毎年ポピーを摘んでから激ウマな寿司を食べてるんですよねー。なんて言ってしまったところ、激しい反応を示した方が二人。
最近よく見る気がするKきゃわさんと、絵も音楽も作っちゃうゲーム素材屋さんM崎さんです。じゃあ3人で行きましょーか。
Kきゃわ「お寿司!」
M崎「お寿司!」
いや、いちおう花摘みも行きません‥?M崎さん、花の写真撮りたいって言っていましたよね?
M崎「お寿司撮りたいです!」
えーい、運転はわたくしです。有無を言わさずお花畑に行っちゃえ〜!
たどり着いたのはポピーの里として名高い「館山ファミリーパーク」さんです。今年は少し遅め、3月12日に満開宣言が出ました。10万株・百万本のポピーが出迎えてくれますよ!
Kきゃわ「ひゃくまんぼん?ワハハ、そんなバカなことが」
Kきゃわ「‥あった!きゃほーい!」
これだ、これがお花畑だ!昨年あたりから10本200円と値上げしてしまいましたが、これだけ広大なポピー畑はわたくし他に知らない。やはりポピー摘みはこちらに限ります。
Kきゃわ「あれ?あっちの方に変なゲートがありますぜ」
トロフルガーデン‥と読むのかな?
Kきゃわ「味のある朽ち加減ですな!」
M崎「もしかしてトロピカルフルーツガーデン、略してトロフル‥?」
あっ、そういうことか!
Kきゃわ「へ?何度も来てるんですよね?」
いや、ポピーを摘むだけ摘んでとっとと帰ってしまうので、こちらには足を踏み入れたことがない‥ああ、一回この辺のトイレを借りたな。
Kきゃわ「なんすかそれ!じゃあ行ってみましょうよ!」
温室に入るとバナナがお出迎え。やあ、バナナができはじめていますね。なんとなく伊豆のバナナワニ園に来た気分。
M崎「これは下から撮った方がいいですね!」
おお、私も下から撮ろう。ところでM崎さん、ローアングラーが泣いて喜ぶ姿勢で撮影していますが大丈夫なのかしら?目をそらしてっしまったので知らんけど。
おや、目をそらした先に品種を書いたプレートがあった。アイスクリームバナナって名前なのね。味がバニラアイスにそっくりだからだそうです。
Kきゃわ「食べてみたいけど、まだちょっと青すぎる〜」
気になりますねえ。
ドラゴンフルーツもいっぱいあります。フルーツ‥フルーツか?
M崎「これは‥サボテンですね」
うん、花も実もない時期だったか‥切って樹液をためればプルケやテキーラにならないかな。ならないよな。
Kきゃわ「あ、1個だけつぼみちゃんがいた」
ホントだ。あら、この時点からドラゴンフルーツ色なのね。
M崎「紫は尊いですけど、ちょっとピンク寄りですね」
温室から出ると、「スムージー」と書かれた建物というか、小屋がありますね。
Kきゃわ「スムージー!トロピカルフルーツ、略してトロフルが味わえると見ました」
さすが南国館山ですね。ぜひ入りましょう。8回目くらいの来園にして、初のこちら入場です。
Kきゃわ「これからお寿司だからスムージーはお腹にたまりそう。ドラゴンフルーツジュースにしまっす」
私もそうしよう。M崎さんは?
M崎「お寿司で本気を出すため見学で‥」
ではKきゃわさんといただきましょう。こちら400円でした。やあ、色はすごいけど味は爽やか。ほんのり酸味、なんとなく甘みのある‥なんて言うんだ、薄めのキウイっぽいと言うのか。淡白ですが、南国的な風味はあるといった感じです。
Kきゃわ「見た目はすさまじいけど味はお上品というか、強い主張はしない子ですな」
Kきゃわ「ところでずーっと気になってるんですけど、ミラクルフルーツ体験って書いてありますよね」
あっ、レモンとか甘く感じちゃう奇跡のフルーツでしたよね!まさか体験できてしまうの‥?やりましょう!
Kきゃわ「やるやる!」
M崎「やりましょう!」
一人500円で、ミラクルフルーツ一粒とレモン二切れを渡されます。
はい、体験セットが揃いましたが‥どうすんの?これ。
Kきゃわ「説明書がありますな」
ミラクルフルーツを口に入れて、舌で皮を剥いて種を1分くらい舌の上で転がす‥
M崎「ミラクルフルーツの成分を舌に塗りつける、みたいなイメージんなんでしょうか」
まずレモンをそのままかじってみると、酸っぱーい!そりゃそうだ。
Kきゃわ「でもこのレモンおいしい。そしてミラクルフルーツいきましょう。グミの実みたいな味で、種のまわりのふわふわくにゅくにゅがビワみたいな‥」
ふんふん、なんとなく甘いような、これまた果物としての主張は弱いような味。種の周りが変な膜みたいに包まれていて、たぶんコレが大事な成分なんでしょう。よく舐めよう。
1分くらい舐めましたかね?ではふたたびレモンをガブリ‥
M崎「あ、甘いです‥すごい‥」
Kきゃわ「苦味と酸味がない、おいしいグレープフルーツになった!」
本当にグレープフルーツだ‥!こりゃウマいウマいとガブガブしていたら、むむ、喉が‥
Kきゃわ「騙されてるのは舌だけで、喉にはものすごい酸の刺激!ゲホゲホ」
ここでドラゴンフルーツジュースの残りを飲んでみると‥ふはー!
