なぜか公開漏れしていた記事です。ホテルで名古屋場所を見ていた記憶があるので昨年の7月半ば頃の話だと思います。
「町田にいつ来てくれるんすか〜」
おお、グンマ唯一の友人だった夫妻じゃないか。そうだ、引っ越し用トラックを安く借りられたお礼におごってくれるって言ってたね。あれはえ〜と・・え、もう10ヶ月くらい経つの?
友人「はよしないとお返し期限切れますよ〜」
よし、ではありがたくおごられに行こう。お店もこっちで決めていいのかな?
友人「おまかせしまっす。駅から遠ければ送迎するし」
送迎までは悪い気がするので、町田の東横イン近くでウマそうなお店を調べてみるか。焼き鳥にスペイン料理に色々あるね、さすがニセでも東京・・お、ここ面白そう。「ゆるり。酒槽」さんを予約してみました。
お店に入るなり店員さんが「当店自慢の生簀をご覧ください」と見せてくれたのは、巨大な酒樽型のプールに舞い踊るサカナたち。サバが多めだけどこれも食えちゃうのかな?
友人妻「こんなに大きな海の水槽こわい」
こわい・・?そうか、維持費か。あなた方は熱帯魚愛好家でしたね。
友人妻「海水の維持は恐ろしいよ・・そういえばトラックのおかげでみんな無事引っ越しできましたよ〜」
それはよかった。心置きなくおごられることができます。
お座敷席に案内していただいて・・いてっ、頭をぶつけた、なんだ?
友人妻「すご〜い、かわいい」
まあまあ、なんと凝った内装でしょう。頭ぶつけたところへっこんだりしてない?大丈夫?
まずはお酒を頼まねば。紀土があるので即決と思ったけど品切れだって。神亀はいつも飲んでいるしな。よし、宮城の墨廼江・純吟をいただきましょう。一合じゃ面倒ナリ、二合でいけます?いけますか、お願いします。
店員さん「こちら本日のおすすめなんですが、かわはぎの活け造りは先ほどご覧いただいた生簀から出しますので特におすすめです」
生簀ごと見せられては仕方ない、お願いしましょう(ホントはサバが欲しい)。あと鱧の落としととうもろこしの天ぷらに水茄子の漬物をいただけますか。
友人妻「いきなり海鮮バラチラシとか行っちゃっていいですか。数量限定だし」
いいもなにも、お支払いはそちらですからなんでもどうぞ。
店員さん「こちら突き出しになります。お好みで柚子胡椒や天然塩をお使いください」
突き出し、つまりお通しが桶盛り?しかもどう見たってキトキトの美味しいところですよね。町田すごいな!
水茄子の漬物も盛り付けで美味しく見せちゃって嬉しいなあ。
おすすめオブおすすめズのかわはぎの活け造りは「ヤラレチャッタ」と聞こえてきそうな活けっぷり。熱帯魚愛の深い友人は目が合わぬよう気をつけながらも、
肝醤油をつけていただけば、結局のところ箸が止まりません。うまい かわはぎ うまい。
2022年の夏は結構な頻度で鱧を食べたなあ。鱧の落としってやつは梅肉が爽やかすぎるから仕方ないね。
キラキラなエフェクトが見えそうなほどに輝く海鮮バラチラシ。細かい具がたくさんのバラチラシ、食べやすいし贅沢な気分になるし素敵ね。
ここから揚げ物三連発行きますよ〜。まずはとうもろこしの天ぷら!甘いのは分かりきっていたのに、さらに驚くほど甘かった。とうもろこし新世紀だ。
湯葉チーズ天ぷらなんて良質なプロテインが揃うところに海苔の香りまでブーストしちゃってさあ大変。うまいもんをまとめて揚げちゃった時点で勝ち確定ですね。
自家製の厚揚げもたまりませんねえ。た〜っぷりとおろしをのせれば熱くて冷たくて美味くて・・雪虎って粋な名前もあるんでしたっけ。ふは〜うめえ。
さらに鉄板の鳥の唐揚げ・・って、あれ、結局四連発だった!この鶏肉がやけに美味しい。衣もいいけどトリそのものがウマいじゃないか。
ので、とろとろ手羽先なんてのも頼んじゃったりして。鶏油とコラーゲンのダブルリーチに一発ツモは目の前。東横インから近いというだけでなんとなく選んだお店がこのレベル、町田の街パワーは測り知れないな。
友人「また来てくださいよ〜。次は奢りませんけど」
新横浜まで一本だから、新幹線に乗る前日に町田で飲むのも大いにアリだな。うん、たまに寄せてもらいます。
ゆるり。酒槽 東京都町田市原町田6-21-17 Fビル B1F