7月末に関西に行ってきました。見えないモノ相手にできる範囲で気をつけた・・つもりです。
さて、ちょうどお昼の時間に三宮に着きました。駅近くの駐車場に車を置いて、現地の友人の車に乗せてもらいます。
「オススメのビーフシチューがあるのでお昼はそこにしましょう。あ、知人のお店なので品位ある会話をお願いします」
いつも雑な下ネタばかり言っているかのような釘を刺されながら着いたのは「Sion」さんです。シオンさんでいいのかな。なるほど、ドアからすでに瀟洒で低品位な発言は控えたくなる。
最寄り駅は西元町とかみなと元町になるのかな。駐車場はないので、車の場合は近くのコインパーキングになります。
ランチメニューはこれですか。カレー・シチュー・ハンバーグ。清々しいまでに絞り込まれていますね。店外まで素敵なカレーの芳香が漂っているので、メニューを見ない前からカレーと言いたくなる。
「確かにカレーもおいしいんですけど、まずはビーフシチューに行ってほしいです」
店内に入るとカウンター席のお客さん、みなさん見事にカレー。あの香りをかがされたら無理もない・・奥のテーブル席に案内していただき、鼻をつまむようにしてビーフシチューをお願いしましょう。
パンかライスを選ぶのですか。シチューですからパンがいいですかね。ドリンクはアイスコーヒーをお願いしましょう。
まずはサラダが来ました。コールドでクリーンでクリスプ、ドレッシングもシンプルでスッキリおいしいサラダの鑑。ボウル一杯ワリワリと食べたくなります。
サラダを食べ終えた頃にビーフシチューとパンが到着です。まあ、テーブル上が一気に高品位!
しかもこのビーフシチューはアレだ、巷間にはびこるハヤシライスの抜きみたいな肉の切れっ端が浮かぶブラウン汁ではなく
ドカーンとビーフ!シチュー部分はもはやソース!これだ、これこそ求めていたビーフシチューだ!
「メインとなるシチューなんですよ、ここは」
嬉しいですよ〜。はるか昔にサイタマで「肉がセンターにドーン」のビーフシチューを食べてえらく感動したのですが、それ以降ほとんど会えなかった。サイタマの仇を神戸で討つ!
まずはシチューをひとすすりなんてケチなことはせず、いきなりニックにいきましょう。フォークもあるけどスプーンで軽く切れてしまう煮込まれっぷりです。
たっぷり大きなカタマリを頬張るとホロホロほどける。肉の旨味がたっぷり溶けこんだシチューが舌を覆いつくす。うわわわ、おいしいなあぁぁぁ!
人参はポクポク感と豊かな甘さでただの彩り要員ではありません。おマチばっちゃんがいなくても人参嫌いが改心すること間違いなし。
肉塊の旨味が溶けこんだシチューをパンに吸わせない手はございません。コメに味噌汁、パンにシチューだ!バゲットなのも泣かせます。幸せだ。
トロトロに煮込まれてはいるけど「喰らう」感覚はしっかり残っていて食べ応えもしっかり。パンとシチューなんて軽めのランチと思ったらとんでもない話ですよ。
うめえうめえと低品位な会話をする間もなく完食、パンでお皿を拭ってごちそうさま!
神戸らしくUCCな味のする(たぶん)アイスコーヒーでヨインに浸りましょう。いやー、いいお店を教えてもらった。こいつぁカレーも食べなきゃいかんなー・・と思ったら
お持ち帰りパックカレーがありましたよ。1つ800円くらいだったかな?買うよ、買う!
グンマに帰ってカレーをいただきまーす。
ふわ〜、めっちゃめちゃフルーティじゃないの!甘味と酸味がズンと来て、ブイヨンのウマさがドンと来て、心地よいスパイスの香りが吹き抜ける。ホテルカレーとか欧風カレーって言うんでしたっけ。すんげぇ〜上品でウマい!もう2・3個買っておけば良かった!買いに行く!
Sion(シオン) 兵庫県神戸市中央区元町通5-2-18