風味絶佳の地粉そばを具沢山でジャンクに食わせるんだ、うまいわけだぜ そば処 一徳(那須郡那珂川町)

ブルーベリーやら鮎やら、栃木の那珂川近辺への用事が増える夏。この辺は蕎麦の産地でもあるので蕎麦屋さんが多数…というか、飲食店はおおむね蕎麦屋です。そしてどこもおいしい。

その中でも特にお気に入り、もはや何回目の来店かもわからないお店がこちら。

那須郡那珂川町にあります「そば処 一徳」さん。鮎を買いついでにまたまた来てしまった。

行列こそできませんが駐車場がいっぱいになるほど人気のお店なので、開店時間の11時ピッタリに到着。よしよし、無事一番乗りを果たしましたよ。

さて今日はどれにしようかな。暑いから辛み大根そばでさっぱりと…いや、ここの辛み大根は本当に辛いんだ。涙を流してハクショーンとなること必至だけど、おちおちクシャミもできない世の中だからまたにしよう。

冷やしたぬきあたりにしておこうか。めったに食べない蕎麦屋の天ぷら、でも天かすが入ったそばは大好きだから不思議なもんです。

暑いからこそ熱いカレー南蛮…いや、やはりここの蕎麦は冷たい方が合うな。冷やしたぬきのレベルアップバージョン、冷やし里そばをいただきましょう。

この辺の特産である小砂焼の湯呑みでお茶をいただきます。お冷やでも蕎麦茶でもない、熱い緑茶。しかもウマい。なんだか寿司屋に来たようだ。

フーフー、ズズーとやっていたら登場、冷やし里そば

そばの上には天かす・山菜・おろし・カマボコ・キュウリ・トマト・カイワレと、冷やし系にのりそうなモノが勢揃い。別皿で刻み海苔と温泉卵までついてしまうという、いわば蕎麦のフルコースじゃないの。

さて・・この複合重装甲をどう突き崩すべきか・・?とりあえずアレだ、蕎麦猪口はあるけどソレはフェイクだ。このお店の汁はぶっかけをもって貴しとなすのだ。

軽くぶっかけたところで、地物の蕎麦粉で打たれた蕎麦を単独ですすってみましょう・・なんでこちらに二年ほど通っているかと言いますとね、とにかく蕎麦の風味がぶっ飛んでいるんですよ。

切り幅とか茹で加減とかブレは結構あるんですが、それも手打ちの味のうち。とにかく口から鼻に抜けていく清々しい香りがたまらんのです。

この日は見事に上ブレの大当たり、揃った切り幅に澄んだ肌、馥郁たる香りに滑るようなのどごし。ああ〜、うまい、うますぎる。

一般的には蕎麦のジャマをしそうな半熟卵に海苔ですが、ここまで突き抜けた蕎麦ならなんの心配もありません。全投入でいきましょう。

黄身を突き崩したら混ぜ混ぜ・・の前に、トマトは食べておこうか。

よ〜く混ぜて、ずずずずずっといけば・・おろしの爽やかさと天かすの旨味と蕎麦の香ばしさが一斉に押し寄せて、しかも全部キリッと冷えていて、なんでこんなに冷えているのに蕎麦の香りが立つんだ?とか不思議に思ったりして、あああ忙しいな、もう!

本格手打ち蕎麦の香り高さと立ち食いそばのジャンクなウマさを混ぜてしまえば、そりゃ最高ですよ。

奥の席に運ばれていった色の濃いミニ天丼も良いジャンク感だなあ・・いつか食べようと思ってはいますが、まだ届かない。だってこのお店、蕎麦そのものの量が多いんですもの。うっかり大盛りとかセットとか言えないのです。

たぶん蕎麦猪口はこのためにあります、シメの蕎麦湯。

江戸蕎麦の汁のような濃厚さではないので、蕎麦湯の投入は少なめで。開店直後だからほぼ白湯なのもサッパリしていいじゃないか。

今日もウマかった〜!というより、今まででもトップクラスにウマかったな。お店の味とこちらの口が近づいて来たということでしょう。また来るぞ、また来るぞ〜。えい、えい、むん!

そば処 一徳 栃木県那須郡那珂川町松野1001-1

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