秋深き 隣は何を・・隣どころか、カウンターの全員が美酒佳肴に酔いしれていた!そりゃそうだ! 佳肴岡もと(東山区・清水五条駅)

10月の下旬、またまた京都に来てしまいました。もちろん目的地は

京都が誇る美酒佳肴の殿堂、「佳肴岡もと」さんです。

京都の友人と共に開店の18時ピッタリに駆けつけました。天高く馬肥ゆるベストシーズン、素敵な佳肴をお願いしま〜す。

カウンター8席だけの店内。今回は初めてかもしれない、L字の短い側の隅っことなりました。

京都なので京の神蔵からスタート。シュワシュワ感があり甘味酸味が強く、こりゃ食前酒にもってこいだ。

大将「そういえば神戸のお寿司屋さんの方がいらっしゃって、グンマのお酒をパカパカ飲む人に聞いたって言ってましたけど」

間違いなくぼくですね。板宿の「鮓 ちかもち」さんです。しかし言い方よ。

銀杏のすりながしと丹波黒豆、赤いのは口子かな。

にわかには信じがたいほど銀杏そのまま、あの香りと苦味がペーストとなって流れ込んで・・デラうまい。うますぎる。なんですこの日本酒キラーは。

千両なすと和歌山の車海老に汲み上げ湯葉・生姜あん・自家製いくらが乗ってしまって、山海の幸が溢れ出しそう。

ぷりっぷりなんて次元を超えたエビにトロットロを超えたナス。なんてえ組み合わせだ。稲穂の飾りも実りの秋、五円玉を彷彿とさせていい感じですね。

話に出た「鮓ちかもち」さんって紀土が置いてある率高いんですけど、ありますかね。

大将「オッケーです。こっち寄りなんて珍しいですね」

飲みやす〜いってお酒がちょっと好きになってしまったんですよ。もちろん黄色いような強烈なのも好きなんですが。

ススキの柄が美しいお椀にはスダチがのって・・つまりアレですかーッ!実はこの席ゆえにもう見えていて、香りもするのでネタバレ完了なんですけど。

オープン・ザ・フタ!ぱか。

徳島の白甘鯛と兵庫の松茸のお椀!もう一度言います、白甘鯛と松茸のお椀!好きな!モノしか!入って!ねえ!

まずはそのままひとすすり・・ほわわ〜ん、うっとり・・ちょいとスダチをしぼってふたすすり・・ふは〜。

うさぎ追いしかの山・・松茸から溢れる山の香気になぜか郷愁にかられました。北関東のお酒ってあります?やあ、栃木が誇る惣誉じゃないですか。ホントなんでもあるな。

明石のカワハギ炙りをブツ切りにして千葉の煎り落花生を散らし、肝ポン酢で食べる・・甘味と旨味と香ばしさと美味しい要素が鉢から溢れる勢いなんですけどどうしましょう?

魚の肝を食べるとコメコメしいお酒が欲しくなる気がしませんか?そうでもない、そうですか。ぼくはするので長野の豊香をいただきますよ。舌の上を御柱が滑り落ちるような迫力ですよ。

角皿の右と左に肴が置かれる、終わらない八寸の始まりです。おなじみのイワシの辛煮は酸味が舌を洗って次のお酒を呼ぶ、まさしく佳肴中の佳肴。

海藻のアラメとごぼうに赤コンニャクを取り合わせて、煎りたてのゴマをたっぷり。ぱっと見はいかにもおばんざい、いや、ゴマが香ばしすぎて、こんなのおばんざいとしてうますぎる!やっぱりオカズでなくサカナ、佳肴だ!

明石海苔の佃煮とエゾバフンウニを焼きたての餅に乗せて手渡し・・だと・・?煮立ての海苔のうめえこと、エゾバフンウニのあめえこと、餅の香りと食感よ。なにこれ、4本くらいくれてもいいんですよ?

面白すぎる取り合わせには面白いお酒だ!味も名前も変テコだけど美味しいことに定評のある笑四季さんってあります?ありますね。笑四季劇場・混沌のなかの法則

相変わらずよくわからん名前ですが、味は相変わらずじゃない。甘味控えめ、旨味たっぶりの食中酒じゃないですか珍しい。モンスーンなんて果汁みたいなのに。なるほど、混沌だ。

カマスの炭火焼きを桜チップで軽くスモーク、松茸とご飯にのせてお茶漬けに・・炭火・桜チップ・松茸・緑茶・・どれだけ風味を重ねれば気が済むんですか?まとめて言えば、日本人にうまれてよかった!

食事モード突入!おなじみの鯖寿司はいつ何時、何べん食べてもほっぺたが落ちる。おっといけない、コレが出たなら焼酎をお願いしないと。

いつもは芋だけど今日はなんでか球磨焼酎。辛子蓮根ってわけでもないけど、そんな日もあります。

あやや、友人がなんかすごそうな日本酒を飲んでいる。そっちもください。

玄米麺とフカヒレ入りのシャポーンコンソメスープ。この辺になるとお腹も満ち満ちておりますので、スープ率高めのミニ麺が非常にしっくり来ます。

長野産ラ・フランスの白ワイン煮に沖縄のアセロラと柿とココナッツ。朝メシに食べたら良い一日が確定しそう。夜に食べたので爽やかな睡眠が確定ですね。

目の前でこねて包んで蒸し上げる丹波くりまんじゅう。中は和三盆の餡という、なんともはや、ねえ。まんじゅうもここまで味が力強いとお茶より焼酎が怖くなるから不思議だ。

美酒佳肴とお店の雰囲気にまんまとハマり、3ヶ月に2回くらいのペースで通ってちょうど1年。しかたないですよね、オクトーバーフェストなみに店内のみなさん笑顔なんですから。通わざるを得ない!

というわけで、年内にもう一回予約を入れてしまったのでした。たぶんこの記事が出る前日に行っているはずです。うらやましいでしょ。

佳肴岡もと 京都府京都市東山区常盤町470-4

9月の佳肴

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