極上スープの水炊き、締めは福岡オールスターズの坦々麺!こんなウマいもの、認知症が治るのも無理はない とり田 博多本店(福岡市博多区・中洲川端駅)

西側5泊6日ツアー3日目、Mさんの運転で無事博多に着きました。みなさんはまるっと1軒借りて開発合宿、ぼくは例によって東横インにチェックイン。

Mさん「部屋も布団もいっぱいあるのに」

未踏の東横インに泊まるのも旅の目的なんですよ。それでは晩ご飯の時間に・・ところでどこでしたっけ、晩飯の差配をしてくれたOさん。

Oさん「中洲の水炊き屋さん、ほらココね。8時に予約してあるからね」

はいはい。ではまた〜。

福岡はちょいと通過したことがあるけれど、ほぼ初めてみたいなもんです。どんな街じゃろと中洲付近をふらふらして上着を買っちゃったりしてああ楽しい。あっという間に夜になってしまったからお店に行こう。

とり田 博多本店」さんはここか・・えっ、水炊きって言うから居酒屋かと思ったら、すんげー立派な店構えじゃないですか。栗田さん一家が行った店も料亭みたいだったし、水炊きって高級料理なのかもしかして。

「こちらのお席になります」と案内されたテーブルにはおしぼり・コースター・箸の三点セットがとり田マークも凛々しく並んでいます。こりゃどう考えても高級店だ。紙製箸置きと箸のセット、いいですね。

今回のメンバーは飲まない方が多いので、皆様の分もぼくががんばって飲むぞ。とりあえずおすすめマークがついている茜霧島と三岳をロックでいただきましょう。

ところで料理はどんな感じなんです?鍋のコースとかですか?

Oさん「それが席しか頼んでないのよ。まず水炊きは人数分いくよね」

そらま、水炊き屋さんですからね。1人前2800円ですか。あんこうやフグほどではないにしても、やっぱりそこそこ高級なお値段ですね。

一品料理はここか。やや、博多名物ごまさばがある。これはお願いしましょう。おっと、とり天もあるじゃないか。大分名物だった気もするけど鶏肉つながりでいきましょう。とり田たまごって気になるけれど・・

店員さん「そちらはお通しでお出しします」

そうか、コースでないとお通し500円がつくのでしたね。

そのお通しがこちら。そのとり田たまごと・・なんでしょうこのカラフルなブツは。

店員さん「生ハムとシャインマスカットです」

そいつはウマそうな組み合わせですが、他に何かいるな。いただいてみましょう。

うわ〜い、マスカルポーネといぶりがっこもいるじゃないか。みんなまとめて食べると甘いしょっぱい燻香旨味が渾然一体、酒に合う合う。これは面白い、うまい、すごく気に入った。

Oさん「たまごはやっぱり割って撮るんでしょ」

そりゃもちろんです。えいっ・・むむ、割り箸が太めなせいかパカっといかなかったけど、どうですこのジャストな半熟。ビューティフル・・

とろとろ黄身と下の肉味噌を白身にたっぷりまぶしていただくとたまりません。ちょっとお通しから飛ばしすぎですよ!けしからん!

お次はごまさばですが、ぼくの知っているごまさばとビジュアルがちょっと違う。アマジョッパーなタレとたっぷりのすりごまでなく、見るからに濃厚そうなゴマダレがたっぷりとかかっています。

どんなもんだろ・・?あっ、これはたまるか!甘くこってりなゴマダレがこんなにサバに合うものなのか!お通しとごまさばで永遠に飲めるわ。

とり天もこれまた知っているものとちょっと違った。ニンニク控えめ、胸肉をレモンと辛子でさっぱりといただくタイプ。サクサク衣としっとり胸肉で困ったな、水炊きにたどり着く前に焼酎がすっとんでいくじゃないの。というかOさん、このお店ウマすぎない?

Oさん「もちろんいいお店なんだけど、そもそも博多メシは地肩が強いのよ。合宿を博多にしたのもメシ食べたさなのよね」

なるほど、なんでわざわざ博多でやるんだろと不思議に思っていたけど、激しく納得しました。

さてさて、主役が登場っぽいですよ。こちらの水炊きは店員さんが作ってくれるみたいですね。

店員さん「まずはスープだけお召し上がりください」

と、お猪口みたいな器にスープを入れてくれます。スズ・・とすすると、おお、まさに滋養だ。特農に見えるけど意外やすっきり、最後に旨味がズンと来ますね。こんなスープで野菜たちを煮ちゃうの?天国か?

店員さん「次はお肉と博多ネギをどうぞ。そのままでもおいしいですが、お好みでポン酢や柚子胡椒、お塩をお使いください」

やや、好物の柚子胡椒があるじゃ〜ないの。それではポン酢をたらりの、柚子胡椒をどばりのと入れていただきま〜す。

ヘニョへニョの情けないトリではない、たくましいトリ界のマッチョさん!むっちり力強くてンマ〜イ!ネギもスープを吸ってシャキシャキたまらん。こりゃうまいうまいと柚子胡椒が瞬く間に消えたのでお替りをもらってしまった。

店員さん「お野菜と特製のつみれが入りますので」

頃合いを見て作ってくれる、なんだか立派なすき焼きのようだ。いいですねえ。

キャベツも人参も歯ごたえと味の染み込みの両立で素晴らしいのですが・・いやいやそれにしても、こんなに美味しいつみれってある?砂肝等々刻み込んであるそうですけど、コリコリその他いろいろな食感と深い旨味でもうこれは水炊き観が変わります、おおげさでなく。

アツアツ、うまうまといただいていくうちに終盤戦となってきました。

店員さん「お鍋の締めはどうされますか?雑炊とラーメンと坦々麺とございますが。

なんて悩ましいんだ。このスープで雑炊なんて夢のようだし、でも極上鶏スープってことはラーメンにもバッチリだし・・

しかしシメに坦々麺って珍しいですね。どんなもんかとメニューを見たら・・おいっ、水炊きスープにごまさばのゴマダレと明太子の辛味だとっ?博多さいつよのメニューじゃないですか!コレコレ、コレでしめまーす!

Oさん「おたんたんもいいけど、やっぱりノーマルラーメンの味も試してみたいのよ」

そうですね、アレンジもいいけど基本も味わいたい。幸い2鍋ありますので、両方頼んでしまいましょう。

まずはラーメン!

Oさん「来たよー!期待通りのナイス低加水よ!」

これは博多感がビンビン来ますね。雑炊もいいけどやはり麺で正解!

そしてお坦々〜。無敵のスープに濃厚なゴマペースト、明太ベースの優しい辛みでしょ?全方位にスキなし、控えめに言って趙雲か周瑜か!最高じゃよ〜!

お支払いもちょっと高級寄りですが、鍋の世話は全部店員さんがやってくれるわけだし、実は安いのでは。

何より鍋料理不遇の今の時代、作ってくれて取り分けてくれるスタイルは非常にいいんじゃないでしょうか。いや〜博多、ウワサ以上にウマいな。

つづく

とり田 博多本店 福岡県福岡市博多区下川端町10-5 博多麹屋番ビル 1F

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