Kきゃわ「異常にウマいマンゴージュースみたいになりました!甘〜い!!」
M崎「数百円でミラクルフルーツをゲットできる環境を作れば、安いパインやイチゴで幸せな思いができる‥つまり経済的?」
確かに‥!これさえあれば自宅がフルーツ天国になりそう。苦味にも効くということでブラックコーヒーを飲みたかったのですが、なかった。
Kきゃわ「千葉だからマックスコーヒーはありますぞい」
そのままでも死ぬほど甘いよっ!却下、却下だ!
店員さん「体験できた〜?たまに変わらないって人がいるんだよね〜」
3人とも大成功でした!いやー、まさにミラクル!
Kきゃわ「すごく面白い体験だから、施設側がもっと推していい気もします」
まさかこんな所で長年の念願であったミラクルフルーツを楽しめるとは‥驚いたところでメインのポピー摘みにまいりましょう。ホラどうですか、この一面のポピー。一面のポピー。
Kきゃわ「ふぉぉおお‥!ポピポピポピポピポピ」
M崎「これは私の一眼が吠える時ですね!」
あ、ハサミも持たずに駆け出してしまった‥
Kきゃわ「俺は摘みますぜ」
では摘み方をお教えしましょう。このようにつぼみの茎をですね、根元に近い所からパチンと切ります。花が散ったあとのボウズと間違えないよう気をつけてください。
Kきゃわ「コツはそんだけですか?」
あとはそうですね、一株全部が同じ色なので、気に入った色の花が咲いている株から切るといいですよ。
Kきゃわ「こんな情熱的な色の同じ株を切れば、ウチでもこの色が!」
そういうことです。お気に入りの株を求めてさまよいましょう!まあ今回は40本くらいですが‥
Kきゃわ「あれ?毎年数百本切って帰るって言ってはりませんでした?」
それは母と再来週あたり、また‥
Kきゃわ「あっ、まさかの年二回‥?おつかれさまです」
ほらKきゃわさん!珍しい色の株がありますよ!
Kきゃわ「うわーい!黄色か白かわからん子や!かわえ〜な〜。でもなんか珍しい色の子、みんな茎が細くて短くないですか?」
ピンクとかも細いのばっかりですもんね。希少な子は遺伝的な何かでちょっと弱めだから希少なのか、もしかして。
そしてこの広大なポピー畑‥あのー、さっきから全くM崎さんを見ないのですが‥
Kきゃわ「あれっ?どこ行ったんでしょ」
M崎「はっち〜♪はっち〜♫」
‥なんか一眼を構えて歌っておりますが‥
Kきゃわ「いや、俺の知る限りでは正常な状態です‥たぶんアレはそうですね、鼻歌の内容からして蜂の写真を撮っている‥」
蜂‥?
(撮影:M崎さん)
M崎「この子たちかわいくて一途に働いて、ブンブン飛んでるから最高の被写体じゃないですか?」
そうかなあ‥と思ったら、Kきゃわさんも撮影しているじゃないの。
Kきゃわ「足についてる花粉だんごがかわえーんやでぇ‥この子ったら社畜で仕事に夢中。写真撮り放題やでぇ」
えーと、花摘みは‥
Kきゃわ「あ、40本くらい摘んだんでだいじょーぶです!」
Kきゃわ「他にもビニールハウスがありますけど、何があるんでしょ?」
えーと、こちらは金魚草ですね。
Kきゃわ「金魚草?鬼灯の冷徹のアレ‥?」
いや、奇声は発しません。ほら、花が金魚っぽいでしょ?
Kきゃわ「あら、マンガと違ってかわえ〜」
Kきゃわ「‥かわえーけど、このツルツルでかわいい金魚草と、今摘んだポピーの違いはどうでしょう‥!金魚草のつぼみが赤ちゃんなら、ポピーは沖縄のおじさんの腕みたい」
沖縄の方もご自分でよく言いますよね、腕と眉毛でだいたいわかるって‥ポピーって沖縄なのか?虞美人草だから中国と思っていたけど‥(あとで調べたらヨーロッパ出身の方でした)
M崎「まだビニールハウスがありますね。花も違うんでしょうか?」
や、こちらのハウスはスターチスでした。まあ綺麗。
M崎「ふあぁぁぁ!」
ど、どうしました?
M崎「紫すぎる‥!尊い‥!!これを撮らずにどうしろと?」
どうしろと言われてもよくわからんので、撮りまくってください。
Kきゃわ「ふわー、たしかにM崎ちゃん大好きなキレイな紫、そしてつぼみの集合がまたかわえ〜ですな!」
うん、素晴らしい色ですね。うーむ、ここにこんな良い花があったとは‥
Kきゃわ「この人、実はリピーターでもなんでもないのでは‥」
まあまあ‥あ、M崎さん、満足しましたか?次はお寿司でーすよ。
M崎「お、お寿司!?じゃあ撮影終了!お寿司を撮ります」
Kきゃわ「‥ああいう子です」
館山ファミリーパーク 千葉県館山市布沼1210