りなカレーですね。じんわりウマい。

それではこの上品なカレーを一気に柔道部御用達のジャンクスタイルに変換する、屈強なトッピング軍団にお出まし願いましょう。見た目からもうエラいことになっています。

まずはパリパリ!フライドオニオンにフライドガーリック!こんなもんカレーに合うとかそういう問題でなく、ラーメンでもサラダでもなんでもウマくする最強トッピング確定です。50円なのにたっぷりした量なのもうれしい。これはたまらん。

お次は本命になるのかな、メンチ!カレー自体に煮込まれた牛肉がゴロゴロ入っていますが、やはりカツとかメンチといった「揚げた肉」が入ると一気にご馳走感がアップ!

‥衣のサクサクっぷりに中のジューシーっぷり‥メンチ定食でも看板メニューになるのではと思わせるウマさだ。これはいいぞ!

そこにチーズが加わると旨みの協奏曲となってすごく嬉しいのですが、かの塩見味平が喝破したように、やはりカレーはある程度「辛さ」が欲しいところ。ちょっと私にはマイルドだなーと思っていたら、辛さと風味アップの「オリジナルカレー用七味」があるんじゃないですかーやだー。

これかな?ではパラパラとかけてみましょう。あら本当、結構辛いぞ。唐辛子胡椒の辛さがピリッと来て、そしてこの懐かしい風味は‥まさかの柚子!あとはナツメグとか、隠れハーブのカスメリティとか。「クミンとターメリックを抜いた辛いカレー粉」みたいな感じです。

見た目は七味ですが、かけたもの全てが辛いカレー風味になる魔法の粉だ!あらゆる料理の風味を整える、和風ガランマサラとでも言っておきましょう。

七味をふりかけて、全てのトッピングをごちゃごちゃにして、ひたすら食う!うはー、スプーンが止まりません!大汗をかいてガツガツ食べるのが夏カレーの極意!なのですが、この日は夏とは思えぬ涼しさ。惜しくも汗は不発でしたが、ああっという間に完食!

カレー用七味があまりに気に入ったので買ってしまいました。豚汁にかけるとカレー汁になる!うどんにかけるとカレーうどんになる!コレは本当に面白いです。近いうち手羽先揚げの下味に使ってみよう。

満足したので店長さんにご挨拶して帰りましょう‥うむ、寝ていますね。だって猫だもの。七味が切れそうになったらトマトとナッツの鶏カレーを食べに来ますね、店長!

 

カレー屋 香助 群馬県伊勢崎市南千木町2681−1

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