
ラーメン食べたい。難しい能書きとか関係ない、昔ながらのラーメン。醤油ならなお良し。
そうなるとあそこかな‥

やってきたのは大泉町役場の近くにあります「せとや」さん。古くから営業している手打ち蕎麦のお店ですが、なんと一緒に出しているラーメンまで手打ち(青竹かも)なのです。
ここ一年ほど蕎麦を出す気配はなく、ラーメンだけの営業に固まりつつあるみたい。ま、みなさんラーメンばかり頼んでいたからね。
駐車場はお店南側の通路を抜けた裏手にあります。

開店の11時ちょうどくらいに入ると先客一名。カウンター席に座ってメニューを‥あまり見るまでもなく、ラーメン・チャーシューメン・カレーのみ。
大チャーシューメンをお願いしてから思い出した。カレーも「よく煮込んだおうちカレー」のレジェンダリーみたいな美味しさだったんだ。普通盛りにして半カレー追加もありだったな。

五右衛門風呂みたいに巨大な釜で麺を茹であげ、大チャーシューメン登場!わずか百円のプラスでチャーシュー五枚の大盤振舞。海苔とほうれん草がオミットされても大変お得です。

蕎麦屋さんらしく味醂と鰹のきいた甘辛醤油スープ‥ではない。豚や鶏の力強い本格ラーメンスープに生姜が香る。油も多量に浮いて、中華そばと言うにはあまりにパンチのあるうまさ。
無理やり言えば、長岡の生姜醤油ラーメンに雰囲気が似ているかな‥懐かしいようで、しっかり今どきでも受けそうな‥一年くらい食べないうちに相当パワーアップしたようです。

しっかりと味を含められたメンマは変わらずうまい。メンマ増しオプションが欲しいようだ。

スープの美味しさにビックリしたけど、こちらの主役は麺なのだ!東毛手延べと佐野青竹打ちのハイブリッドと言えばいいのか、うどんライクなちょいヤワ麺。
コシという概念はほぼナシ。口内の粘膜を楽しませる、非常にえっちぃ食感となめらかな喉ごし、とにかく気持ちよさ特化!
モギュモギュ食感を楽しんでからグッと飲み込む。ああ、気持ちいい〜!これを何度も繰り返したいがために大盛りにしたのだ。百円でおそらく半玉追加。せとやさんの百円は値千金です。

チャーシューは味付けしっかり。薄めでほどけるようなヤワさ加減なのでラーメンライス食法にも使えそう。
そしておそらくチャーシューメンだけと思うのですが、丼の右上にチャーシューの切れっぱしが集められているんですよね。グンマ名物鳥めしも弁当脇にある切れっぱしがお楽しみなので、この辺の人間の心をワシづかみにしてしまうサービスです。昔はなかったような?
切れっぱしだけに味が濃かったり脂が多かったりなので、どうしてもライスが欲しくなる。

箸をむざとつき入れて、ガバーっと一気に食べちゃう!‥って、熱い、あっちい!油膜が厚くなった分、冷めにくくなっていたのか。
スープのパンチ力が上がったり、チャーシュー切れっぱしサービスがあったり、老舗ながらも進化が続いているのが素晴らしい。このままラーメン専門店になるのかな?
しかしアレだ、このスープがベースならば、カレーもさらに美味しくなっていたりして‥次はチャーシューメンに半カレー、カレーがかかっていない白ご飯ゾーンに切れっぱしをセルフトッピングで行こうかな。
せとや 群馬県邑楽郡大泉町仙石2-17-5