つげ義春聖地巡礼・「ゲンセンカン主人」の舞台へ 大滝屋旅館(みなかみ町・湯宿温泉)

つげ義春聖地巡礼・「ゲンセンカン主人」の舞台へ 大滝屋旅館(みなかみ町・湯宿温泉)

さて、今回は聖地巡礼です。えっ、大洗?えっ、高山?いったい何の話をしているのですか?(でもたぶん後で行く)

私の聖地巡礼といえばつげ義春先生の作品の舞台に決まっています!ああ、タブを閉じないでください。あの方は「旅もの」の作品がそこそこ多いので、聖地巡礼されている方も、これからやってみたいという方もきっといる・・・と思いたい。

というわけで、今回は「旅もの」ではないのですが、名作「ゲンセンカン主人」の舞台となった群馬県湯宿温泉に来てみました。ウチからですと車で約80分、非常に近い。

とお

湯宿温泉の温泉街は・・・いや、街は言いすぎだ。通りはこのような感じです。「ひなびた」どころではない静けさです。旅館がたったの6・7軒というごくごく小規模な温泉のため、実は群馬県民にもよく知られていなかったりします。

きょ

なのに共同浴場は4軒も!「湯宿」というくらいなので湯量は豊富なのでしょう。本来が地元の方々用ですので、旅行者は湯宿の旅館に宿泊しないと鍵を借りることができません。16時から20時まで、100円を善意の箱に入れる式だったと思いました。

ふ

もっとも今回は旅館の風呂に死ぬほど入ったので利用しませんでした。つげ先生が描く共同浴場の中の様子はこんなですので、現在はどうなのか興味はあったのですが・・しかしいつ見ても、右下の方の入浴方法はちょっとウソだと思うの。

おお

狭い湯宿温泉の最奥というのか、路地のどん詰まりにあるのがゲンセンカンのモデルになったという大滝屋旅館さんです。どうですか、この案内看板の味は。で、できる!

っm

そして奥に見えるのがまさか大滝屋さん?えっ?ほぼ廃屋に見えますよ!!

おおtき

まさか当時の雰囲気を保っているのでは?つまりアレはこの絵の右側の建物?うわー、ドキドキしてきた!

あれ

と思ったら、バッチリ綺麗な建物になっていました。あの建物はまさしく廃屋(蔵らしい)で、現在取り壊し中みたいです。まあそうですよね。1968年時点でボロボロの建物だったらしいですから・・現役のわけがない。

たて

でもこうして見るとL字な感じとか、なんとなくマンガに出てくる建物のムードはあります。

なおこちらの旅館、接骨院も併設のようです。入口は共通。入ると元気な女将さん(だと思う)が手早く案内をしてくれます。ここでさっそく違和感がありましたがそれは後述するとして、つげ先生のエッセイ集「貧困旅行記」によると、たしか館内の様子は

へや

二階の廊下の板がはがれて穴があいたまま。部屋は畳が傾いて、隣室との境目である襖もぼろぼろ・・とどめにその穴から数珠の音とお経が聞こえるというすさまじさでしたが、果たしてどうなのか。

ろう

って、これが二階の廊下!?穴、穴はどこですかー!!

女将さん「去年の年末にリニューアルオープンしたんですよ」

いや、さすがに穴はとっくに直っていると思った(あたりまえ)のですが、あまりの綺麗さに正直腰がぬけるほど驚きました。驚いたといえば先ほど感じた違和感、そう、女将さんが明るくておしゃべりな感じなのにも驚いています。私の中のイメージでは

ぎょ

こんな感じだったのですが・・・よく考えたらそんなわけありませんね。

こけ

置いてあるコケシすらマンガとは天と地の差があります。なんだこれは。かわいいじゃないか。

へ

部屋は・・10畳敷きで、もちろん隣の部屋との間が襖ということはありません。畳が傾斜どころか、イグサの香りもさわやかな新しい畳です。いい部屋じゃないですか。

といれ

トイレも3畳くらいあって、ピッカピカです。つげ作品に出てくる旅館のムードはゼロで、非常に快適で良い旅館になっていました!複雑な喜びだ。

ゆかた

浴衣の絵は非常に味がありますね!この絵もいいですが、つげ先生の絵にしたらもっとお客が増え・・ないですね、すみません。

ふ

ぼくは疲れているから風呂に入りたいのです。と言うと、なんと貸切家族風呂が!(実は予約しておいた)

この露天風な家族風呂、45分間無料で貸切できるのです。ちなみにかけ湯用洗面器はケロリンだったりします。

うわー、いい湯だ!無色透明、臭いも特にありませんが、白濁した湯のように肌触りが柔らかい。そしてアルカリでもないのに風呂上がりに肌がスベスベします。美人の湯ですね。湯宿の源泉は熱いと聞いていましたが、ちょうどいい〜ややぬるめ間にうまいこと調整されているようです。

なお大浴場は大小2種類ありまして、時間による男女入れ替えです。立派な方の「大滝の湯」は夜7時から男湯になるというので、食後に攻めてみました。

スこう

温泉の楽しみ、効能書き。湯宿温泉の最大の効能は案内パンフによると「痔疾」だそうです。かの真田家の何代目かの城主がここ湯宿で湯治を行った結果、見事に痔が完治したので薬師堂を建立したとか。

あれ?効能書きが二種類ありますよ。さすがゲンセンカン、つまり源泉館なので、なんと通常の湯宿の温泉プラス旅館が源泉を持っている!湯宿温泉でもここだけ、二種類のお湯を楽しめるそうです!まあ、そんなのマンガになかった。

げんせん

さて、ゲンセンカンの大浴場はこんなすさまじいことになっていましたが、本物は?・・・実はこの浴場のモデルは今神温泉らしいですが、気にしてはいけません。

ひろ

古びた奉納の幟が立ち並び、数珠をジャリジャリ鳴らす女将さんが・・・いるはずもなく、二種類の温泉を楽しめる清潔な浴槽でした!小さい方が大滝屋さんの源泉だった気がしますが、こちらも無色透明で臭いもなしです。なんだか後を引くお湯で、普段あまり長風呂はしない私がのんびり浸かって茹で上がりました。

どちらが効いたのかはわかりませんが、足の裏が非常にスベスベになりまして、布団の上でコケそうになりました(本当)。これは・・患っていないのでよくわかりませんが、確かに軽い痔くらいなら瞬く間に治りそうな気が。

次回は大滝屋さんの食事です。

 

大滝屋旅館 群馬県利根郡みなかみ町湯宿温泉2383

ゲンセンカン主人 まだ読んでいない方、びっくりするから読んでみてください

つげ義春聖地巡礼・「ゲンセンカン主人」の舞台へ 大滝屋旅館(みなかみ町・湯宿温泉)” に2件のコメントがあります

    • つげ先生の旅のBGMはビバルディの四季だそうです(マンガに合うかは知らない)

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