オキアジに生イクラにケガニ、そしてとうとうブリ様が降臨!氷見のお宝勢揃いのお寿司は醤油をつけずにそのままどうぞ すし屋の城光(氷見市)

「なんか出かけてもよさそうな雰囲気になったから加賀屋に行こう」

いきなりとんでもないことを言い出すのは母じゃないですか。加賀屋ってあの加賀屋さんでしょ?おいくらかかると思っていらっしゃる?

母「お前は宣言中でもフラフラしてたけど、こっちはどこも行かなかったんだから。行ける時に良いとこ行っとかなきゃダメなんだよ」

そんなもんですかねえ。でもお高いけど素敵なのは間違いない、さっそく予約を入れて・・あ、もしかして途中であそこにも寄るんですかね。

母「もちろん行くに決まってるよ」

よし、人気店だからそっちも予約しておこう。もしも〜し。

当日となりました。ププ〜とやってきたのは氷見が誇るビブグルマン店「すし屋の城光」さん。8月頭・9月末と来て11月にまた来てしまうとは。

母「ホントに自粛もなにもないね」

いやあ、移動以外の対策はできる範囲でがんばっていました、と思う。

入店して検温消毒、えびす顔の大将にうながされてカウンター席に座ります。メニューも見ない前から地魚おまかせにぎり12貫3300円を注文しましょう。

泣くほど残念ですが、飲み物はお茶でお願いします。

大将「また加賀屋からのお帰りですか?」

これから行くところであります。すっかり加賀屋に泊まる人扱いである。

ふと他の席を見ると、先客の数名が豆乳鍋らしきもので日本酒のグラスを傾けている。あんなのちっともうらやましく・・

うらやましい!と叫びかけたところで見事な包丁が入ったアオリイカが出てきました。よしよし、無事鎮火。

大将「そのままどうぞ」

柑橘と塩で食べるイカ。最近ウチでもマネしますが、当たり前ながらモノが違いすぎます。シャリもサラリとほぐれるベストコンディション。

母「ホントおいしいね〜。12個全部食べなきゃ」

大将「これはアラですね。そのままどうぞ」

ホントに味がついているのかな?というほど美しい肌ですが、高級魚アラの旨味を引き立たせる見事なお味がついています。

大将「オキアジってアジの仲間ですね。この辺では秋だけの魚です」

おお、季節限定は嬉しいですね。アジと言うには青魚独特の香りがほとんどない。サワラ寄りな甘味と旨味、シマアジ寄りのプリ加減。端的に言えば大好き。

クロムツは大好きな炙りで来たぞ、バンザーイ。皮目の香ばしさとアブラがたまらんぞなもし。

シロエビとアマエビのおめでたい紅白コンビ。ああ、富山湾に来たんだなあ。

母「シロエビって綺麗なだけかと思ったらこんなにおいしいんだね」

ぼくもここで食べるまではえびせんの素くらいに思っていまして、申し訳ない気持ちです。きときとなところを丁寧に剥けばまさに宝石。

大将「こちらは氷見のケガニですね〜」

へ〜、ケガニさんたら北海道以外にもお住まいなのね。

母「大丈夫?食べてあげようか?」

とんでもない、アレルギーは昔の話です。ああ、ミソが酒を呼びまくる・・先客さんの日本酒を見て飲んだつもりになろうと思ったら、なんとブリカマ焼きがドカンと出ているじゃないの。何その昼から大宴会!ちっともうらやま・・しいぞ!

ここでつみれとネギたっぷりの味噌汁が供されまして、うまいのなんの。毎日の朝食をこの汁と納豆ご飯にしたい。

わーい、スペシャリテであろうバイ貝の胡椒かけだぞ!

母「これはビールが欲しくなっちゃうね」

コリッコリの貝に挽きたて胡椒だもんなあ。ビックリだけどバッチリな組み合わせです。

大将「生イクラ、これも氷見のですね」

なんと、まあ、まさしく今だけのとれたてイクラですか!舌で押すとぴょいっとウマ汁があふれ出る!粒は育っているけど皮はまだ固くならない、まさにベストな時期に来てしまいました。嬉しい〜。

握る直前にビビッと皮を引いたアジはポン酢で。

母「アジのお寿司はここのが一番おいしいね」

おおむね異議なし!氷見のアジが良いのか大将のウデが良いのか、両方でしょう。

大将「ブリがね、8キロで大物ってほどじゃないけど入りましたんで。いいとこ切りました」

まあまあ、なんと嬉しや、お腹の脂のりのりゾーンですよ!そういえば氷見のお店なのに、ブリをいただくのは初めてのような。ガンドとかちっちゃいのは出たかな。

母「最初に来た時さ、ブリが高くて仕入れられないってボヤいてたよね」

そうです。ボヤき寿司といっぺんで気に入ったのです。そして初ブリは・・ああ、こりゃダメだ。尋常でない脂のりなのにひどく爽やかだ。鼻血が出そうなほど美味しい。やはり氷見のキングオブキングスだ!

大将「おまかせはこちらで最後になります。ヒラソウダって小さいカツオですね」

小さくてもカツオの旨味が凝縮されたようで非常においしい。ブリとこれを順番に食べてお酒を飲んだら飲み過ぎ必至である。

母「どれもおいしかった〜!やっぱり1つもあげられないね」

ここのお寿司はホントに残しませんねえ。握りが小ぶりというのもありますが。そんなわけでぼくはもうひとつ・・ブリをまた食べたいとも思ったけれど、1つくらいの方がヨインが残っていいかもしれんので

サバを願いま〜す。こちらもしっかり氷見産ですね。お味は・・見ればわかりますね。

今回で7回目くらいになるのかしら、飽きないどころか来れば来るほどウマくなるような。

母「明日も・・」

また2日連続ですか!別にいいけど、今回の帰り道は別ルートを考えているのですが。

母「そうなの?じゃあいいか。ブリがもっと大きくなった頃に来ようね」

また高騰してしまってボヤきを聞けるかもしれませんしね、そうしましょう。

すし屋の城光 富山県氷見市間島1-50

前回の訪問 新子・ノドグロ等が出ました

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