Best sushi I’ve ever had!スティーブ・ジョブズ氏が唸ったカマトロに会うため京都に来たよ すし岩(下京区・京都駅・七条駅)

西側最大のゲームイベントBitSummit見学のため京都へ。あまりに盛況なので気になるところだけササっと回って、早々にホテルに入りました。ゆっくり晩飯の時間を待つとしましょう。

関東でゲームを作っている友人がやはりBitSummitに行くというので、じゃあ現地で飲もうとなるのは当然の流れです。若者にご馳走するのはおじさんの仕事、何を食べたいか聞いたところ「翔太の寿司を読み返しているので寿司など・・」だって。

よろしい、その両手がパァァン!と打ち鳴らされるお寿司屋さんに行こうじゃないか。京都だろ?ゲーム開発しているくらいだからAppleに興味ないはずないし・・よし決まった。

やって来たのは京都駅から徒歩8分くらいでしょうか、渉成園のすぐ近くにあります「すし岩」さんです。なかなかロックな暖簾がカッコいいですね。

実はこちら、スティーブ・ジョブズ氏が来店して特にカマトロを大いに気に入り、サイン色紙と「Best sushi I’ve ever had」という最大限の賞賛を残したことで有名なお店なのです。

お店に入るとカウンター席の一番奥に通されました。あれ、もしかしてここってジョブズ席・・

アラカルト注文もできますが、ちょっと怖いのでコースでお願いしてあります。12,000円〜30,000円と、別枠50,000円の特別コースがありまして、22,000円(税・サ別)から件のカマトロが出るということでそちらで。

お酒はどうしようかな、金冠黒松 純米大吟醸 中取りの540mlをいただきましょうか。友人もいけるクチだからお猪口2つもらえばいいかな。

ほ〜い、ではかんぱ〜い。氷内蔵式のガラス器は綺麗で機能的。もちろん和らぎ水も一緒に運ばれてきましたよ。

しかし友人、なんか会うたびに引き締まってイケメン度がアップしているんだけど、何をすればそんな綺麗に痩せるもんなの?

友人「リングフィットですかねえ」

そんなに効くのか。サボってるけど再開してみるかな。

目にも涼やかな前菜でスタート。がっついてしまったので葉っぱ取り去り後の写真は忘れました。

ほうれん草おひたし・玉子豆腐・冷製コーンスープ・大根トマトソース・イカナゴ釘煮と爽やか系おつまみが揃いまして、食べるごとにお腹が空く危険な仕様となっております。

お次は・・なんだこれ。なんとサワラのタタキガーリックチップがたっぷりのって登場です。

食べて納得、カツオほどの血の味はないから生ニンニクでは強すぎるのだな。香ばしいチップと柔らかいポン酢と旨味たっぷりのサワラがお互いの長所を伸ばしあう!理想的な関係だなあ。

お造りはイサキシマアジ。夏に本気を出す両者に香り甘味が素晴らしいワサビ。ジャパニーズ刺身ヤムヤムとインバウンダーさんも大喜び、たぶん。

店内の説明書も英語が多く、やはりジョブズ氏の影響かそういうお客が多いみたいです。京都だしね。

お造りの続きは中トロ。知っている造りと形態が違うぞ。出汁醤油が張ってあるところにマグロが沈み、上の大根とワサビを崩して混ぜながら食べるんだそうです。はえ〜、ぶっかけそば式か。

これはすごい。正直引くほどウマい。そもそも中トロがとんでもないところに大根とワサビの効果が更にとんでもない。舌に残る脂を全て洗い流してくれるようだ。

大トロ3秒前の中トロ刺身なんて2・3切れも食べたらもういいやとなりますが、これは5枚もあるのに「もう終わり・・?」となってしまう。なんで食べたらなくなってしまうん・・?

陶然としているところに鍋が出た!ハモとじゅん菜の小鍋仕立て!そうだよな、夏の京都だもんな!

