
牡蠣の紅白カレーでめでたく年が明けました。この後は晩メシまで予定ナシ。部屋にこもってモンハン4をやり続け‥
はっ、気がつけばすっかり暗くなっているじゃないか、恐ろしいぜモンハン。大晦日に勢いで買った中古3DSがこんな役に立つとは‥この記事が出る2月もまだやっているので新作には届きそうもありません。

一月一日の飲み初めとして選んだお店はフライ割烹の「みくり 桑」さん。蛸薬師通から西洞院通を上ってすぐ、この看板が目印です。
素晴らしい和食と繊細に揚げたフライを織り交ぜたフライ割烹。本日はお正月特別コースだそうですよ。
写真は撮りませんでしたが、とりあえずお酒を頼んだら静岡の磯自慢が出ました。いつもの夜コースはドリンク込みの金額ですが、正月コースは含まれないそうです。承知しました〜。

さすが正月コース、突き出しもなんだかおめでたい仕様です。
ナマコ酢・銀杏・かまぼこ・牡蠣しぐれ煮・寿司玉子・自家製XO醤・ボラ白子。
大好きなナマコ、お正月なようなお弁当のようなかまぼこと卵焼き、醤と言いつつ立派な単品ツマミのXO醤!
そしてボラってアレだな、カラスミだけでなく白子もうまかったんだな。

磯自慢は瞬時に蒸発してしまったので石川の遊歩 未確認浮遊酵母仕込をいただきます。
見るだけでUFOのまち羽咋のお酒とわかるデザイン。培養酵母でなく、蔵に漂っている酵母で醸したので未確認浮遊酵母だそうです。うまいこと言ったな。
味も生もとらしい豊かな酸味で大好物。しばらくはこちらをおかわりしていました。

お造りはてっさと熟成コシナガマグロ。
刺身の王者フグとレア度epicなコシナガマグロ!あ、色合い的に紅白ってこと?

コシナガマグロ、マグロにしては赤みが薄いですが、旨味の深さはメバチの上物や世界のインドマグロに負けません。ホンマグロの子であるヨコワに近い風味かな?
熟成の度合いもバッチリで、これはご飯よりお酒を呼ぶお刺身ですよ。

フグよフグ、そなたはなぜこんなにうまいのか。
無味のようで、決してポン酢とネギだけではありえないうまさ。山のワラビに海のフグこそ無味の美味らしいですが、ホントに謎なおいしさです。
その身にどれだけの旨味が閉じこめられているか‥てっちりのシメ、雑炊の時に初めて気がつかされます。

ジャガイモのすりながしにポテサラコロッケという芋イモスープ。なんだか急に白ワイン欲しくなるね。

というわけで京都のブラックスワンにお出まし願いました。白鳥だけどブラック、それは黒麹を使っているから。しかもお米はミルキークイーンとかめちゃくちゃな。
すご〜く甘くてすご〜く酸っぱい、まさにライスワイン。

ワイン風なお酒で大ピンポン、ここでレア・サゴシフライの登場だ!いつものアジでなく、サワラの親分サゴシ!
特注のパン粉を特製ブレンド油でサッと揚げた衣。しっとりした、ほぼ刺身のようなサゴシ。皮目だけは火が通っているので、裏の脂が見事に溶けて‥フライ割烹ならではの超絶メニューですって。
和でオリエンタルな風味の自家製ウスターソースもうまいんだなあ、これが。

この辺でお隣のインバウンドカップルにはカニがドーン出ましたが、こちらには大ぶりなアワビが‥大ぶりって問題じゃないな。殻と身の比率がおかしくないですか?どうなってんのよ。
そして海鮮界でベスト10に入るであろう好物、アワビの肝もたっぷり。

勢いあまってフグのヒレ酒なんて頼んじゃったりして。

お次はこれまたビッグなアンキモ!カニのかわりは珍味佳肴の嵐です。和食コースでカニが苦手と申告すると、かえって良い目を見ることができることが多い。これ豆です。
北海道ツアーに参加した際、みんなカニに飽きた頃に一人だけウニとイクラに溺れ、羨望の眼差しを受けまくりました。

次はアンコウの唐揚げだーッ!
冬になると大洗に通っていたほどアンコウ好きなんですよ‥戦車道を嗜まないので最近はお留守なのですが。両靴下の踵に穴が開いていた磯料理の大将はお元気だろうか。
ほぼゼラチンのようでしっかり魚風味もあって、陸のすっぽんに海のアンコウが唐揚げの双璧!‥フグ?あの方はもう鍋でもなんでも殿堂入りということでお願いします。

ここで登場願ったのは滋賀の松の司 純米吟醸 楽 しぼりたて生。
しぼりたてとか初しぼりと聞くと冬ですね。イイデスネ。

お正月らしくなますの登場。甘味酸味の塩梅が非常に好みでして、コレが入っているタッパーごと盗んで帰りたくなりました。お酒の途中に酸味はまことに嬉しい。

メインは圧倒的ビジュアルのヘレカツ。本日は京丹波ポークのヘレカツです。
豚のレアは基本ノーサンキューというか避けますが、信頼のおけるお店ではいただいちゃう。この状態で出すためにすさまじいまでの素材の吟味や工程の工夫があるのでしょう。
軽〜い衣の下から湧き出す豚肉らしい香り。ヘレでしかありえないモッチリ食感。これまた自家製のとんかつソースではご飯、山椒塩ではお酒が恋しくなる。

まあ食事ものは白メシではなく、またまた自家製のちりめん山椒を使った炒飯なんですけどね。
スカッと来てからたまらないほど後を引く山椒の香り。このちりめん山椒、どうやら売っているらしいのでいつか買って帰らねば。
気持ちよく満腹だ、ごちそうさまでした!フグやアンコウなんて確かにワンランク上の特別コース。元旦からこんなの食べちゃって、今年が良い年になるのは確定したも同然?
今度はレアカツの良さが最も出そうな和牛のヘレが食べたいな‥というわけで、メインを和牛にした特別コースを申し込んでしまったのでした。
みくり桑 京都府京都市中京区西洞院通り六角下がる池須町419-6