生肉といふは、桜肉と見つけたり 大衆肉かっぽう にく源・西口店(宇都宮市)

最近気に入ってしまった栃木の首都宇都宮。行った際は駅の東口のホテルに泊まるのですが、そのすぐ近くに「馬刺し」と書かれた看板を見つけてしまいました。馬刺しスキーとしては行かねばならん。「にく源」さんですね。覚えましたよ。

というわけでネット予約をしてから出発・・・あれれ、ホテルはJR宇都宮駅東口なのに、予約した店が「にく源西口店」となっている。よく調べたら駅の東口と西口の両側にあるのか!わざわざホテルから離れた方を予約してしまった。でも10分ちょっと歩くだけだからこのままでいいやということで到着しました、「にく源西口店」さんです。たぶんこっちが本店。

肉を死ぬほど喰らわせてくれそうな、「肉」の字も頼もしいのれんをくぐって入りましょう。

広そうな店内ですが、カウンター席は4席くらい。その隅に案内してもらいました。おお、「予約席」の札のかわりに名前入りメッセージが。ちょっと嬉しい気遣いです。牛さんかわいいぞ。

とりあえず日本酒ですね。なぜか群馬龍神がいますが、栃木の銘酒仙禽が竹の器に入っているという竹酒をいただきましょうか。決め手は2合入りというところです。

まあ、竹筒に竹のぐい呑み!まさしく竹酒だ!お通しは豆腐です。食べてみたら醤油なしでも味がついている。豆々しくて美味しいですね。お通しがうまいので他のメニューもきっとうまいはず!

馬のバラバラ図を見ながらどの部位がいいか考えましょう。

店員さん「今日はちょっと仕入れの調子が悪くてフタエゴハツがないのです」

あらー、どちらも好物ですがナマモノですからね。それは仕方ない、次回のお楽しみにします。

ちょっとガッカリしたのもつかの間、テーブル上にあるこんなポップにほっこり。こんなかわえーポップを見たらネギ食べたくなりますってー。ちなみにその他「桜肉という名前の由来」とか豆知識が10ページくらいあります。うわーおもしろい。

すっかり気分が盛り上がったところで、今日は桜肉の種類が少ないというので「鮮肉の盛合わせ」をいただきましょうか。写真で見る限り、鶏刺しが入るようですので馬刺しが少なくても安心かも。

馬モモ・馬ヒレ・馬タン・・どれも食べたいですが、あるのかな?鮮肉盛合わせをいただいてから気になったモノを聞いてみる作戦でいきましょう。

大変な繁盛具合なので、モノによってはちょっと時間がかかるとのこと。すぐに出るという「とりあえずの一品」に梅水晶がある。うわー、好物ですよ。でもきゅうりとミョウガのさっぱりボウルもさっぱりうまそうですね。野菜成分も欲しいところだからそうしようかな。

あやや、「長ネギ一本焼き・トリュフ塩とトリュフオイル」ですと!あのネギポップを見せられてはこれにせざるを得ない!あ、これは時間かかるの?かかってもいいですからお願いしまーす。

言うほどは待たずにやってまいりました、鮮肉盛り合わせ鶏モモ・鶏ムネ・馬はらみ・馬もも・タテガミ!うわー最高じゃないですかーやだー!

九州の甘い醤油土佐のダシ入り醤油と2種類あるのがまた嬉しい。

店員さん「馬は九州、鶏は土佐が合うと思いますのでお試しください」

どっちも九州でいこうと思っていたけどそうですね。せっかくあるのですから両方試しましょう。

では改めて拝見・・・ぐわわわ、なんと美しいビジュアルざましょう。ニンニクがおろしではなくスライスなところも生肉スキーの心を掴んで離しません。

いきなりはらみ刺からいくぞコラ!エー!?美味しそうな辛味噌も皿のすみっこにいましたが、まずはニンニク一片と九州醤油で。

なんですか、この横隔膜のウマさってやつは!焼いてもいないのにビンビンに旨味が伝わるのは馬肉の特技ですね。うんめえ〜!!肉の刺身で桜肉と勝負になるのは・・・鹿かな。あとはかろうじて鶏か山羊・・・あと熊かな。入手や出会いの難易度から考えても、早い話が生肉を食べたければ馬を食え!ということで決定しました。

