桜流しの冷たい雨、そんな日は。グンマの東毛地区に伝わる熱々の甘味噌ラーメンを ピリカ 大泉店(邑楽郡大泉町・西小泉駅)

桜が流れてしまいそうな冷たい雨がしとしと・・これでは花見どころか遠出する気にもならないし、近場で熱々のラーメンでも食べようか。そう、もちろん味噌ラーメン。よし決まった、あそこに行こう。

リトルブラジル・邑楽郡大泉町にあります老舗「ピリカ 大泉店」さん。昔からの繁盛店で昼時は待ちも出るので、開店の11時ちょうどに来店。それでも先客がいるからさすがだ。

となりのお店は肉屋さんです。揚げ物はもちろんのこと、馬刺しと手作りサラダが安くて美味しい。一時期ハマって毎週のように買いに行き、入店すると同時に冷蔵庫から馬肉を取り出してくれるほどでした。オススメですよ。

大泉町らしく店員さんのほとんどが異国の方ですが、違和感を微塵も感じさせない威勢の良い日本語でカウンター席に案内してくれます。

基本は味噌・醤油・塩の三択。お勧めメニューは野菜たっぷり味噌のピリカ、野菜醤油のメノコ、鮭入り味噌の石狩、辛味噌の将軍、そしてしめじ茸ラーメン。次々と飛ぶのは「しめじの味噌と餃子」コール。

ぼくもやっぱりしめじ味噌だな。バター追加、餃子はナシで願いま〜す。

小柄な女性が軽やかに大ナベを振り、老舗らしい流れるようなオペレーションで4杯ほどがいっぺんに完成。しめじ茸ラーメン・バタートッピング

デカい丼になみなみと大量のスープ。たっぷり野菜のはずがそうは見えないのは、スープがとにかく多いから。もうもうと湯気が立ち、食べる前から汗が出そう。

ひと口すすれば白味噌の塩味と味醂の甘味がやんわり広がります。まろやか〜。ダシはトリ?ブタ?そんなの知らん、この味噌ダレがあればピリカなんだ!

焦がしネギが入らないのが他店の甘味噌ラーメンと違うところかな。なんなら甘さも控えめかもしれん。だがやはりウマい!太田市発祥、東毛地区独特の札幌ラーメンばんざ〜い。

疫病の影響か、この手の味噌を出すお気に入りのお店が2軒閉まってしまったので、もしかしたらレッドリスト入りです。ここピリカ大泉店は安泰で嬉しい。

120円にふさわしい、割とえげつない量のバター(マーガリン)。甘めのミソスープにさらに甘味とコクをブースト、少なくともしめじ味噌の時には欠かせません。

具はワカメにメンマにひき肉とたっぷりの野菜・・あれ、チャーシュー?あなたデフォでついてくるんでしたっけ?今まで見たことなかった、こいつは嬉しい誤算だなあ。

食べてビックリ、とろけるような食感と上品な味の極上煮豚じゃないか。こりゃンマイや。

しめじ、しめじ茸はいずこ。ご安心めされよ、もやしの下にちゃんとおります。バターが絡んだところをシャキシャキもやしと食べるとウマいんですよコレが。やっぱりラーメンの野菜は「茹で」より「炒め」の方が好きです。

ずっと変わらぬ味の味噌ラーメンにふさわしい、カンスイを感じる昔ながらの中華麺。たっぷり熱々なスープで少しずつヤワ感が増していくのもいい感じ。ニンジンとニラと麺の歯ごたえ多重奏が楽しい楽しい。

甘く優しいラーメンには一味とコショウどっち?答えは両方!

たっぷりの野菜とキノコできっとヘルシー!なんて言っているところにバターの波濤が攻めてきた!身体に良いのか悪いのかハッキリしろ!

・・いや、こんなジャンクにウマいモノが良いわけないよね。だがそれがいい、最高だ。うめえうめえ、ズルズル。

麺と具がなくなってもレンゲがとまらん。なんと後をひくミソスープだろう。ちゃんこ鍋のベースにしても激ウマなんじゃないだろうか・・鮭入りのラーメンがあるのも納得。

さすがに完飲は控えてスープは残しましたよ。底2センチくらいですが・・それでもいい、自重に成功したことにしておこう。

お会計時に飴ちゃんをもらってごちそうさま。ブラッシュアップもいいけれど、何十年も変わらず期待通りの美味しさを提供してくれるのもまた偉大だ。

しかしチャーシュー初めて食べたな。そこ変わった?それともお店が何か間違えた?とにかくおいしかったので今後はトッピングしてしまうじゃないか・・あ、そういうプロモーションですか老舗〜っ!

ピリカ 大泉店 群馬県邑楽郡大泉町7-1-8

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