本マグロ背トロにノドグロ、そして今年はお別れの新子!海なし県で炸裂する江戸前寿司を食いねえ、食いねえよ 江戸っ子寿司(桐生市)

安曇野で清らかな水と空気とわさびを楽しんで・・その後は?

全くついでとは言えない距離と方角ですが、なぜかグンマの桐生のお寿司屋さんを予約してあります。極めて雑なルートですが仕方ない・・だって仕入れブログにノドグロが入ったと書いてあったのだから。

やってきたのは桐生駅からおおむね600メートルにあります「江戸っ子寿司」さん。新子に引き寄せられてからすっかりお気に入りになってしまって、2ヶ月弱ほどで4回目の訪問だったりします。

緊急事態宣言中は昼夜ともに完全予約制ということです。結果ほぼ貸切になるので、いわゆる密とは縁がなくてありがたい。

やはりカウンター席貸切だったので、せっかくだからお決まりではなく好きなものを握ってもらうとしましょう。

握りの前にまずは茄子の陶板焼きをいただきますか。寿司屋が作るとわざわざ書いてある謎を解くのだ。

ジューっと威勢の良い音と共に入場してきた茄子は…いや、茄子が見えない。大根おろし、生姜、ネギ、そして梅干しにいくらがどっさり!

いくらと梅で塩味を出すとはなんということでしょう。こりゃ寿司屋の茄子焼きに間違いなし!おろしにも白だしでも入っているのかしら、お酒があったらいくらでも飲めちゃう一品でございます。くそー、禁酒令め。

焼き物でガツンと来たところで握りフェイズに移行しますか。毎週木曜日に豊洲に仕入れに行かれるそうで、今回のネタは‥ふはっ、どれもこれも食べたいな。

まずは島根は浜田港より直送というマサバ!サバスキー大歓喜の色ツヤ!もうこんなに美しくておいしくて、旬の晩秋を迎えたらどうなっちゃうの?

そろそろコハダかコノシロになってしまうと思われるので、ラスト・新子・イン・桐生。

柔らかくはかない皮をプツンと噛むと、鼻に抜けていく優しい香り。新子うまいよ新子、また来年会おうな。

では前半戦メイン、浜田港直送のノドグロにいきますかーッ!泣くほど嬉しい皮目炙りで登場です。

白身のトロとはよく言ったもんだ‥と言いたいところですが、この高貴な香りとまったり広がる脂の旨味はトロのそれを凌駕するかもしれん。端的に言う‥超ウマい。

ガリとお茶でクールダウンして、次にお願いしたのはホウボウ。白身のウマさ一点突破なネタをどう出すのか‥?と思ったら、さあ大変。大ぶりに切ったホウボウに塩を振ってスダチと一緒に登場!

ホウボウ、ホウボウ、そが上に青き蜜柑の酸をしたたらせて

ホウボウを食ふは桐生のならひなり

塩と柑橘の寿司、良き〜。醤油一強時代は終ったのだ。

禅味に近づいたと思ったところで、ネタケースの真正面にあったイワシを頼んじゃう。ガツンと来る脂とイワシ味としか言いようのない風味!なんだかんだ言って、海の旨味の凝縮体はこの人だと思うの。

一緒に来た友人がウニにピンと来たことがない、むしろ苦手かもというので頼んでみましたエゾバフンウニ!専用のミニ醤油差しでちょんちょんと上にかけるスタイルです。

友人「こんな雑味がなくて旨味しかないウニあるんだ〜!一気に好きなネタになった〜!」

そうでしょうそうでしょう。でもね、たぶんソレは極上バフンだからだと思うぞ。こんなに地雷が多いネタもない。

友人のリクエストにより宮城のホタテ貝。分厚いホタテにはサビを多めに効かせてくれまして、甘くて辛くてさあ大変。

この辺で寿司の絶対王者である本マグロさんをお願いしましょうか。本日はカナダよりお越しの139キロ。赤身とトロを・・

大将「トロは背トロを握りましょうか」

背トロ!そんな珍しいモノ、ぜひぜひお願いしまっす!

清澄という言葉がふさわしい赤身のウマさはいつも通り。

そして背トロよ背トロ、脂のりバッチリながらスッキリしているのはなぜなんだ。歯ごたえはそこそこしっかり、でもちょっと噛むとトロけてしまう新食感。これは酢飯と一緒に食べる専用、まさに寿司のための部位だ!うめえ〜!

腹9分といった塩梅なので、もう1つ何か握ってもらってシメようかな。友人よ、何がいい?と聞いたらノドグロリターンズでした。いやはや、皮付きを炙る寿司はズルいよね。

今回も大満足・・ですが、それにつけても酒の欲しさよ。緊急明けに宿を取って腰を据えて飲みたいなあ。だってその頃にはね、大間の大将が入ってくるらしいんだもの。大間の背トロ〜!!

江戸っ子寿司 群馬県桐生市宮前町2-16-3

新子のために訪問した時

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