ぶ厚いステーキで胃袋を黙らせる!あの劇映画を観るには準備が必要なのです ステーキすず(真岡市)

さて、あの劇映画が始まりましたね。一人メシ者として見逃すワケにはまいりません。

ただ一つ問題が‥どう考えても観た後は「腹が‥へった」となるワケだ。いや、ことによると観ている最中に発作が起きるかもしれん。

観覧中のポップコーンや観覧後にその辺のフードコートで間に合わせる、そんなやっつけ小腹リリーフは許されない。鑑賞前にしっかりランチを食べておいて、映画で食欲が全開になったところで素晴らしいディナー。そこまで手配しておかねばならぬ。

MOVIX宇都宮でチケットを取ったから、その辺でゴローさんが現れそうな渋いお店‥おおそうだ、MOVIX至近の真岡市は隠れステーキのまち。その中でも最も老舗っぽいお店でニクを決めて、胃袋をグウの音も出ないほど分からせてやりましょう。

真岡ICより車で少々の「ステーキすず」さんにやってまいりました。無の表情の牛さんと「すず」のフォントに歴史を感じますね。

しかし久しぶりだなあ、何年ぶりだろ‥ICから来ると広い道路の右側になり、微妙にアクセスが難しいのも変わらない。気をつけて右折しましょうね。

11時と早めの開店。11時20分ほどに着くとすでに数台車があるのはさすがですね。

「女給さん」という言葉がふさわしい、クラシックな制服に身を包んだフロア担当の方々も老舗らしい。窓際のテーブル席に案内していただきました。

むむ、奥にいる女給さんは間違いなく昔からいらっしゃる方。当時から古強者といった風格でしたので、もはや達人の域なのでは。店員さんが長くいるお店は良いお店と池波正太郎先生が言っていましたが、さもありなん。

特選ヒレや和牛シモフリなんてゴージャスメニューが目を惹きます。しかし久しぶりに来たら、アレを食べねばなりますまい。

そう、名物すずステーキだ!すずジャンボステーキなんかあったっけ‥ギョギョ、ほぼ1ポンドの460gはジャンボにもほどがあるな。さすがにソレは行きすぎでしょう。

それぞれのステーキに洋食セットがつくメニューもあるんだね。

すずセットBは2,700円、すずステーキが2,080円で洋食セットが700円だから‥なるほど80円安いのか。

ポタージュもおいしかったからセットがいいのかな。ステーキなら200gは切りたくないから220gのステーキセットにするか。

でも夜にバッチリコースを予約してあるから、ほんのちょっと控えたい気持ちもある‥

単品ステーキでもサラダは付くし、肉の分量は譲れないのでセット部分を削ろう。単品すずステーキ220gとライスを願いま〜す。

麗しきソースポットとサラダが運ばれてきます。当然のようにグンバツなドレッシング。そして歯に染みわたるほど冷たくシャキシャキ、まさしくクリーン・コールド・クリスプなベストサラダ。

サラダを食べ終えた頃に運ばれてきたすずステーキ220g!ハラミを切り開いたような独特のカット、これぞすずステーキ!

ところで220gってこんなに大きく厚い肉塊でしたっけ?記憶にあるすずステーキより4割くらいデカいぞ。

‥はっ、以前は160gのセットを頼んでいたのか。220gということはおおむね4割増し。正解だ。

ゴニャゴニャ言っているヒマはない、皿が熱いうちにソースをかけろ!ジュワワワーっとね。

テーブルに布エプロンがあるので装備を忘れずに。

なんて素晴らしい香りなんだ‥食べる前からわかる、ニンニクと玉ねぎたっぷり和風ソース。栃木発祥とされる宮のタレライクなあの香り。

スーッと抵抗なくナイフが通り、現れた断面はまさしく注文通りのレア。

モギュ‥モニュ‥すんなり切れるのに噛みごたえはしっかり、そして噛めば噛むほど溢れ出る旨味。これだ、これがすずステーキだ!

そしてご飯のオトモステーキとして最適解の和風ソースがうまい、うますぎる。コレばっかりは肉とワインのバンコランセットではダメだ。白メシと食べるためのステーキなのだ。

しかし自称220gとは逆詐欺なのでは‥その辺の250gなんかよりも食べごたえがある。食べても食べてもニクがあるしあわせ。脂身が少ない分、焼いてからの縮みやロスが少ないのかな。

もちろん付け合わせだって手抜きゼロ。ジャガイモが熱くてうまくて、ねぎまの殿様状態になったのは秘密。

いや〜うまかった。赤身の旨味とタレで食べさせるさっぱりステーキ。ボリュームたっぷりなのに、あればあるだけ食べてしまう。案外ジャンボでもイケてしまったかもしれないわね。次は未食のロース270gをポタージュ付きセットで食べてみるのもいいかな。

とにかく心地よい満腹感で、これならあの映画を観ても安心だ!MOVIX宇都宮に出発、出発〜。

ステーキすず 栃木県真岡市上大沼196-3