カレー食べたい。ついでに焼きそばも食べたい。焼きそばはアレだ、中華のあんかけでなくシンプルなソース焼きそば。
焼きそばとカレーのどっちか、もしくは両方が半サイズになっているようなムシのいいセットなんて‥昔ながらの町中華でもワンチャンあるか厳しいですが、実は確実に存在するお店を知っている。
マルチカルチュラリズムを謳っているワケでもないのに、やたら多国籍な邑楽郡大泉町。もちろんインドネパールのお店もたくさん。その中でも老舗となりますインド料理の名店「ヒマラヤン」さんにやってまいりました。
ちなみにお隣はベトナム料理店、ちょっと先にはタイにペルーにブラジルと、本当に多国籍がすぎるぞ大泉町。
インド料理店で焼きそばなんて何を言っていると思うでしょう？ちょっと待ってくださいね。まずランチメニューのA面は通常のインドカレーなんですが‥あれれ？メニューが新しくなっている。
よく見ると内容は同じようだから新調しただけか。メニューを新しくしたついでにしれっと値上げ、なんてことはありません‥いや、よ〜く見ると1番豪華なCランチだけ80円アップしているような‥サイゼの間違い探し程度の誤差ということで。
そしてメニューをひっくり返す。ヒマラヤンさんのランチはB面が熱い！ほらあったよ、焼きそばセット！ソース焼きそばに半カレーがついてしまうという、ちょっとよく分からない組み合わせの欲張りセット！
他にもなぜかナンがつくインドカレーうどん、チキンカツカレー、スパイシーマハラジャパスタ等々、インド料理店の枠を大幅にはみ出したメニューが並びます。
さあ焼きそばセットを頼むぞと思っていたはずですが、「ローストチキンカレー、ご飯少なめでお願いします」口走ってしまった。理由？料理が来れば分かります。
セットの最初に出るスープもお楽しみの一つ。本日はチキンスープで、えらいこと濃厚な鶏白湯。あれだけ色々なメニューがあるんだから、いっそのこと鶏白湯ラーメンと半カレーなんかも出しちゃったら覇権の予感。
夜に来て単品のスープを頼んでみたいなあ。たまに出るラサムスープがまたうまいのよ。
ムルガタニスープはいただいたことありませんが、レンズ豆と生クリームなんて1mmの疑念も挟む余地なく美味しい確定でしょ。
スープを飲み干してニヤニヤしているところにメインがキター！ローストチキンカレーっ！カレーの大海にタンドリーチキンがドカンと一本！圧巻！
このご尊顔を拝見したくて思わず注文してしまったわけです。今日はご飯少なめコールを忘れなくてよかった‥お皿が洗面器かよって面積で結構な量なんですよ。
謎ドレッシングがまばゆいサラダで血糖値の上昇を気持ちだけでも抑えるのだ。スープ、サラダと順番に食べたので大量のカレーを食べてもきっとセーフ。
熱きヨダレを呼ぶカレーとタンドリーチキンのスパイス多重奏。スープの時点で知っていました、半端では無いベースの旨味。ライスはジャポニカとインディカのブレンドだったりするのも楽しい。あらまほしきカレーここにあり。
ぼくの中でのインドカレーはコレが基準です。よってハードル高すぎ問題が発生してしまっていて、なんだかんだココに帰ってきちゃうのな。
なかなか抜けない伝説の剣のようにそびえたつタンドリーチキン！ラーメンでいえばチャーシュー、そばでいえばエビ天にあたるポジションですが、それらをはるかに凌駕する圧倒的風格はどうですか。
スプーンをあてがうだけで骨から外れるチキンは香ばしくて弾力に富み、ローストチキンマニア（ぼく）もニッコリ。やはり夜に来て、スープとタンドリーチキンで白ワインあたりを飲らねばならん。
ちょっと辛めのアチャールはカレーに入れてよし口直しによし。ヨーグルトは甘い上にフルーツが入っているので味変用ではなくデザート、もしくは辛さの鎮火用となります。「大辛、ベリーホット」とか言わなければ、そんなに辛いモノが出てくるわけではありませんが。
極上のチキンとスパイス豊かなカレーを黄色いライスと一緒にいただけば、堺一馬のチキンカレーVR？いやきっとアレよりもうまいな。
証拠に最後までラッシーに手が伸びなかった！
ご飯少なめでもお腹いっぱい、幸せいっぱい。汗を拭き拭きラッシーを飲む、インド料理店の至福タイム。
やっぱりヒマラヤンさんのカレーは好みど真ん中だなあ。次こそやきそばセットと思いつつ、3種類くらいのカレーセットを頼んでしまいそうな気がするのでした。
ヒマラヤン 群馬県邑楽郡大泉町古氷110-8