岐阜県の開発者三人衆、ねこのばしIさん・無限ガチャKさん・モノクロ脱出Wさんと巡る多治見市、続きです。
無事昼酒も決めました。次は今回のメインイベントとされるスイーツですか。
Wさん「うーん、勢いで決めた集合時間が早すぎたのでどうしようかな・・ああそうだ、多治見のほぼ唯一である観光スポットに行きましょう。車があればすぐです」
Iさん「おっ、俺の車の出番ですね」
たどりつきました、「多治見市モザイクタイルミュージアム」さん・・うむ、モザイクタイルミュージアムを名乗るくらいだから、タイルだらけの巨大な公衆便所みたいな建物であろうと思っていましたが、なにこれ。少々アーティスティックすぎませんか?タイルはどこですかーッ!
Wさん「タイルの原料である粘土の山を表現した建物だそうです」
うぉお、ナナメ上すぎてわからないな!中腹の窓なんか天守閣の鉄砲窓にしか見えないよ!
そして入口への道は芝生ですが、芝生のお約束であるカップル・家族連れ・女子同士しかいない・・!リア充のすくつ多治見ver.か!
Wさん「どうどう、落ち着いて。ほら、入場はたったの300円です。さすが市営!」
まあ安い。よろしい、入りましょう。えーと、いきなり4階に行くのが順路ですか。変わっていますね。
4階にたどりついたら・・おおっと!アダルトコンテンツ!
Wさん「おぱーいですよ、おぱーい!!」
東郷青児のイトコの孫のマゴみたいな雰囲気ですが、肌のタイルはすごいですよ。四段階くらいのグラデーションで立体感と質感を表現!なんとなく柔らかさまで伝わってくるような。
Iさん「でもティクビは赤いタイルがたった1個なんですね。そここそ入念に作ってほしかったような」
Kさん「アッ◯ルの審査とかあったんじゃないですか?バストトップがリアルなんでリジェクト、みたいな」
Iさん「いや、◯ップルだったら1ドットのニップルでも絶対にアウトでは・・」
・・ん、1ドット?・・・ドット・・・
あー、すんげー既視感と思ったら、モザイクタイルってドット絵じゃないですか!つまりアイロンビーズでもある!なぜか多数展示されているマリリンモンローなど、このまんまビーズにしたくなる素晴らしいデキです。
Iさん「でも多数のモンローさんを見ると」
うーん、秘宝館に来た気分になってしまうのは否めませんね。恐るべし、永遠のセックスシンボル・・!
でも戦前日本の神様、楠木正成公もいますよ。ホラ。
Kさん「和洋文化も歴史も全て一つにする、これがモザイクタイルの懐の深さですね」
いいこと言うなあ。確かにタイルってトイレの壁だけじゃなかったのですね。
と思ったら、壁どころかトイレそのものがありました。セトモノ便器withセトモノスリッパ。このセトモノスリッパってなんなんでしょう?はいて歩けませんよね。
Iさん「現代で言う『一歩前へ』とか『的を外すな松茸の露』みたいな、立つ位置を指定するアイテムなのでは?」
・・・むむ、なんとなく本当っぽく聞こえる!するとこの展示位置はアウトですね。係員さん、やりなおし!
こちらは大ですかね。なかなかイカすデザインですが、穴がないからはめ込み式のおまるなのかな。
Kさん「大正時代の箱入りJKの小用として使われていた・・とパンフに」
ななな、なんだってーー!?どれどれ、クンクン・・・うーん残念、JKの残り香ゼロですね。
Kさん「ウソです。この辺田舎ですから、きっと裕福な農家のBBAのおまるでしょう」
オ、オエ〜〜!!死んでしまうわ!!
流し台とかカマドとか、なんとなく懐かしいものもあります。
Wさん「えっ、懐かしいって・・・超骨董品じゃないですか!見たことありません」
・・あれ?この手の流し台、ウチ建て直すまであったぞ。カマドはタイルではなかった気がするけど、近所で見たような・・
Wさん「ちょっと、オーヤマさん何歳?」
いや、あれ・・・?あっ、Iさんは懐かしいですよね。
Iさん「み、見たことありませんね・・ふんふんふーん♪」
Wさん「これがミュージアム最大の見せ場と勝手に思っている、巨大な吹き抜けです。
吹き抜け・・あら本当、天井がガラスでなく、本当に穴が空いている!雨の日はホロとかかぶせるんですか?
Wさん「いや、このままです。雨風吹き抜け放題でお客さん阿鼻叫喚」
すごい!とがった美術館だなあ・・!
