横浜の友人たちとたまに開く野毛会。その名の通り、飲み屋街として名高い野毛のまちで日が高いうちからはしご酒を楽しむダメな会です。
数軒回って、ようやく暗くなってまいりました。次はどこに行こう‥空席ナシは分かっているけど、一応あの店を覗いてみる?
数多い野毛の飲み屋さんでトップクラスの人気店、リーゼント居酒屋こと「酒蔵 けんちゃん」に来てみました。
コロナ騒ぎの時などはうっかり入れたりしましたけど、人通りが戻りすぎた今の、しかも土曜18時半ともなるとさすがに無理‥え、90分ならOK?やった、お願いします!
店主さんのポンパドールばかりのネタ店ではないのがけんちゃん。飲み物だけでもホラ、酒蔵を名乗るだけに希少な日本酒や焼酎がこれでもかと揃います。
日本酒もいいけど、せっかくだから焼酎のロックだな。金霧島のロックを願いま〜す。
店員さん「はい、金霧ロックンロール一丁〜」
ふはは、これだからね。これ聞きたさにロックを頼むよね。
デカいタンブラーになみなみと注がれた金霧島。他店の何杯分なのか‥これで750円はお得すぎでしょう。お通しだって真心の味です。
ちなみに日本酒の場合は一合強、200ml以上とやっぱり大サンビスです。
卓上にもメニューはありますが、大半は壁や天井に貼られています。有名人が来店した時の写真とメニューが所狭しと並んでいるので、宝探し感覚で好みのメニューを見つけ出す楽しみ。とりあえず自家製ふわふわさつま揚げは外せないな。
白レバー炙りなんて危険なブツを頼んだのは誰ですか?ごま油と塩とニンニクで食べれば、どんなにたっぷり注がれたお酒も蒸発してしまう。
自家製ふわふわさつま揚げ!本当にふわふわで摩訶不思議。さつま揚げというよりは明石焼きのタコ抜きといった感じでしょうか。名物にうまいものあり、いやうますぎる。
さすが横浜の友人、ぎんなん炙りの文字は見逃さない。この方はキュウリ・メンマ・ぎんなんの文字を見ると必ず頼むクセがあります。殻ごと炙ったぎんなん、剥く一手間が楽しいですね。
これはぼくのオーダー、漬物盛合わせ。色とリどりの美しさだけでない、パラリとふりかけられた味の素を見れ〜。
浅漬け半歩すぎくらいの快い歯ごたえ。後を追うように甘酸っぱい汁がじわわっと来て、少々過剰な旨味が広がる‥乳酸発酵と味の素のダブルパワーこそ昭和より続く日本の味。
圧倒的迫力の霜降り馬刺しはコレでなんと680円。やすいうまいトロトロ!ああ九州行きたいな‥熊本で馬刺し、鹿児島で鳥刺し、お酒はもちろん芋のロックンロールだ。
ビックリ竜巻ウインナー卵のせってなんだ?どうビックリなんだ?と頼んでみれば‥ああビックリした、花火と共に入場だよ!他のテーブルの人笑ってるよ!すみません、誕生日でもなんでもないです。
バーベキューのセミファイナルでよく出る竜巻ウインナー。ぐるぐるウインナーとも言ったりしますが、神聖ヴルスト帝国・ドイツでの正式名称はカタツムリ風らしいですね。
竜巻でもデンデン虫でもなんでもいい、とにかく渦の中心に卵を落とし込んでケチャップとマスタードをバカみたいに添えちゃったケンちゃんの大勝利!ナイフとフォークで切り分けて食べればみんなニコニコ。立派なパーティーメニューです。
あっという間の90分だよ。相変わらず美味しくて楽しかったなあ。ごちそうさまでした。
その後は野毛会のシメ恒例となりつつあるような、「花咲」さんでクサヤ。ああくさくてうまい。こちらは時間制限はございませんのでね、ママさんにも梅酒を飲んでいただいたりしてまったり。いや〜野毛のハシゴ、いいもんですねえ。
酒蔵けんちゃん 神奈川県横浜市中区野毛町2-69
花咲 神奈川県横浜市中区野毛町2-69