私は群馬県太田市在住です。お隣の栃木県と知名度最下位を常に争うマイナー県、ぐんまの中でも人口三番目という、大変マイナーな都市まちです。お隣の大泉町は日本のブラジルとしてそこそこ有名ですが、太田は駅前のエッチな通りしか特産品がない。あ、焼きそばも有名…なのかなあ?
そんな太田市で、好みの食べ物屋に行ってみようと思います。というわけで、新そばの時期である今回は、太田市のおいしいそば屋さんに行ってみますよ。
貴石(きしゃく)さんです。ガレージに和風建築をぶちこんだナゾの造りです。夜はシャッターが閉まるんですかね。
ちょっと混み合うことが多いので、開店時間ピッタリに到着。
座るとお茶と昆布の佃煮がススーと出てきます。さて、ここはメニューで悩むのです。
九割そばということなので、せいろで新そばの香りを楽しむのが一番なんでしょうが、オリジナルメニューのおとうふせいろも捨て難い。
が、やはり満足間違いナシの昼蕎麦セットでしょうか。最初の客なので数量限定でも大丈夫のはず・・おや、この辺で次々とお客さん来店。あら、即決しないと危ないのか?
今日は土曜日なので下のセットはなしですね。でもガレットも食べたい。
ああ、ガレットは単品でもあるんだ。別紙もご覧ください、とな?
蕎麦の実アイスとチョコレートガレット・・・?新そばを食べようという初志が危うくなります。下の蕎麦茶仕込みの牛乳プリンなど、味を想像するだけで中学生なら軽く二日は眠れなくなるレベルの独創性。
悩みに悩んだけど、ここの鴨せいろを食べたことない!という理由で鴨せいろ蕎麦を注文。
注文を終えたのでキョロキョロしましょう。なんだか店内に水が流れていますね。
そしてソーラーぐんまちゃんがプリプリおケツをふってますね…水がサラサラ、ぐんまちゃんがカシャカシャ、静かな空間にかすかな音が・・・あ、きたきた。
おおー!グッドルッキンSOBA!鴨せいろにもワサビがつくのですね。ここのワサビは本物なのでうれしい。
切り方はほぼ均一、適度な水切り、そして口にする前からプンプンするソバ臭。なんと美しい。
鴨汁も鴨の脂がぶんぶかと浮いています。この汁だけで日本酒四合は軽そうな雰囲気ですね!鴨抜きというやつだ。
麺リフトっていうんでしたっけ?星入りで細めの九割。非常に美しくつながっております。食べる前から喉越しが良いのがわかりますねー。
つるつる・・・う、うまい。そばは冷水でビシっと締まってますが、鴨汁は熱々。そばの香りと鴨のうまみと冷たいと熱いが口の中で渾然一体。これが老子の言う全てが包括した渾沌か!(ちょっと大げさ)
鴨せいろを頼んだ人にも、普通のもりそば用の辛汁をちょっと持ってきてくれます。普通の汁をそば湯で味わってみやがれというのですね。すごい自信だ!
メニューに書いてある通り、そば粉を溶いた濃いそば湯でフィニッシュ。ま、私は薄いそば湯の方が好きですが、最近は濃いのが流行っているらしいので仕方なし。いやー、良いダシだ。
歩きで来てそば屋酒もいいですね。オールぐんまの地酒です。
次回は栃木になります。
貴石(きしゃく)群馬県太田市藪塚町1238−3