テツが食べるような天丼クエスト。和食店の穴子天丼は高級すぎた? 和食 やながわ(邑楽郡大泉町)

じゃりン子チエを読んでいると、カリント、お好み焼き、天丼あたりを食べたくなります。

カリントは買えばいい。お好み焼きはマンガ内レシピで焼けばいい。ただ天丼ばかりはプロの手によるものでなければダメでしょう。

とはいえ何がなんでも天丼という気分でもない。日替定食が色々あるお店に行ってみて、あったら頼もう。やってきたのは大泉町の文化むら近くにある「和食 やながわ」さんです。

同じ敷地内に鮮魚店を構えているほど、とにかく海鮮に強いお店です。海なしのグンマ民がゾロゾロ集まる人気のランチスポットですが、開店の11時半ちょうどに来たら一番乗りでした。

カウンターの隅に陣取り、850円のレギュラー定食はすっ飛ばして日替定食のホワイトボードを見ます。

‥おおっと、穴子天丼があるじゃないか!よし決定〜と思ったけれど、あじかきフライという強烈な対抗馬が!かきフライの季節も終わりだし、チラ見したことあるあじフライはビッグでゴージャスだったしな‥‥

海老天だったらあじかきフライに振れたでしょうが、この日は大好きな穴子天であった。初志貫徹、穴子天丼を願いま〜す。

やながわさんで丼ものって初めてだけど‥うわ〜い、あじフライに負けじとファビュラスで大迫力的だった〜い。丼の間口は広いけど深さはさほどでもないのでデカ盛りはないけど、ビジュアルのインパクトは相当なものだ。

ああっ嬉しい!高騰のためかキャベツが代役を務めていた白菜の漬物が復活している!すこ〜し量は減っているけれども。この漬物が好きで好きで、表の鮮魚店で売っている時は必ず買います。ニンニクが香る、辛くないスッキリキムチというところ。

お隣のゴマよごしは思い切った甘さでちょっとビックリ。いや最初こそ驚いたけど、なじむと非常にうまいな。ゴマの油と甘味でダブルのコクになっているのか。

さて、大迫力的な穴子天丼に歩を進めましょう。まずはお宝をチェック‥ナス・ピーマン・カボチャ、そして主役の穴子はたっぷり一尾分を三つに切ってある模様。

たっぷりかけられたタレが‥おおっと、ゴマよごしに負けない極甘口のこってりタレ!

ナニコレ?水飴レベルの甘さなのに、しかもピーマンやカボチャなのに、ご飯が進む、進むゥ!ナスなんて言うまでもないスーパーオカズパワー!

主役たる穴子は肉厚でふっくら。思っていたより薄めの上品な衣にはこれでもかとタレが染みています。

これはうまい。酒を飲むためではない、メシをガツガツ食べるための穴子天だ。

飲まない甘党のテツもこんな味が好きなはず。エビと穴子の違いはあれど、今まさにじゃりん子チエの世界に足を踏み入れている!と思う。

すっかり舌が甘くなったところで味噌汁をひとすすり。魚のアラと思しき旨味たっぷりの出汁。具は油揚げや豆腐にワカメに玉ねぎやナメコとなんでも入り、もはや浜鍋と言っても過言ではない。

やながわさんにはこの味噌汁目当てで来ているフシもあります。

もちろん下のご飯までタレでビタビタです。さらに海苔やゴマまでおごって気取りナシ、うまけりゃなんでもアリというところ。

思っていた以上に思惑どおりの味を楽しんでしまった!これだからやながわさん通いはやめられない。まだカキフライがある頃に再訪できるかなぁ‥したいなあ‥魚屋さんの方には毎週のように来ておりますがね。

和食 やながわ 群馬県邑楽郡大泉町朝日3-1-2