滋味が沁み渡る及第粥・豆乳・トマ玉炒め。「愛ある朝食」はできたてパンとバターだけじゃなかった! チャイニーズオーベルジュ 仙豆飯店(伊東市)

伊豆高原の「チャイニーズオーベルジュ 仙豆飯店」さんでダブル伊勢海老ディナーを楽しみ、カウンターでお酒を楽しみ、すっかり満足してベッドに転がるように就寝。

ドゥードゥルドゥーという烏骨鶏さんの鳴き声で目覚めたら素晴らしいお天気。雨男寄りな上、伊豆とは特に相性が悪いのでこれは珍しい。昨年なんて線状降水帯直撃で東名が通行止めだったもんな。

さて、部屋の入口付近にあるお風呂使用サインをチェック・・2つのお風呂のどちらも空いているな、よし。

起きて30秒で温泉なんてリアル天国でしょ。貸切の半露天風呂はご家族ご夫婦にはやや小さめですが、一人で入るとちょうどいいサイズ感。ややぬるめでず〜っと入っていられそう。

日頃のカラスがゆったり長風呂、アヒルさんと遊んでいるうちに昨夜のお酒は汗となって流れた!あとはこちらご自慢の朝食をいただけば全回復間違いナシ。

8時だよ、ダイニングに集合!しぼりたての自家製豆乳と揚げ花巻が優しく出迎えてくれます。

朝食に温かい豆乳、実は長いこと夢でした。醤油をたらせばズドーンとうまくなるらしいですが、こちらは柔らかい甘さのシロップつきです。

とりあえずそのまま飲んだらめちゃめちゃウマい。なにこれホントに豆乳?もっと美味しい飲み物でだまそうとしてません?

茄子と甘長唐辛子の甘味噌炒めにトマトと卵の炒め物

花巻に挟んで食べる茄子のうめえこと。トマ玉炒めの優しいこと。中華鍋の肌からウマさが湧き出ているんじゃないだろうかと疑われるほどの手練です。

そしてメインイベンター、及第粥の登場!本来の及第粥はモツやら肉団子入りらしいですが、その辺の暑苦しいものを取り去った仕様。丸鶏・干しエビ・ホタテの旨味と滋養たっぷり、ひと口ひと口が胃の腑に沁みる。

滋味にあふれたお粥を油条やネギやクコとともにいただけば、わずかに残った昨夜のお酒もみるみるすっとんでいきます。沈夫人の料理店のお粥はこんなんだろうなとか、美味しんぼ21巻はお粥巻だけど、結局優勝はコレだろとか・・思いつくのがマンガばっかりだね。

優しいだけでは終わらせませんとばかりに焼売の登場!こちらの焼売は昨晩の麻婆豆腐と同じように、挽肉ならぬ包丁で叩いた豚肉を使用した逸品。

衣も肉もシルキーな舌触りと飛び散る汁で、揚げ花巻と食べたらもう大変。中華街が恥ずかしがるキングオブ豚まんになること請け合いです。

昔は夜のオプションだったけど、朝食にいただけるようになったんですね。嬉しいなあ。

お粥もいいけど野菜も忘れずに。シンプルに蒸しただけの野菜はポクポク甘くて、血が綺麗になるような腸内フローラが喜ぶような。

ピリ辛のジャコで味変すれば、お粥がさらにウマくなる。もちろんお粥はおかわりできますので腹減らしさんも安心です。

シメのフルーツでビタミンカロチンポリフェノール。

あ、真のシメは昨晩食べきれなかったお菓子だった!お粥のおかわりをしなかったにもかかわらずお腹パンパン。明らかに品数とか増えてませんか?

珍しい中華のオーベルジュは朝も夜も胸をはってオススメできるご馳走の館。ちょっと風変わりかもしれないオーナー夫婦も面白いですよ。チェックアウト後も長々と手を振ってお見送りしてくれました。

あまりに天気が良かったので、予定になかった伊豆スカイラインを走ったら気持ちいいのなんの。次回は行きにも通ろうか、さていつだ。伊豆なら冬でもアリだよね。

チャイニーズオーベルジュ 仙豆飯店 静岡県伊東市富戸1317−5719