上田名物・美味だれ焼き鳥とトンカツのお店がドッキング!ニンニクガツンの焼き鳥で飲んで、香り高いカツカレーで〆だと・・? 鳥友 倭らく(上田市・上田駅)

恵那でシン・昭和ナポリタンをいただいた後はププーと車を走らせて、信州は上田市に到着。なぜ上田かと言うと、ちょっと前に九度山に行ったので上田城も見たくなったから。もう一つ重要な理由は、翌朝早いうちに軽井沢に行って鳥の丸焼きを買えるから。人が戻ってきたんでね、昼ごろは混むのよ。

駅前の市営駐車場に車を置いて、さあ上田城へと思ったけど少々暑いな。たしかあそこは結構な登り坂だったしな・・というわけで、上田の街をちょろっと散策しただけでチェックインしてしまったのは秘密です。

宿だけ取って、晩飯は見事にノープラン。上田って何があるの?そばの刀屋さんは昼だけ営業だよね。ちょろっと調べたら、上田には独特の焼き鳥があるらしい。Googleマップで「焼き鳥」検索して、テキトーなお店に飛び込んでみよう。

一軒目は予約でいっぱいとお断りされてしまって、次に来てみたのはラーメン玉福さん・・いやまだシメではない、その奥の「鳥友 倭らく」さんです。なんか不思議な店名ですね。

奥まったところにある入口はまるでスナックのようで、一見さんは尻込みしそうです。まあホイホイ入っちゃうんですけど。一人ですが・・あ、大丈夫ですか。無事カウンター席をゲットできました。

外観より広く感じる店内は、6時ちょっと前だというのにほぼ満席です。とりあえず日本酒メニューを見ると上田の地酒があるじゃないか。沓掛酒造の互をいただきましょう。優しそうなおばちゃんがニッコリ受けてくれました。

1合という表記は逆詐欺じゃないかという巨大グラスに驚いて、一緒にドカドカ置かれた小鉢にもっと驚く。え、まだ食べ物は注文しておりませんが。

おばちゃん「お通しね〜」

お通しってあなた、もはや通すどころか貫いてんじゃないのよ。イカと里芋はもちろん鉄板、白菜もええ塩梅。切り昆布とクラゲもうまくて、お通しでお酒の2杯くらい消し飛んでしまうのでは。

もはや晩酌が完成してしまう勢いですが、上田名物という焼き鳥を食べに来たんだ。メニューを見ると左が焼き鳥、右が揚げ物となっています。

なんとお父さんの焼き鳥屋さん「鳥友」と息子さんのとんかつ屋さん「倭らく」が合体して「鳥友 倭らく」になったんだそうです。不思議な店名はそういうことか。

あれ?するともしかして幻の大技が決められるのでは。よし、まずは焼き鳥のおまかせ盛り合わせをお願いしましょう。

5本で580円だからラブリーサイズだと思うじゃないですか。ところがホラ、圧巻のジャンボ焼き鳥がドンドンドーンと登場ですよ。

このジャンボ焼き鳥に上田名物の美味だれ(おいだれ)をつけて食べるわけですね。その美味だれ、こちらのお店は卓上のビンに入った美味だれにドボンと突っ込む豪快すぎるスタイル!まさか信州で二度漬け禁止を楽しめるなんて〜。

たっぷり美味だれをまとったところでガブリ。うおお、ニンニクがドーン!すごいパンチ力だ!

見た雰囲気より醤油感とか塩気は控えめで、後味もサラリとしているのもいいわね。うん、美味だれの名に偽りなし!これはクセになる。

グンマ名物焼きまんじゅうのようですが、つくねです。つくねといえば甘めのタレが多いところ、もちろん美味だれ!じゅわ〜と出る汁とニンニクガツンの美味だれ!お酒が止まらないのよ。困るのよ。

豚ハラミに豚レバー、ビタミンB1たっぷりの豚にニンニクなんて最強の組み合わせじゃないか。飲む片っ端からアルコールの糖分を燃やしてしまうのだ!

なんとこの特製美味だれが買えるのですか。もちろん買いましたとも。焼き鳥だけでなく、豚足につけてもトンデモな美味しさでした。

お通しと巨大焼き鳥でお腹も心もすっかりできあがりました。よし、この辺で大技といきますかーッ!おつまみメニューをひっくり返す。ペラリ。

飛び出したのはとんかつ屋さんのお食事メニューだ!とんかつを筆頭に、ポークソテーにかつ丼にブラックカレーっ!専門店の焼き鳥で飲んで専門店のカツでシメなんてここでしかできないよ!

いつもなら3分は悩みそうなところ、昼間に素晴らしいカツカレーの香りを嗅がされたので本日は即決。カツはロースかヒレ、そして枚数まで選べるのも嬉しいじゃありませんか。

ブラックカレーライス、ヒレカツ1枚ご飯少なめ。味噌汁までついちゃって、ソレはシメというより完全にランチだった。う、うまそう・・!

カレー粉をこんがり炒ったと思われるブラックカレー、なんたる香ばしさでしょう。半径4mのお客さんたちはカレー脳になってしまったに違いない。なんと罪作りな。

そして期待通りカツも素敵!素晴らしいラードなのでしょう、香りだけでかじった時のシャオって音まで聞こえてくるようだよ!

ではカレーをひとさじ。香りに加えて旨味もたっぷり、食堂カレーをググッとパワーアップさせたような、洗練された懐かしカレーじゃないか。さすが禁断のブラックカレー、まさかあの成分が・・入っていても不思議じゃないほど後をひく。

辛さやスパイス感より旨味を重視のカレーとなれば、ただのシメでなく極上のツマミにもなってしまうわけで。目の前に泡盛のボトルがあるわけで。黒真珠をロックで願いま〜す。

味噌汁もうまい!さすが信州、味噌処!

最近あまり見なくなった、叩いて広げたヒレカツなのですね。シャオっと食べて納得、ラードでカラリと香ばしいコロモを楽しむには最適の厚さと口当たりだ。ウマウマカレーが絡む面積も広がるしね。ツマミで楽しい白メシでおいしい、飲み屋のカツカレー最高説を提唱します。

焼き鳥もカツもカレーもウマい、なんて素敵な店に飛び込んでしまったんだ・・一軒目で断られたのもディスティニー、このお店と巡り合う運命と言わんとせんければなりませんでしょう。

お腹いっぱいで幸せなんですが、注文した食べ物といえば焼き鳥盛り合わせとカレーだけってどんなボリュームなんだ。いくらか忘れたけど、お会計の時は「安い‥!」と思った記憶があります。ありゃ、結局お通しの値段は謎のままだね。

帰り際には綺麗な紙ケースに入った爪楊枝なんてくれちゃって。近所にあったら月2くらいで通ってしまいそう。

とりあえずここだけのために上田再訪は確定しました。次回はねぎまとつくね2本ずつからの手羽先2本、そしてドカンとロースかつ丼でシメるのだ!

鳥友 倭らく 長野県上田市中央2-5-19