住宅街に溶け込む渋すぎ中華。そんなお店で頼むのはもちろんタンメンと餃子! 星宝(太田市藤阿久町)

横浜で飲んでそのまま泊まって、翌朝観光もせずグンマに戻ったのは午前11時前。中華街で朝粥とか食べればいいのにもったいない。シウマイまで買い忘れているじゃないの。

まあいいや、地元の中華料理店でそれっぽい気分に浸るとするか。せっかくだから気になっていながら行けていないお店にしよう。

思い当たるお店は‥中華街にありそうと言うよりはアレだな、思いっきり町中華だな。それはそれでヨシ!

ナビに従って来たのは、母校の近くながらも足を踏み入れたことのない住宅地。心配になっていたら「焼そば」のノボリがあり、おかげでなんとかたどり着きました‥いやホントに着いたのか?すごい建物だけどやっているのかしら?

暖簾も出ているので、どうやら「星宝」さんに到着ということでオッケーのようです。お店の奥に3台分くらい駐車スペースがありました。

店内はテーブル大小2卓に小上がり2卓にカウンター数席と、いかにもコンパクトな町中華。「いらっしゃーい、テーブルどうぞ」との声に導かれ、2人用テーブル席に腰かけます。

お店の外観もなかなかでしたが、内装はさらに素晴らしい。どうですこのメニュー札は。玉子丼やカレーがあるあたり、やはり中華街のお店とは一味ちがう。

テーブルに正式なメニュー表があった。ワンタンメンとワンタンが別で存在するのも古き良き中華。飲みのシメにワンタン、ラーメンより優しいんですよね。

しかし今はランチだからな。本命はハンチャンラーメン、どうやら半カレーラーメンもあるらしいからどっちかだろうか。「自家製」の味噌ラーメンも捨てがたいし、店名を冠した特製星宝ラーメンも面白そうだ。だいたい店名ラーメンは具沢山のあんかけなんだよね、ウマいんだよね。

やたらノボリが立っていたソース焼そばも気になるところ。実は自称焼そばのまち太田だし、こういうお店ならスープがついてきちゃったりするんじゃないか?

悩みに悩んだ結果、個人的町中華テッパンであるタンメンと餃子をお願いしました。鍋のワザと湯の味を同時に楽しめる関東だけの贅沢メニュー、タンメン好きだタンメン。ラーメンと手作り餃子の店と書いてあったので餃子もね。

軽快な調理音を聞きつつ、改めて店内を見回すと稀勢の里がいる。こんな分かりにくい場所に来たのだろうか。そしてサイン色紙まで‥いやありゃback numberだ。そうか、ボーカルの人って太田市出身だったね。

‥同じく太田市出身である内田彩の色紙を探してしまったのは秘密です。

卓上調味料はラー油・一味・ソース・コショウですか。あれ?餃子は何で食べるのかしら。

この辺で常連さんらしき方々が小上がり卓に座り、口を揃えて「タンメンお願い」と言う声が聞こえる。よしよし、見事に本線だったらしいぞ。

「はい、もうすぐできますからね〜」とテーブルに置いてくれたのは酢と正油。なるほど、餃子を頼むと出てくるわけね。正油差しが汗をかいているということは、もしかして冷蔵庫保存?

そしてなぜかキュウリの浅漬けを伴って登場しました、タンメン

ああもう、なんてグッドビジュアル!200%タンメン!濃厚タンメンとか新しい風も吹いているようですが、ぼくの中のタンメンはコレです。

スープは優しい出汁にビシッと塩が効いている。後半戦の野菜となじんだ状態でベストな塩梅になりそうな育つスープ。

麺はもちろん黄色い中華麺だバンザーイ。ヤワめの二歩くらい手前のジャストボイルド、匠のワザだなあ。

「おまたせしました〜」と餃子が登場しましたので、遅ればせながらタンギョウ状態を撮影しましょう。

でっぷり太った餃子は厚めの皮に控えめの下味、野菜の甘味たっぷりの汁が飛び出す豊穣なお味。餃子は野菜料理だったんだな。

つまりタンメンと合わせれば1日分の野菜量を軽くクリアだ!おいしくてつよくなるありがとうございます。

写真判定気味ですが豚コマなんかもいらっしゃって、旨味ブースト効果は見た目以上。やはりスープの塩気がだんだん丸みを帯びてきて、食べ進めるほどうまくなる。

あっさり美味しいタンメンの途中で餃子を挟んでパンチある風味をブースト、素敵なチームワークじゃありませんか。

マンモス西のように汗をかきかきスープをすすっていたら、サービスでしょうかアイスコーヒーが置かれました。おっと最初から甘いヤツだ。自分では買わないから新鮮だなあ。

初めて来たのに懐かしい、真心と思いやりのお店。これは再訪は間違いなし。次回はノボリで一押しのソース焼そばか自家製味噌ラーメン、もしくは半カレーセットですかね。ああもう再々々訪まで確定じゃないの。

星宝 群馬県太田市藤阿久町214-121

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