最近551を食べていない気がするな。豚まんはもちろんですが、カラシたっぷりの焼売と甘酢団子で飲むのが好きなんですよ。ちょいジャンクな悪い味がするあの甘酢、食べたいなあ‥
もっともグンマで551は難易度が高すぎる。ジェネリックじゃないけど、メニューに肉団子がある中華でも行くか。
しかしそうは言ってもな、割とメニュー見ないよね、肉団子‥あっ今日は平日か。ならばあそこにあったはず。
やって来たのは太田市運動公園のすぐ近くにあります「幸蘭」さん。いわゆる町中華ではなく、本格中華の老舗です。
ランチタイムには定食や麺類をリーズナブルに‥というほどではありませんが、手の届く価格で高級中華の技巧をチラ見せしてくれるお店。おかげさまで中華が食べたい時の駆け込み寺となっています。
本日の狙いは平日限定メニューの肉ダンゴ定食。ニンニク豚を見て浮気の虫が出そうになりつつ、厳しく初志貫徹だ。ついでにこれまた平日限定と思われる半ラーメンもセットで願いま〜す。
しかし平日は驚くほどお客の年齢層が高いな‥何十年も舌に馴染んだ味ということだね。もしかしたら価格帯の問題で、若い人は餃子の満洲や王将に流れてしまうのかもしれん。
国の将来を憂いていたら肉ダンゴ定食半ラーメンセットの登場です。お初にお目にかかる肉ダンゴさんと半ラーメンさん、なんと見目麗しいのでしょう。
季節で変わるっぽいサラダはカボチャサラダでした。
春雨とキュウリのサラダが好きでねえ‥と思ったらカボチャもうめえ。中華ドレッシングとマヨネーズの魔力で甘いカボチャがしっかりサラダの具に化けている。
いつもは滋養の玉子スープだけど、今日は半ラーメンだ!こちらの古き良き、まさに正統派中華そばの味はチャーシューメンでこれでもかと分からせられています。
スープをすすれば、まろやか〜。もうひと口行く?
なんと高貴なスープでしょう。醤油ラーメンはかくあるべきのさらに上を行く。醤油ラーメン・高級中華のすがた。
すする前からシャッキリポンと音がするような活きた麺。まさにノスタルジックラーメンの極北。これだ、これが中華の汁そばだ!
「男おいどん」に出てくるラーメンはきっとこんな感じ。そうなるとライスも忘れてはいけない。ラーメンライスはたまらんのど。ついでにキムチ風漬物もうまいです。
お慕い申し上げておりました、甘酢団子さま。果たしてお味は‥?
予想より甘く、そして丸い酸味。551のケチャップ的ジャンクな旨味は控えめで‥良い酢豚のソレに粘りを加えた甘酢あん。
そしてダンゴがすごい。気持ちいい弾力を楽しんでいると香ばしい物体が‥これはネギか。甘酸っぱい味の中で適度に焦げたネギがなんとも清々しく香ってくれる。
なんというご馳走肉ダンゴ。高級中華の面目躍如、ジェネリックどころか孤高の肉ダンゴでした。
圧倒的トロみの甘酢あんをまとった肉ダンゴ。こんなのミートボールのフリをしてお弁当に入っていたら、徒競走でもリレーでも一等賞うたがいなし。
問題はご飯に合いすぎてラーメンと仁義なき抗争、ご飯のシェアの奪い合いがチト激しい。まあいいや、ラーメンライス食法新奥義・乱麺乱汁乱団子!細かいことは気にせずガツガツやるべし、やるべし!
ゆっっっっくり食べて優雅な午後を過ごす常連さんたちの邪魔をせぬよう、あっという間に平らげて席を立つのだ。しかし幸蘭さん、何を食べても期待以上のアンサーが来るな‥やっぱり夜に来て飲まなきゃダメなのでは?
幸蘭 群馬県太田市内ケ島町463-5