柏崎で和ノ食をたっぷり楽しんだ翌日、朝食もそこそこに車に飛び乗ります。なぜならお昼の予約をしたお寿司屋さんが200キロ先だから。
そう、２日目は寿司だけ食べてグンマに帰るというバカな旅程となっております。「新潟の隣は富山だよな」くらいのイメージでコースを決めるのはよせ。
３時間弱で到着しましたのは富山県は氷見市にあります「すし屋の城光」さん。寿司であれば回っていてもパックでもなんでも愛している友人に、ぜひともこちらのお寿司を食べてもらいたくて来店した次第。ぼくはたぶん６回目くらいです。
昨日のてのひらさんと同じくミシュランのビブグルマンに選ばれておりまして、少なくとも土日は予約した方が無難と思います。
カウンター席に案内していただき、メニューは・・見なくてもいいか、地魚おまかせにぎり１２貫でお願いしましょう。
大将「これから加賀屋ですか？」
いえ、今日はここでいただいて帰るだけです。そういえばここに来る時に泊まるのは加賀屋だったり星野だったりで、もしかしたら金持ちと思われているかもしれん。本当のホームは東横インです。氷見に東横インがあったら夜ここで飲めるのに。
本日のネタを見ながら出てくるものを予測するのがお楽しみ・・ギョギョ、新子という文字が見えるぞ。氷見は９月でも新子がいるのか！
お酒なしの寿司屋にすっかり慣れてしまった。寿司にはお茶ですとも。
まずはアオリイカからスタート。むっちりした歯応え、細かく入った包丁に染み込んだ柑橘のウマさ、最初からニッコリしてしまう。
こちらのお寿司は全て味をつけて出してくれるので醤油不要、「そのままどうぞ」が合言葉です。
磯釣りの人に大人気、シマダイです。磯の香りは控えめであっさり美味しい。白味のお手本のようなサカナだ。
お次は高級魚代表のマハタさん。しっかりした歯応えに濃い甘味がサッと塗られた煮切りで映えること。思わずため息がでます。
そしてこれは・・あれ、まさか？
大将「ノドグロですね〜。そのままどうぞ」
・・え！本日のメニューになかったけど出ちゃった！しかも皮付きの炙りという最強形態で！やった〜！今年は結構な回数ノドグロを食べたけど、飽きないどころか食べれば食べるほど好きになる。
富山湾の宝石たる白エビと日本海のお宝甘エビの名タッグ。こんな甘くてウマいものが泳いでいる日本海、ズルい！
グンマは海なし県だけど、ダムならいっぱいあるんだけどな・・あ、富山には黒部ダムがあるの？勝てないじゃん！
クルッと海苔を巻いて出てきたのは紅ズワイですか。普段食べないけど、やっぱりカニっておいしいのだな。
バイ貝はミルで胡椒をかけるパフォーマンスつき。こちらの名物でほぼ確定で出ます。今まで黙々と味わっていた友人、これには思わず「うまっ！」と声が出た。
コリッコリの貝に粗挽き黒胡椒、そんなバカなとお思いでしょうが本当に美味しい。以前一緒に来た友人曰く、この世で一番ビールに合う寿司です。でも絶対日本酒にも合うよな、飲りてえ。
来たよ来た来た、氷見の新子！まさか今年中に再会できるとは。しかもコハダ寸前の２枚付け、皮のはかなさと身のウマさのバランスが最高の時期ではないか。
見事な包丁のアジには煮切りでなくポン酢がかかります。アジの握りとしてはここのが一番好きでして、しかもほぼ確で出るのでうれしい。
ブリ手前のフクラギはなんとお美しや。今年のブリは高いか安いか？安ければこちらでおいしいブリの握りが楽しめ、高ければブリについてボヤく大将を楽しめます。
関東人はちょっと驚くサワラの握り・・何コレ、ただの炙りでなくて藁焼きなのかしら。煙の風味が効いてとんでもなくおいしいぞ。
さて友人よ、おすすめ握りはこれで終わりだけどどうします？何か追加とか頼む？
友人「すばらしく適度な満腹で大満足だけど・・ボードにサバって書いてあるのが気になるような」
こちらの握りは小ぶりですからね、もう１つくらいイケるでしょ。サバを願いま〜す。
ああもう、頼んでよかったこのビジュアル。サバ信者大歓喜です。ごちそうさま！今回もウマかった〜！
友人「おいしいって言った時の大将の笑顔がマサオくんすぎて最高。かわええ」
・・言われてみると生き写しレベルだ。マサオくんが握る氷見のお宝たちはやっぱりうまい、うますぎる。
そして氷見はお魚だけじゃない、氷見牛もありますよ。ご覧の通りの見事さですが、有名どころのほぼ半分くらいのお値段なんです。氷見はいいとこ一度はおいで。
すし屋の城光 富山県氷見市間島1-50