今年ももはや11月だなあー。知人の家族がみんなパタパタ死んじゃえば年賀状書かなくていいのに、とか邪悪なことを考えながらベンチプレスなどやっていますと、母が私の部屋に来まして
「戸隠の新ソバって食べたことがない」
と、お題目のようにつぶやき続けています・・・あーわかったわかった!うまいソバ屋つれてってやる!
というわけで、晩秋の長野ツアーでございます。このブログが世に出る頃は、暦の上ではディセンバーであると思いますが、11月10日前後のことですので、晩秋。
紅葉など何もない11月半ばの戸隠、でもそこそこ観光客がいますが、さすがにまだ10時半のソバ屋にはいません。ここは9時から開店の奇跡のソバ屋、よつかど。
店内も余裕で撮影できます。紅葉の時期ではこうはいきません。
実はこの店初めてなんですが、以前食べた須坂市のたけの春という店が大変好みに合うソバでして、そこの店主さんが修行されたのがここと聞いていたので今回来たわけです。
ではメニューを見ましょう。とは言っても、私はソバ屋では「もり」か「鴨せいろ」に相当するものばかり注文します。鴨あるかな?
なさそうですので「ざるそば」にしますか・・・ん?
「戸隠産新そば限定食十割ざるそば」なんですか?この死者すら蘇りそうな言霊の集合体は・・・十割は普段食べませんが、コレで!母は?
「私もソレで。あと野菜天ぷら」
あ、そんなのあった?ああ、壁に貼ってあるのか。
タクアンとお茶でソバを待ちます。長野のそば屋さんは漬物食べ放題みたいな店が多い気がします。ポリポリ。
おお、来ました!なかなか端正なマスク・・・おや、戸隠なのにぼっち盛りではないのですね。
店員さん「普通のざるはぼっちだけど、十割はそれなんです」
へー。しかし揃った太さ、美しい色、なかなか見た目は私好み。クールでメガネなお姉さんのよう。
星がないところもいいですね!ではツルルーといただきます。
やあ、これはうまい。想像よりソバの香りは立ちませんが、十割と思えない素敵な喉越しと、これはまさしく十割のすごい甘み。江戸ソバほどではないですが、他の戸隠そばより辛めの汁も(たぶんわざと)あまり水を切っていないソバにピッタリ。やあ、これは好きな味ですよ。
あ、天ぷらがきた。母よ、味はどうですか。
「この大きな葉っぱなんだろ。味もよくわからないけどパリパリおいしい」
フキにしては縮れてるし、なんだろ?食べなかったから知らない。おや、竹輪があるところが気取りがなくていいですね。エビをもらったらうまかったです。
そば湯を飲んでほっこりしましょう。最初の客なのになかなか白い。ソバ粉を入れて作ってくれたんですかね?薄ければ薄いでいいんですけど。最近妙に濃いのが流行ってるからなあ。濃いそば湯ってウマいですか?私はサラサラっと飲みたい方です。
あー、うまい汁はそば湯がひじょーにうまい。
いやいや、ノー行列でうまいソバでした。なんと言いますか、気取らず疲れず食べることができます。結構量もあるし。
帰り道でとんくるりんという店で持ち帰り用ソバを買って帰りまして、こちらも大変うまかったです。店内メニューに持ち帰りとか書いてありませんが、頼むと生ソバを汁付きで用意してくれます。店先にお土産用の半生麺とか置いてありますが、だまされてはいけません。ちゃんと受付の方にお願いしましょう。
次回は景色など愛でる予定です。