グンマ民族のくせに横浜におります。横浜で夜11時開始、朝になったら終了という狂った飲み会がありまして
解体したマグロを食べ放題!日本酒飲み放題!とまあ、大変でした。
で、朝5時半くらいにお開きとなって、ネカフェで仮眠をとりまして、せっかく横浜に来たから中華街で昼飯を食おうと歩き出したわけです。ネカフェが駅西口でしたので、中華街がまるで反対側だったのは計算外でした。横浜の街を歩きまくります。
中華街に着いたら、まだ11時だというのに(だからか)凄まじい人混み。そして豚まんやら小籠包の店はズラリと行列が・・・小籠包も美味いだろうけど並ぶのイヤー!と一本裏の通りに逃げ込んだところ、あら、とたんに静か。
そしてあまりにも魅力的な看板を見つけてしまいました。「オーダー式バイキング食べ放題」みたいな醜悪な看板と違って、あまりにオンリーワンな表示!「特製ラム背骨の醤油煮込み」!!すげえー!!
中国の東北地方の家庭料理?!うわー、入店決定!えーと、店名は「東北人家・新館」さん。つまり本館もあるのか。オンリーツーか。まあいいや。
ちなみにご覧の通り、裏通りの小さい店です。前情報もなく一発でたどり着いたわたくし、大ファインプレー。
入店すると、店員さんも先客の方もみんな中国の方ですよ!これは期待できる!卓上のメニューはランチメニューの一枚のみですね。背骨の醤油煮込みは・・残念、ない。どれにしよう・・上の方がやけに安くて気になりますが、やはりここは羊で。「ラム骨スープと花巻蒸しパンの本格的中国東北地方のランチ」をお願いします!!実際は名前が長いのでメニューを指差したのですが。
とりあえず出てきたお茶は・・おっと、見た目に反して熱いお茶。しかもジャスミンティーだ。いかにもチャイナな雰囲気を楽しみながら周りを見ると、ぐげ〜!テーブルの下にグランドメニューがあって、他の中国人さんたちはそこから注文しているじゃないか!
もう遅いけど、せっかくだからメニューを見ましょう。ほうほう、中国の東北ってこの辺か。ゲームの三国志で言えば、公孫瓚とかでプレイしないと占領が後回しになるところですな。
基本は羊なんですね。ラム肉のクミン炒め・・インド料理屋に行くと8割マトンマサラを頼む私には神メニューにしか見えない。
羊内臓と高菜の酸辛鍋とか!羊の背ガラの鍋とか!なんですか?この店は!通わざるを得ないのか?
カイコのサナギの炒めとか串焼きといった、ちょっと危険なメニューも!後で調べたら、本店はワンワンの肉もあるみたいですね。抜き身の日本刀のような凄みの店です。いや、中国だから柳葉刀かしら。
鍋の土台が来ました。固形燃料タイプですが、旅館のモノとは違って重厚な雰囲気が。
そして花巻、ご飯、ザーサイともやしの和え物。花巻好きだから嬉しい・・あっ、小とはいえライスも付いちゃうのね。
はーい、メインのラム骨スープ到着!もう煮てあるからすぐ食べられるそうです。固形燃料はアツアツを保つ用ですね。
緑はネギかと思いましたが、ネギもあるけどメインは香菜(パクチー)でしたよ!結構な量が入ってますよ!パクチー好きから言わせると大変ですよ!これは!赤いモノも浮いていますが、ほとんど辛味は感じません。
他の具は・・なんとなんと、ハチノスっぽいのやらテッチャンみたいのやら・・羊のホルモン祭り!コリコリ・クニュクニュ・トロトロといった様々なホルモン的な歯ごたえにパクチーの香味、羊骨ダシの旨み・・ちょっと待ってください、うますぎやしませんか?
スープをライスにかけておじや風にしたり、ホルモンを花巻に挟んで羊饅頭にしてみたり、あのー、楽しすぎるんですけど?もしもし?
ということで、二日酔いも忘れてあっという間に完食。春先なのに大汗ですよ、もう。身体を温める羊肉をアツアツスープで食べたのだから当たり前ですが。
次はやっぱりこれかなあ・・白菜の漬物と豚バラとカキの鍋って反則すぎますよね?でも羊足の醤油煮込みとかあるし。しばらく横浜に通うのか、やはり!
中華街でも毛色の違った、あまりに独自色が強いお店ですので、行列ナシで他では食べることができない中華を食べたい方にはオススメすぎます!
東北人家・新館 神奈川県横浜市中区山下町151−3アートビル