極上のハモスープが染みたタマネギと水菜を楽しむ鍋・・というか、なんだかんだスープがうまいうますぎる。レンゲですくって後追いで酒を飲む、たまにじゅん菜がプルンと来てた〜のし〜い。お酒もう三合願いま〜す。

お次は唐子もかわええフタ付きの碗が来ました。なんだろう、パカ。

ナスの揚げ浸し〜!そうだよな、夏の京都だもんな!結構な量の塩を使っているはずなのに、角が取れて丸〜い塩気、たぶんこれぞみやこの味。

指を拭きやすいよう折られたおしぼりが置かれまして、握りのスタートです。初手、カンパチ!ブリ軍団夏の雄!脂控えめでたくましい歯ごたえは正に涼味だ。

江戸・神戸・京のどこで食べてもおめでたい、色鮮やかなクルマエビ

これはビックリ、ヒラメがカラスミをしょってきた!ヒラメの甘味をカラスミの熟成された塩気が引き立てて、なんとアダルトな美味しさに満ちた一貫でしょう。

出た!と声に出たホンマグロ赤身の大先生。ところで友人よ、柏手はまだですか? 

友人「思ってた寿司と次元が違いすぎて・・翔太よりずっとうまいですよね・・」

アレね、そうは見えないヤツらもいるけどみんな若手ってことになっているからね、比べたら失礼よ!

タイと昆布、イノシン酸とグルタミン酸の2000万パワーズ!

出た、出ちまったよ・・大トロ(右)と、ジョブズ氏が7貫食べた(大将談)というカマトロ(左)!もうマグロなのかワギューなのかわからん凄いビジュアルだね。

友人「これは・・本当に次元が違った」

いかん、ウマすぎて危険だ。なるほど、ベスト寿司アイブエバーハッドも納得だ。

トロけっぷりがこれぞトロ、これぞ寿司という感激の大トロ!脂のコッテリまったりな旨味とホンマグロらしい繊細な旨味が同居するカマトロ!完璧な脂乗りの君は天才的なカマトロ様!

ウニはワサビとジュレを添えて登場。そうかこういう手があったかと膝を打ちすぎるじゃないか。

素晴らしい仕事がなされた煮アワビが出て、あとは甘いものになりますがお腹はどうですかと大将。友人よ、何か食べたいものある?

友人「いやいやそんな」

頼みにくいなら仕方ない、ぼくが食べたいものを一緒に食べよう。赤身で鉄火を巻いてもらって、あと・・その・・カマトロをもう一つ・・

うま〜い赤身、柔らかな酸味の酢飯、日本人をとろかす香りの海苔。最近巻き物で飲むのが好きすぎるんです。涙巻きも巻いてもらえばよかったな。

そしてカマトロふたたび!さっきとはまた趣が変わりまして、これは繊細さより脂のパワーとマグロの香りが波濤のように押し寄せるタイプですね。おもしろ〜い。食べるごとにウマさが変わるんじゃ7貫食べても飽きないよね。

大将「こんな感じでカマトロでも色々あるんですよ。それは新鮮なものでね、こっち側とか熟成させてあるんですけど、食べ比べてみます?」

ぜひお願いします!一貫3,000円よりとHPにあった気がしますが、そんなことは忘れよう。

こちらが熟成カマトロですか。なんてきめ細かな・・文字通りトロけて、静かな脂の旨味が舌に広がって・・さっきのが旨味の暴風たる呂布なら、こちらは美しく静かに燃えるウマさの周瑜か!この美周郎め!

友人「どっちもウマすぎて引きました。やっぱり柏手どころじゃない」

大将「どちらがお好みでした?」

そんなの決まるもんじゃありませんけど、無理やり言えば新鮮な方が「今ものすごいマグロ食ってる〜っ!」って感じがして面白かったです。お酒と共に数貫食べるなら熟成の方かな?悲しいかなそんな予算はありませんが。

ラストの宇治金時が結構なボリュームで驚いた。いや〜、素晴らしい寿司タイムでした。

お寿司屋さんのお茶だいすき。寿司がおいしくて大将が気さくで、これではジョブズ氏も気を許してサインしてしまうわけだ。

ところでお酒をたくさん飲んでカマトロ食べ比べなんてやっちゃったけど、お金足りるのかな?あ、84,000円ですか。脳内のソロバンとおおむねおんなじで良かった。

友人「痛み入るどころのレベルじゃないんですが」

いや〜良い体験ができて良かったよ。これで本命の女性を連れてくる時、知っているお店っぽく語れるしね。問題はそんな相手がいないことだが・・

友人「やっぱりなんだか痛み入ります」

すし岩 京都府京都市下京区下珠数屋町通間之町角

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