
岡もとさんで如月の佳肴を楽しみました。翌朝早くに帰る‥のはもったいない気がして、今回も二泊にしてしまった。二日目のランチとディナーも当然予約済みです。

高辻通の有名なラーメン屋あたりから堺町通へ。松原通にぶつかったら左へ行ってすぐ。
着きましたのは「魚師匠」さん。ここに着くまで「サカナ師匠」と思っていたのですが、看板のローマ字は「BURISHO」とな。なるほど、鰤の字を分解したワケね。というわけで「ぶりしょう」さんで本日のランチをいただきます。
予約名を告げると、長いカウンター席の真ん中へんに案内していただきました。

席だけ予約だからメニューを選ばなくては。魚師匠御膳がイチオシなのかな?でも夜のことを考えて少し控えるか。鰤づくしお造り定食に500円の鰤小鉢3品をつけるとしよう。
結局魚師匠御膳と同じ2,000円になるから、もしかして小鉢2つ分損した‥?いや、自らボリュームを控えたワケだから損ではない、と思う。

予約限定の御膳やコースもあるのだね。焼き台やら丸ごとトマトやら色々並んでいる‥どんなコースなんだろう。

ズズっとすすったお茶はビックリ、スモーキーないり番茶ではないですか。京都らしくて嬉しいなあ。

はい、でっかいお盆で出ましたのは鰤づくしお造り定食と鰤小鉢3品。同じお造り定食を頼んだお隣の組と一緒に説明をしてくれました。

脳天の天肉。背中の内側インコート。腹身のカマに近いカミバラ。そのまんま尻尾のテール。そしてカマトロ。すごいな、マグロみたいに様々な部位があるのだね。

これら5部位をポン酢と醤油で食べるわけだ。
とりあえず味噌汁をすすると‥なんてことだ、味噌も出汁も濃厚でうま〜い!
ビックリしながらご飯をひとつまみ‥こっちもしっかり銀シャリでうまい!京都八代目儀兵衛のお米なんだそうです。

小鉢不要論が出るほどコメと汁がうまいんですが、せっかくなのでいただきましょう。
普通のきんぴらに見えて鰤そぼろ入り。隣はオクラの鰤カラスミ和え!はぇ〜珍しい。

ひじきの煮付けはすごくわかりやすく鰤の風味。
そしてポテサラは鰤の胃袋入りらしいですが、どのへんなんだろ。ちょっとクニクニしているあたりかな?鰤はよくわからなかったけど、ポテサラとしてしっかりうまいです。
あれ、小鉢が四品あった。どれか一品はもともと定食についてくるのかな?

主役のお造りはどこから攻めよう。よく見る鰤刺しに最も近そうなカミバラから行ってみるか。

あ〜、変な声出た!鹿児島で養殖して氷温熟成させた「鰤王」さん。すごい!
養殖といえば脂が重く感じて良い香りもしない気がするんだけど、真逆の軽くて爽やかな風味。天然と言われても納得と言うか、ワラササイズの天然モノよりはるかにうまいのでは?どんな餌でどんな育て方をしているのだ。

天肉のコリっとした歯ごたえからあふれる脂もあくまで軽い。うまいなあ‥しかしコレは昼から飲みたくもなっちゃうね。

脂控えめインコートは鰤カラスミをまとって登場。コレはダメだよっ!いくらご飯がうまいからって、さすがに飲まなきゃいられない子じゃないの。

テールはよく動くからか、赤身的旨さがギッチリ詰まった感じ。ポン酢でさっぱりがうまいね。
そしてカマトロ‥マグロでは筋が気になる部分だけど、鰤のカマトロはひたすらトロけるんだね。コレは白メシの熱で温めてから食べると気絶するほどうまい。まいりました。参ったなあ‥この鰤王で鰤しゃぶ食べたい‥
食べたければ食べるんだ!というわけで、鰤しゃぶコースを予約してしまったのでした。もう行っちゃったので後で書きます。
魚師匠(BURISHO) 京都府京都市下京区松原通堺町東入ル杉屋町283 松原クラタビル 2F