あと九州醤油の甘さ由来の旨味もチートです。例えるなら砂糖をがっちょり入れたタイラーメンのよう(わかりにくい)。

では鶏モモにいきましょう!いつも自宅で食べる時は九州醤油におろしニンニクですが、せっかくなので土佐醤油にスライスニンニクで。

ふはっ、コリコリでクニュクニュな歯ごたえ爆発!軽く炙られた皮下の脂身の旨味はどうだ・・!そしてニンニクと土佐醤油が旨味と風味をブースト!

たまらん!竹酒追加、追加〜。

馬刺しのメインであろう、タテガミ(コーネ)と赤身であるもも刺しを重ねて両成敗しましょう。コーネのコラーゲンと脂っぷりがすごいと思われるので、辛味噌とニンニクをたっぷりめな上にさらに九州醤油という布陣。

こ、これはイカん・・・美味くて甘くてプニプニでクニュクニュで美味くて・・・!この世にDioがいるのなら、たった今このまま時を止めてくれればいいのに・・!

ワホワホ肉刺しを食べていたら、長ネギが上手に焼けました〜!トリュフオイルとトリュフ塩のネギ!と身構えていただきましたが、トリュフ風味よりもはるかに強いネギの旨味!なんだこの素敵なネギは。風邪シーズンも終盤ですが、ネギの特効によりどうやらひかずにすみそうです。

全体的に想定より美味しいのでどうしましょう、「肉刺しで一杯飲ったら次の店に行くの術」が使いにくくなった。こうなると色々食べたい。にく寿司なんかいいかしら。

でも少しは火を通した肉でも頼みましょうか。牛タンor牛ハラミの炙りがありますよ!横隔膜スキーとしては黙っていられません。牛ハラミ炙り100gくださーい。

ほどなくして来たのがこちらです。が、コレで100g?ちょっと巨大な肉塊に見えるのは気のせいですか?

ミスター味っ子のステーキコンテストのように、熱いペレットを使ってお好みの炙り具合でとうぞということですが、ベリーレア一神教の私にペレットなど不要。このままいただきますのよ。だってホラ、この美しさを見て!

うーむ、鶏・馬・牛・・どいつもこいつもハラミのウマさは異常!山羊のタマタマはウマかったけど、結局ハラミは食べなかったなー。沖縄に行けばあるのかしら・・・

ベリーレア教とか言いながら、せっかくペレットがあるから炙りましょう。じゅじゅー。

ウホッ、いいお肉!香ばしさと旨味がアップ!そりゃそうだ。やはり牛肉は焼いてなんぼなのか・・?とにかくウマいので竹酒がなくなったー!

というわけで、せっかく馬刺しメインのお店なので赤兎馬のロックを頼みましょう。

馬といえばそうでした。こちらのお店はテーブルだけでなく壁も素敵なポップだらけなのですが、そこでオススメされていた「馬肉用日本酒・若駒」もいただきました。ちょいと甘めのしっかりした味なので生肉にピッタリでしたー!とご報告しておきます。

赤兎馬に合うツマミは・・・とか言いながら実はほぼ決まっていまして、馬のヒレ刺ならあるよーという店員さんのお言葉にしたがい、ヒレを注文!宇宙一クセがなく柔らかい生肉!クセがないものは本来好みではないですが、ヒレは別。このクセのなさがヒレのうまさ。最高です。

満足したところでお会計お願いしまーす!あら、テーブルで会計なのね。なんとレシートを用意する間にミニデザートを提供という素敵なシステムでした。いや、これは待ちが出るほど人気があるのもわかります。週末にご来店の際は予約をした方が無難ですね。

宇都宮駅東口に戻って、ホテルから徒歩1分の「牡蠣三昧」さんで一杯やったのは秘密・・って、宇都宮に来た時100%寄っているのは気のせいです、はあ。

 

大衆にく割烹 にく源・西口店 栃木県宇都宮市大通り3-3-1ネキスト宮の橋1F

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