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京都でフライ割烹をいただいた翌日。この日はジャパンカップなので祇園のWINSに行かざるを得ない。周辺で予約できるランチを検索してみました。
向かうは西木屋町通。予約の11時半ちょっと前に着くと行列が‥ああ、葱と天丼で有名なお店ってこの辺でしたね。でも今日はそのすぐ近くにある別のお店です。
生鯛めしの提灯がそそる「高瀬川 槇」さんに到着。こちらにも開店待ちの列がありまして、予約しておいて良かった。
名前を告げるとカウンター席の一番奥に案内していただきました。
提灯に書いてあるくらいですからね、文字通りの看板メニューは鯛めしです。鯛めしといえば土鍋の炊き込みご飯を思い浮かべますが、こちら宇和島風の「生」鯛めしなんだそうで。
鯛の刺身を特製のタレにつけて卵黄と共に食べる‥ずいぶん前に沼津で食べた「鯛丼」もそんなだったな。そしてうまかったから、今日のランチも鉄板ということだ。
ネット予約で天然鯛めし御膳をお願いしておいたので、そのままでいいか確認を受けます。
倍盛天然鯛めしとか養殖&天然食べ比べもちょっと気になるけれど、変更なしでお願いしましょう。夜にこれでもかと飲むからドリンクもお茶でいいか。
5分と経たずに登場しました、天然鯛めし御膳!鯛柄の木箱が上質感〜。
小鉢はかぶらに赤い味噌、味噌汁は京都らしい白。味噌の使い分けがなんて素敵にジャパネスク。
輝く銀シャリは漬物と汁だけで片付いてしまいそうだけどちょっと待て。
木箱の中はミミックならぬお宝、光り輝く鯛めしセットです。透けるような美しさの鯛刺し、わさび、豊受卵という高級卵が並びます。
食べ方マニュアルが用意されておりまして、鯛めし食法その1は「写真を撮る」ですって。では遠慮なくパシャリ。
鯛めし食法その2、鯛刺しをだし醤油に全量投入、まずは少しそのまま食べてみる。
うわ〜おいしい。なんとも心地よい鯛の歯ごたえ、抜群にうまいだし醤油。このまま刺身定食一直線でも一向に構わんッ!池波正太郎もメシに合う刺身は鯛だと力説していましたからね。
鯛めし食法その3、鯛とだし醤油の全てをご飯にかけて少し食べる‥つまり既にして極上の鯛めしなんですが、まだ完成じゃないの?こんなうまいものを少しだけとは殺生な。
明らかに少し以上の鯛を食べてしまったけど続けます。その4、豊受卵をご飯にのせ、黄身をくずしながら‥いや、みなまで言うな。アレだろう?こうなったらもう‥
乱鯛乱飯乱卵!箸をスプーンに持ち替えてワシャワシャやるべし!べし!鯛の下に大葉もあったからのせちゃえ、のせちゃえ!
卵かけご飯に鯛の刺身とは、なんて日本人ピンポイントなキラーメニュー。恐ろしいぜ宇和島鯛めし。インバウンダーさんもいたけど、豚骨ラーメンなんかよりジャパネスクかつ未知の味でいいかもしれないね。
だし醤油と鯛の組み合わせ、コレはお酒を呼ぶのも間違いないな。倍盛で天然鯛増量、全部をご飯にかけず少し取っておいて「食法その5、漬け鯛で一杯やる」もアリだった。
鯛なんて縁起物を食べたのでジャパンカップも当たるに違いない‥はずだったのですが、ダメでした。シンエンペラーを1着と3着で買っておいて2着は持っていないとか、馬券ヘタすぎない?
高瀬川 槇 京都府京都市下京区市之町240-2