3階に移動しますと、いきなりなんですか?これ。人間に合格した太宰治のような、さわやか男子のパネルがあります。
Wさん「何を言うのですか!そんなミスター入水ではありません。彼こそ古田織部に次ぐこの付近の偉人」
Wさん「笠原(現多治見)にモザイクタイル製造をもたらした神、山内逸三先生であります!頭が高い!ひかえおろう!」
・・・ははー・・・浅学にして存じませんでしたが、この辺では超がつく有名人なんですね。
Wさん「いや、どうなんですかね?もちろん今コレを読みました」
Iさん「せっかくだから一緒に写真撮っていきますか。先生もポーズを決めてくれてますし」
いや、別にいいや。
あらやだ、陶器のナイフとフォークなんてものもありますのね。すごいなー。
Wさん「切れるんですかね・・?」
あなた多治見の人なんでしょ?もっと推してください。
Wさん「いやー、いいとこケーキくらいしか切れないと思いますよ。セトモノですもんね」
おおっ!これは!
Kさん「ライオンですね。立派なお風呂の蛇口かな?」
Iさん「いや、これはどう見ても!」
そう、ダンジョンマスターの水汲み所ですよ!最近ダンジョン飯でもささやかな脚光をあびましたね。
Wさん「・・・?」
Iさん「・・・??」
平成生まれ組!そこで黙るな!!
Wさん「あっ、ホラホラ、お風呂もありますよ。なんと枕つき!これはゆっくり入れますね」
ちょっと足は伸ばせないサイズですが、なかなか高級感がありますね。
Kさん「パンフによると、当時の女学校の寮に置かれていた、エリート用の高級な浴槽で・・」
ななな、なんだってー!!女学生、つまりJK!クンクン・・うーん、残り香はゼロですね・・
Kさん「実はそんなこと一文字も書いてないので、やっぱり金持ち農家のBBAが入っていたのでしょう」
ぐ、ぐげ〜!!さっきから殺す気か!!
そしてタイルに美しい絵を描いた素晴らしい作品もございます・・が、これはもはやモザイクタイルとかそういったアレではないですね。
Iさん「純粋に芸術品ですね」
30×50cm程度のタイルに描かれていますが、一枚で銭湯気分になる傑作です。欲しいな。
あ、メッセージタイルというか、表札もこの場で作れるみたいですよ。Iさん作ったら?
Iさん「I工業とか作ろうかな。それよりなにより、右下にいる多治見のゆるキャラうながっぱが気になりますが」
うながっぱって間抜けな名前ですが、なんとアンパンマンのやなせたかし先生デザインらしいですよ・・!
そして終盤の2階ではズラーリとモザイクタイルが売られていますね。家を新築しようとしていたら、3時間くらいの長考に入りそうです。
Kさん「何百円とか値段がついてますけど、1つ何百円なのか、面積あたりの値段なのか気になりますね」
1つ450円だったら、風呂場一つもえらいことになりそうですね・・・
Iさん「俺はこれが気になって・・『裏ネットで販売』をここまでおおっぴらにやって許されるのか・・」
Wさん「モザイクなのに裏というのがわけわかりませんね」
裏にネットを貼ってシート状にしてあるという意味らしいですが、黙っていましょう。
出口に近づいたら、なんか見たことあるタイルが。
Wさん「ここの外観ですね!今はきれいな富士山の絵どころか、写真までタイルになっちゃうんだ!モザイクタイル絶滅しちゃう?」
いや、海外発でドット絵ゲームの人気が再燃しておりますから、モザイクタイルもワンチャンありますよ。地元なところでWさん、職人になってください。ロマサガのドット絵タイルとかウケると思うんだけどなあ。
Wさん「そこはドラクエとかマリオではないのですか」
・・・うーん、それは・・・
Iさん「この人は複雑な宗教を抱えているので、そこには触れないでやって!」
そして1階に来たところ、もはやコメントも不可能なモザイクな車がございますが。
Wさん「これはもう、地元の人間としても謝るしか・・痛車を超えましたね」
Iさん「一応シビックと確定しました」
・・・言われてみるとライトの形状がそうですかねえ・・・しかしなあ・・・
写真の奥にチラッと見えているモザイクタイルのワークショップは大盛況、入場券売り場の行列です。もしかして大人気スポット?
Wさん「安いのと、あとやっぱり他に観光名所がないという」
少しは地元を推せというのに。
美術館の出口のお楽しみはもちろんミュージアムショップ!こちらは様々なモザイクタイルグッズが・・・おいこらちょっと待て、なんだこのタイル!!買うだろ!!!絵付けタイルもありだな・・ちょっとWさん、早く修行して!!
Wさん「えっ、なんですかそれ・・・キン肉マン?マンガですか?」
駅前にもタイルマンいただろーがよ!!もしかしてキン肉マン知らないのかコラ、エー!?
Wさん「あ、平成生まれなんですみません」
ちょっとIさん、この若造にクロスボンバーを・・って、あれ、いないな。
Iさん「あ、嫁にお土産買おうかなと思って」
平成生まれとリア充かよ!なんてメンバーだ!
Kさん「・・・」
ああ、Kさんがいた。ぼっち同士向こうで男塾について語り合いましょう。
Iさん「その人は既婚者で平成生まれですよ」
うわーん!全員ハリケーンミキサーで吹っ飛ばすよ!!
多治見市モザイクタイルミュージアム 岐阜県多治見市笠原町2082