Twitter(旧X)で相互フォローの方から「ぜひ飲みたい」と連絡をいただきました。ぼくなんぞと飲んでどうすんのか知りませんが、お声がかかるのはありがたいことです。
渋谷新宿池袋あたり、なんなら都内であればどこでもとのことなので、せっかくだから新規開拓してみよう。未踏の地が多い西武池袋線あたりをちょちょいと検索‥東長崎の焼き鳥屋さんにピンと来た。はい、焼き鳥大好きです。
東長崎駅‥どうも聞いたことある駅名と思ったら、ここってトキワ荘の最寄り駅?もっと早く来て見学すればよかった〜と思った時は集合時間15分前。またの機会があれば昼から来て、松葉さんで「ンマーイ!」としゃれこみましょう。
本日のお店は松葉でも菊菓堂でもなく、東長崎銀座にあります「酉あき」さん。4時から開いているそうで、まだ明るいというのにガラス戸の向こうではすでにご機嫌な様子の方々が見えます。早くアッチに混ざらなくては‥
「オーヤマさんですよね。アイコンそのまんまだ」
おお、呼んでくれたAさんご夫妻ですか、はじめまして。スマホアプリを作ったりマンガを描いたりと多才なクリエイターの方、で合ってました?こんな無能の者と飲んでくれてありがとうございます。
ネット予約できたのもこのお店を選んだ理由のひとつ。ささっとテーブル席に案内していただき、まずは飲み物。さすがにチューダーは無いよな。
Aさんはついったを見ているとワインがお好きみたいですけど、ボトルとか頼んじゃいます?
Aさん「オーヤマさんは最初から日本酒ですよね。同じものをいただきます」
あら、変なことを知っていますね。では南部美人の特別純米を徳利で頼んで、おちょこを3つもらいますか。
QRコードをスマホで読んで注文ですね。ではテキトーに3本ずつ頼んじゃいますよ。まずはおすすめからコレとコレと‥
串はちょっと時間がかかるだろうから、スグデルメニューも頼んでおこう。刺し身とか漬物とかね。
お通しは冷製茶碗蒸し。熱々茶碗蒸しは食べるのに忙しくなっちゃうけれど、冷たいモノはいつでもOK。つまりおつまみとして優秀なのだ。しっかりおいしく、良い店ムードが高まってまいりました。
ベジファースト気分にも口直しにもヨシ、それが漬物。ペヤングのキャベツだけでなく、ちゃんと野菜も食べるのだぞ。
鶏むねたたき風は柔らかい仕上げのサラダチキンみたいなのが来た。低温調理であんし〜ん。
醤油のうまさと柚子胡椒の風味を楽しんで、トリは食感特化というところ。
焼き物の先鋒はお店おすすめのはつ!三人の口から同時に「ンマーイ!」が飛び出た!
炭火で香ばしいところにブリっとした食感、ほとばしるウマ汁。元のトリも焼きかげんも極上ですね!大ぶりで食べごたえバッチリだし、これで280円はお値打ちだなあ。
ぼくの中で焼き鳥の主役、せせり!せ・せ・り!せ・せ・り!
歯ごたえの頼もしさと味の濃さがたまらないせせり。ワッサーっとのったネギでまたうまさもひとしお。
検索していてビビビと来たのがこちらのチーズピー。パッと見はよくある豚バラ巻きなんですが、
こっちから見るとこうだ!ピーマンに詰まったとろとろチーズ!こんなの、もしかしなくてもうまいだろ!自宅に帰ってからマネして作るほど気に入りました。
おすすめの気になる串たちを食べたので、次はレギュラーメニューから選んでいきましょう。
目にしたら頼んでしまうささみわさび。梅しそでも納豆でもない、わさびであることが重要なのだ。
ささみとは思えないしっとり感と食べごたえ。ハツのサイズといい、さぞかし丸々とご立派なトリさんなのでしょうね。ささみだけでもうまいところに鮮烈なわさび。ああ、コレとチーズピーがズラリと並んでいればヨシ!かもしれない。
トリさんとなればから揚げも必須ですね。竜田的衣の巨大から揚げ、好みのタイプじゃないか。
じゃがバターなんてあったので頼んでみたら、串に刺さったじゃがバターが来た!しかもイカの塩辛を背負って!
炭で焼いたじゃがいもにバターを挟んでイカの塩辛‥これは罪深い、とってもギルティな味じゃないの。イモと塩辛は合うもんだけど、串焼きでやっちゃうのは初めて見た。
チーズピーといいいコレといい、ミスター味っ子やスーパーくいしん坊もビックリの創意工夫ですねえ。
せせりに次ぐ好物かもしれないぼんじり!皮と筋肉を同時に楽しめる魅惑の三角形!炭火でカリッカリの皮からほとばしる鶏油‥しあわせだなあ。
希少部位のツナギがあったので頼んでしまいました。たしか心臓からの大動脈とかそんなのでしたか。はつの旨味と歯ごたえプラス血管特有のキュコキュコ感も楽しめる贅沢な部位です。
しっかりうまいタレと、この香り高さは黒七味ですか。ジャパニーズスパイスと血の風味がしっかりばっちりマリアージュ。そこに日本酒を流し込めばさらにマリアージュ‥焼き鳥は重婚すればするほどおめでたいのだ。
数量限定という白レバーもまだOKというのでお願いしました。通常レバーは山椒風味らしいですが、こちらは嬉しや、大好物のわさびリターンズじゃないか。
本当に焼いたレバーか疑わしいほどにシルキータッチのなめらかさ。なんという豊かな旨味でしょう。こんなの常食していたらぼくのレバーも白くなってしまうけど、たまにはいいよね。
つくねにタレたっぷりの卵黄。この親子串とも言えるつくねなんて、ちょっとお高いコースで出る焼き鳥屋さんで見る品ですよね。320円はありがたいなあ。たっぷりこってり、黄身の一滴も残すまいぞ。
ぼんじりを頼んで満足したつもりが、やっぱり皮は皮で頼まないとね。焼き鳥の華だもんね。
カンと勢いとチーズピー食べたさで予約したお店でしたが、見事に大当たりを引くことができました。相変わらずお店の引きは強いな。競馬でもコレが欲しい。
Aさんご夫妻とも楽しくお話できた‥と思いたい。つまりもう飲み仲間、都内で飲みたいお店がある時は呼んでしまっていいことにしよう。
酉あき 東京都豊島区南長崎5-26-15 マチテラス 1F