グンマはソースかつ丼文化圏だけど、ぼくは卵とじが好きなんだ。三つ葉があればなお良し とんかつ木村家(太田市竜舞町)

鳥の唐揚げ食べたい。もっと言えば、衣ゴツゴツの竜田揚げ。ということで、先日おいしい竜田揚げをいただいたお店に行くとしよう。

太田市竜舞町にコッソリと良い飲食店が揃うエリアがありまして、そこでもトップクラスの人気を誇る「とんかつ木村家」さんにやってまいりました。人気の割にお店前の駐車場には6・7台しか置けず、11時の開店時間を狙うほかない‥と思っていたのですが、

裏にある砂利の土地も駐車場だったとは。これなら11時半くらいまでに来れば余裕だな。それを過ぎると、たぶん今度は空席が無い。

入口で月替わりメニューをチェックするのも忘れずに。天津らんまん丼‥厚焼き玉子に甘酢、えび天・玉ねぎフライ、その下にも‥?え、下に何があるか教えてください。

とにかくスーパーくいしん坊に出てきた三丼フライみたいなバラエティメニュー。面白そうじゃないの。

二番手くらいの入店だったようです。カウンター席に腰かけ、定食メニューのチキンガーリック竜田揚げ定食を指差し確認。天津らんまん丼と迷いつつも、やはり竜田コールを‥

する前に、一応他のメニューも見ておこう。これでもかとスパイシーなロースかつカレーも久しぶりに食べたかったりするのです。

さらに言えば、いつだってかつ丼とお手合わせしたいぼくもいる‥こちらでは丼でなく重になるのね。グンマはソースかつが優勢だけど、玉子とじと両方選べるのが嬉しいね。

ダメだ、フカフカな衣にしみる玉子と出汁を思い浮かべてしまった。竜田のことはすっかり忘れて黒豚ロースかつ重を願いま〜す。

おう、蒸らすことを欲しているですね。

そろそろよかろう、パカ。

この紋所が目に入らぬかとばかりに広がる三つ葉!なんてフォトジェニックなかつ重でしょう。この一枚があるだけで大当たりはほぼ間違いなし。

とんかつの伴侶であるキャベツは別皿での提供。ソースもいいけど、オリジナルドレッシングがうまいんですよ。

ナムルなんかもついちゃって、かつ重の罪深さは大幅に軽減する‥はず。

味噌汁と漬物にもスキはなし。人気にはしっかり理由があります。

いよいよ本丸に攻め入るのだ。まずは端っこの玉子と玉ねぎで味の確認‥玉子は想像以上にフカフカで非常にエエ塩梅。白身黄身がセパレート気味だから、白身ゾーンのトゥルトゥル加減も楽しみだ。

もちろんとんかつ専門店、選び抜かれた黒豚ロースは見事なものです。彩の国黒豚さんなのかな?

あれれ?なんだかこの衣、ロースかつ定食のソレより厚いような‥もしかして、かつ重の方はたっぷりと出汁を吸いこむ仕様に変えてある?なんと細やかな気遣いでしょう。

玉子に包まれたかつをガブリ、追いかけるように下のご飯をガフリ、なんてうまいんだ、かつ重。サクサクの衣を煮てしまう暴挙の意味は大アリだ。

この味を覚えてしまうとソースかつ丼には戻れないかも‥でも旧桐生競艇場のは非常にうまかったな。ボートレース桐生になってから食べたことないし、久しぶりの鉄火場メシなんかいいかもしれない。

とんかつ木村家 群馬県太田市竜舞町5382-1

ガーリック竜田揚げ定食

ロースかつカレー