西方5泊6日ツアー4日目夜、博多名物鉄なべ餃子をいただいてお店を後にして、さてこれからどうします?と思ったら、みなさんお昼を食べすぎたのかしら、もうラーメンも入らないから合宿所に戻って作業をするそうです。
そうか、そもそもゲーム開発合宿だしな。そうなるとぼくはどうしよう。餃子で焼酎ロックを4杯くらい飲んだだけなので、お腹はともかくお酒が圧倒的に足りない。
でも博多駅近くですからね。歩けば棒でも良店でもなんでも当たるでしょう。
祇園駅から博多駅に向けて3分くらい歩いたらホラ、匂うよ匂うよ、ステキな磯の香りがするよ。フラフラと引き寄せられたのはその名もイカす「魚好亭」さん。オススメの刺身あたりで華麗にシメるとしましょうか。なんだか餃子と順番が逆な気もするけど、よし。
店内はカウンターがメインで奥に小上がりがあるのかな。あれ、カウンター席はそこそこ埋まっているぞ、一人ですけど入れます?
「奥にお席をご用意しますのでどうぞ!」
小上がりのミニテーブルに一人で壁に向かって座るという不思議なポジショニングとなりました。でもこれってアレ対策としては最高の形態かもしれん。さて、お酒をお願いしましょう。スッキリ辛口の一の蔵から入って飲み応えのある女泣かせに移行する策でいきますかね。
おつまみはどうしようかな。博多に来たので辛子めんたいは食べておきましょう。好物の冷やしとまともいただこうかな。おばいけってクジラの尾のなにかでしたっけ。もう一品となったら頼むとして、刺身メニューを見なくては。
本日のおすすめはコレか。イカ活造りがあるの?今日は本場の呼子にもなかったのに。
店員さん「すみません、終わっちゃいました」
あら残念、ではおすすめの中でおすすめはどれでしょう。
店員さん「今日はカンパチがいいですよ。ごまさばもウチのはおいしいです」
いいじゃないですか、では両方くださいな。
2合頼んだら焼酎のロックを入れる器でなみなみと来て、なんとなくトクした気分です。お通しは煮タケノコですね。なぜか急にシウマイが欲しくなる。
家では朝昼晩と食べているのに外でも頼んでしまうよ冷やしとまと。ベジファースト気分によし、口直しによし。
博多最強のご飯のオトモ、辛子めんたい。500円だから2・3切れと思ったら大ぶりなやつが一本デデンと来た。さすが本場は違うな。
いや〜、日本酒もいいけど焼酎が欲しくなるな(あと白メシ)。軽くひっかけるだけのはずだったけど、これだけの量が来るとそうはいかなくなってきたぞ。
「もっと飲んでよかよ!」と言わんばかりのグッドルッキングな方はブリ三兄弟の一人、カンパチさん!キングオブオススメズだけあって、見た目だけで天国直行確定だ。
三兄弟のブリとヒラマサとカンパチ、一番うまいのはどれでしょう。正解は‥全部!
コリッときてからしっとりとまとわりついて身の旨味と醤油の甘みが広が・・そう、九州の甘い醤油であった。これがまた卑怯なおいしさなんですよね、ああしわわせ。
そしてごまさばだ!昨夜水炊き屋さんでごまさばを食べて、昼にサバの活き造りを食べて、またサバですよ!バカよ、まさに鯖バカ!
甘い醤油メインのタレとたっぷりのすりごまで和えた、知っているタイプのごまさばですね。
サバくらい個性が強い子は、同じくらい個性の強い子を加えると長所がのびるのびる。つまり甘いタレとゴマがピッタリ、酒がのめるのめる。しかもこのサバは新鮮きわまりない、昼の活き造り級のとんでもない歯応えじゃないの。魚好亭っ、店名に偽りなし!
というわけでやっぱり焼酎にまで手を出したよこの人は。しかも改めて写真を見たらグラスが2つあるじゃないか。ちょいと一杯のつもりで飲んで、いつのまにやら…仕方ない、美味い魚にはお酒が必要よね〜。
フラリと入ったお店がこの実力ですよ。博多たのしいなあ、うまいなあ。もう一泊くらいしたいなあ。でも明日帰るのか〜。 つづく
魚好亭 福岡県福岡市博多区博多駅前2-17-15