晩秋の京都二泊三日・メシと競馬以外はホテルでSwitchツアー、最後の夕食となりました。トリはもちろん、ほぼ毎月のように通っている「佳肴 岡もと」さんです。
店舗の写真を撮ろうと思ったら、珍しく表に岡もとさんがいる。迷子になってしまったお客さんがいるとか。まもなくして無事到着されました。
まずは長崎の飛鸞 ハッピーニューボーン。おりがらみの無濾過生原酒ですがアルコール度数低め、フレッシュでフルーティーで乾杯にちょうどいいわね。
スタートは温かい一品です。新物の百合根すりながしに柚子オイル。
なんと2024年に出来たばかり、日本で一番新しい酒蔵という安曇野の甍。杜氏さんは好物の大信州を手がけていた方というから大変です。
コメの旨味と後味の酸が非常に好み。食中酒という言葉がピッタリだ。
くもことアワビなんて贅沢コンビに桑名はまぐりのアン、上には熊本の糸海苔で下には明石海苔佃煮と、あらゆる磯の風味の波状攻撃。はまぐりアンが痺れるほどうまくて‥おいしいです。
鳥取の日置桜酒造より、山眠る 純米しぼりたて生原酒。
セコガニのお椀ですが、ぼくの分だけアシアカエビのお椀。ちょっと驚くほど風味が強い、コレがアシアカエビというものか!エビフライにしてもうまそうだな。
そろそろパワー系のお酒をいただきましょうか。但馬の香住鶴 しぼりたて山廃生酒。山廃らしく黄色くヒネているかと思えば、ビックリするほどフルーティーです。これがしぼりたての風味か。
青織部に映える白身は3kg超の明石産ヒラメ羅臼昆布締め。スダチ酢とウニ醤油で風味を加え、トンブリが面白歯ごたえを演出します。
安芸の大号令 生もと純米。良い黄色ですね〜。スカッと切れながらコメの味もたっぷり残って、コレ好き。
岡もとさん流八寸の始まりはイワシの辛煮から。酢などを使って5時間ほど煮たイワシに本枯節の粉をまぶす、まさしく盃を呼ぶ佳肴。
冬の滋養だ、すっぽんスープ!好物なもんでフタを開けてからの撮影は忘れました。
この後に秋田のセリと松茸のおひたしなんて香りも歯ざわりも満点の肴が出ましたが、そちらもがっついてしまって撮り忘れ。何年ブログやってんの?
大好きな石川の菊姫、大好きなひやおろし。
新物の海老芋だ!ぼくは今‥京都でお酒を飲んでいるのだなあ。
会津の冩樂 純米吟醸。スッキリキレキレで日本酒の布教に良さそう。あ、2025の大河ドラマは写楽を世に出した版元の話なんですってね。遊郭の話も出るみたいだから見ようかな。
鹿のローストにリーキのすりながし!岡もとさんで珍しく肉、しかもジビエとはビックリだ。
和な味のローストディアに和の技巧を使った西洋ねぎ!和魂洋才この上もない素晴らしい主菜!
主菜の後は食事ものタイムとなりますので、芋のロックをいただきましょう。薩摩 邑の完熟だ。
おなじみ鯖寿司は大葉と胡麻、そして実山椒。いつも脳内で厳しい判定を行なっておりますが、今日は大葉の勝‥いや、やはり山椒も捨てがたい。同着、同着〜。
お酒の後にうれしいひと口麺はシャポーンコンソメにフカヒレ。いつかシャポーンの本体そのものの肉を食べてみたいもんです。鹿児島行かなきゃダメ?
お酒の後にと言ったけど、なんだか芋が沁みるのでもう一杯飲んじゃう。一人蔵入りました〜。
この後洋梨と安納芋のデザートが出たはずなんですけど写真ないね。この酔っぱらいめ。
なぜかその後の饅頭は撮ってありました。柚子入りの生地に大納言餡。ふかしたての饅頭の後はもちろんお茶が怖くなる‥のですが、なぜかビールを飲んでしまったりしてね。
もはや冬に近い晩秋らしくジビエなんか出ちゃったりして、一味ちがう佳肴を存分に楽しむことができました。次回は12月ということで、もう行っちゃった後なんですが‥やっぱりすごかったです。また後ほど。
佳肴 岡もと 京都府京都市東山区常盤町470-4