夏といえばなんでしょう?夏コミ?いや、食べ物の話です。そうめん?ゴーヤーチャンプルー?まあそうかもしれませんが、やはり夏の味覚の女王といえば鮎です!異論は認めますが、私はそうなのです。オスの鮎でも女王です。雰囲気的に。
というわけで鹿沼市の、一部では北関東一と名高い清流である大芦川沿いにあります「鹿沼観光 下沢ヤナ」に来てみました。最近は那珂川の「林屋川魚店」に行くことが多いのですが、あちらは持ち帰り専門ですからね。たまにはヤナ場で焼きたてを食べないと。
あ、この日は土用の丑でしたか。別に夏痩せはしておりませんので鰻を食べる必要はありません。お金がない負け惜しみではありません、ありません。
こちらのシステム(?)は座席を決めてから注文に行きます。座席の番号を言えば持ってきてくれるのです。広々とした座敷もいいですが
靴を脱ぐのも面倒なのでテーブル席にしておきましょう。な、なんと美しい箸入れでしょう・・・!ほ、欲しい!!
では注文といきましょう。鮎塩焼は持ち帰りも含めて当然として、フライも非常にウマいんですよね・・・でもちょっと次があるので軽めの鮎刺身にしておきましょう。
こちらの娘さんでしょうか、中学生になるかならないかの子がたどたどしく注文を聞いてくれます・・・・ん?この子はもしかして、数年前に鮎を食べている私の横でキュウリに味噌をつけてかじってニコニコしていた子では?大きくなったな、おい!
さて、鮎が焼けるまでの間に栃木最強の清流、大芦川を見てスカッとしましょう。うわー、これはキレイだー!
ヤナもありますが、団体さんがいないとあまり活躍しないみたいですね。何度も来ていますが、実はあそこで鮎を獲っている姿とか見たことない。
こちらのジャブジャブ池に鮎を放して手づかみで獲っているのは見たことあります。上から来ているのも大芦川の水ですかね?気持ちよさそう!
こっちはイワナの釣り堀になる池だったかな?一人で2・3匹放してもらって釣り上げるのもマヌケっぽいので、楽しむ日は来ない気がします。
イケスにはウマそうな鮎がビチビチ泳いでいます。もうすぐ食べてあげますからね・・こちらの鮎はイケスの水まできれいなためか、放流鮎でも非常にウマいのです。
「お刺身お待たせしました」
あ、キュウリちゃんが持ってきてくれたみたいだから席に戻らないと。
おおー、まだ生きてますね。パクパクしている。注文しておいてなんですが、車なので日本酒は飲めないし、大事なハラワタ様がどこにいったか気が気ではないしなのに、なぜ刺身を選んでしまったのか。
ブツブツ言いながら食べると、ささやかな香りと生きている魚ならではの快い歯ごたえ・・そうでした、このために注文したのでした。この時期にしかできない食べ方は、その時期にやっておかないと!
そして主賓の塩焼きがやってまいりました。こちらの鮎は小ぶりでスマートでヒレが大きく、まるで天然もののようなルックスです。焼き方も炭ではなく薪みたいですね。厨房ではすごい火柱が立っています。珍しいですが、非常によく焼けていますよ。
では頭からガブリと。ああー、これまた大げさでない香りとハラワタのほろ苦さが素敵・・・天然鮎はたまに香りを通り越したすごいコケ臭のヤツがいますが(だがそれがいい)、それが苦手という方にはここの鮎はピッタリかもしれません。大芦川の水のごとく、すっきり澄明な味と香りです。
もちろんこのような状態になりました。6匹ほど持ち帰って、晩酌用にするのがまたお楽しみ。
さて、なぜフライも天ぷらも食べなかったのかというと、実はこちらの「スーパーマーケット根本」さんに寄りたかったからです。ご覧の通りのイカす看板とウマいお惣菜で長年人気を集めてきたこちらのお店ですが、この日(7月30日)をもって閉店されるということですので、あわててやって来た次第。実はさきほどの下沢ヤナさんから車で5・6分なのです。
景品が入っているかも定かではないコスモス自販機ともお別れです。
とりあえずお惣菜コーナーに・・あ、店頭にあるだけでおしまいですか?ではメンチを6枚と、うずら卵フライ10本お願いします。うずらは10本買うと1本サービスですか。あらうれしい。
ではまだ温かいうちに・・えーい、車の中でいいや。この妙にひょろ長いメンチも今宵かぎりですね。昼だけど。
みじん切りというにはちょっと荒い、ブロック状の玉ねぎたっぷり、甘みたっぷりのメンチです。ぐわー、ウマい!ソースはないけど涙でしょっぱいでござる。
うずら卵フライもオマケ分の一本を食べてしまいましょう。うん、うずらだ!串からはずしてカレーにポコポコ乗せて食べたい。ウマいよコレ。帰りに車のハンドルが油でテラテラになっちゃったけど、そんなの知りません。
スーパーマーケット根本さん、長い間お疲れ様でした。
鹿沼観光 下沢ヤナ 栃木県鹿沼市下沢1035