夕食の買い物を済ませ、時計を見れば11時すぎ。帰り道でお昼を食べるとしよう。今走っている付近で思いつくお店はラーメン・インドカレー・インドネシア料理‥あっ、ランチ営業をやっているらしいけど入ったことない居酒屋があったな。行ってみよう。
大泉町の354バイパス沿い、オートアールズの近くにあります「居酒屋 漫」さん。「きまま」と読むそうです。昼間通るたびに定食のノボリが気になっていたんですよ。居酒屋さんのランチはいいよね。魚はもちろんだけど、なぜかチキン南蛮率が高かったりしてね。
駐車場はお店の前に1・2台と、隣のテナント奥に数台分あります。
表から窺えるランチメニューは日替りのみ。松竹梅の3種ですね、覚えましたよ。
靴を脱いで上がるといかにも居酒屋然とした‥そりゃ居酒屋だもんな。一番手前のテーブル席に座ってメニューを探したけど見当たらない。あっちのテーブルにはあるから移動しようか‥あら店員さんが来ちゃった。
店員さん「今日は唐揚げになりますけど、それでよろしいですか?」
日替りが唐揚げ定食ってことかな?はい、大好きですのでお願いします。
‥どうやらメニューは夜の居酒屋用で、ランチは本当に日替りだけみたいだ。松竹梅は聞かれなかったけど、どういったシステムなんだろう‥
気を取り直してお冷やでも飲もうと思ったら、ロックか水割りにしか見えないのですがこれは。ああ美味しいお茶だ、よかった。
お待たせしましたと登場したのは‥ふは〜、唐揚げ定食なんてもんじゃなかった。肉と魚のダブルメインに小鉢がたくさん!なんて言えばいいんだ、幕の内定食?これはどう考えても980円の松だろうな。
向こうのテーブルで店員さんが丁寧に説明しているから聞き耳を立ててみよう。
店員さん「ランチは700円の日替りと、あとは焼きそばができるくらいです。みなさん日替りですね」
‥なるほど、じゃあ焼きそばを指名しない限り、座っただけで日替りの「梅」確定‥え!つまりコレが700円ってこと?それは理解しましたが、なぜぼくには説明をすっ飛ばして唐揚げ問答になったんだろう(伏線)。
安いだけじゃないぞ。唐揚げは薄くてソフトな衣に包まれた、熱いトリ汁の鉄砲仕かけ。下味控えめだけど塩焼き鳥のようにしっかりした旨味があるな。マヨキャベツと合わせれば鉄板のご飯のオトモだ。
唐揚げがいるのに塩サバもいるとは。700円で肉と魚の競演とはお釈迦様でもビックリ仰天。
甘味が郷愁の生揚げ煮。マカロニサラダのマカロニ抜きと言うのか、すこしふしぎなマヨサラダ。キムチまでついているぞ香の物。
にんじんと昆布のさっと煮とでもいうのかな?にんじんのコリコリが残っていて面白い。そしてこれまたにんじんたっぷりの味噌汁。
肉と魚の主菜に野菜と豆の副菜まで揃ってどうしましょう。食事バランスガイドの円錐が見事に完成していませんか?
いや〜唐揚げ美味しいなあ。胸肉の皮多めでピロピロの部分とか、セセリみたいな歯ごたえの部分もあったりして‥
店員さん「昨日も来てくれましたよね。オカズが昨日と同じフライだったから唐揚げに変えたけど大丈夫でした?」
大変おいしいです‥ちょっと待ってください。今日初めてうかがいましたけど昨日って‥え、まさかの人違い?こんなデカい身体に変な服の人が来たの?
言われてみれば、周りの人は何かのフライを食べているような。つまりぼくだけ唐揚げにしてくれたってことか!もしかして夜の焼き鳥用のトリだからこんな面白い部位だった、なんてことはないよね。
連続で来た(と思われた)お客には主菜を変えてくれる、真の日替り定食!しかもお会計は本当に税込700円!こんなお店に今まで来なかったとは‥いずれ本当に連続で来て、本物の日替りというやつを見せていただきます。よろしくお願いします。
居酒屋 漫(きまま) 群馬県邑楽郡大泉町坂田7-22-16