清楚なチャーシューメンに可憐な杏仁豆腐!いつ来ても幸せになるお店だ 幸蘭(太田市内ヶ島町)

さてお昼だ。今日は完全に麺気分、それも蕎麦うどんではなくラーメンだ。

地元グンマで中華やラーメンの類を食べたい場合、ほぼ反射的に来てしまうのは太田市運動公園近くにあります「幸蘭」さん。

オムライスやカレーがあったりの町中華とは一味違う、古めきしずかな本格中華の老舗。ランチタイムの喧騒とは無縁‥だったのですが、運動公園でプロバスケの興行をやるようになってから、満席率が上がった気がします。

この日も開店の11時半早々に着いたはずが、中に入るとラスト二卓だった。あぶねえ。

来るたびに気になっている麻婆豆腐定食。しかし今日は麺気分、やはり出番ナシでスマン。

「回鍋肉そのままのっけちゃいました」的な回鍋肉麺はすごくうまい。わかってはいるけれど、今日はシンプルな中華そばを食べたいな。幸蘭さんの麺で最もソレに近いチャーシューメンをお願いしましょう。

杏仁豆腐って食べたことないのよね。こちらの麺はボリュームで言えばそんなでもないから、この際追加しちゃおうかな。

店員さん「杏仁豆腐でしたら330円の小さなサイズもございますが」

え、それは嬉しいな。ではチャーシューメンと小杏仁のセットでお願いします。

はい、チャーシューメンです!なんとシュッとした、洗練のかぎりを尽くしたビジュアル。コレだ、コレが食べたかった!

濃い醤油の色も頼もしいスープ。中華の料理人は湯を武器にするとの言葉通り、鶏ガラや肉の塊だけでは説明のつかない、深くて優雅でたおやかな旨味。チャーハンのオマケスープにしたら、本体が一合半くらいあっても完食できそう。

カタメヤワメ関係なし、黙っていればベストコンディションで出してくれる細麺は半透明に美しく輝いています。

フチが紅いチャーシューは香ばしく炙られ、胡椒でグッとスパイシーに。ハムハムしい食感と合わせて、高級中華パストラミといった風です。これは冷盤に盛ってあれば延々と食べてしまう。

驚いたことに、チャーシューメンをお願いするたびに違うバージョンのチャーシューを出してくれるんですよね。共通しているのはフチが紅いところだけ‥なんという蓄積でしょう。

中華麺に入ると高級感アップのチンゲンサイ。でもただの彩りだけではありません。しっかり下味がつき、食べやすいよう隠し包丁まで入ったりと丁寧なお仕事が。

食べ終えると同時に運ばれてきた杏仁豆腐・小。なんと可憐な、カワイイの権化か。

アンニンな風味は控えめで、なめらか〜なミルクプリンのようだ。スッキリした甘さのシロップもうまいうまい。いや、これは今まで頼まなかったのは損だったな。今後こちらで麺をいただく時は必ず頼もう。

ランチにちょっと迷うとこちらに来てしまうけど、やっぱり大満足しちゃったから是非に及ばず。しかも杏仁豆腐まで開眼してしまったので、また頻度が増えそうだなあ‥

幸蘭 群馬県太田市内ケ島町463-5

前回のチャーシューメン

さらに前のチャーシューメン

回鍋肉麺