週末地元の太田市にいることがあまりない私(いてもウチから出ない)、そんなわけで地元で外食ってあまりしないのです。
が、たまに外に出ると結構な確率でイカす店に当たります。一人ドライブで妙な嗅覚が身についたのでしょうか。今回はそういった店の中でも一番好みにどストライクで、季節ごとに通っているこちら。
「じゅん亭」さんです。夜だし天気悪いしでまともな写真が撮れませんね、はい。
カウンターメインの小さな店ですが、今日は母や近所のおばさま方と一緒なので5人。一つだけあるミニ座敷を予約しました。マスター一人でやっているので予約推奨。
夜はおまかせコースのみで、3000〜5000円程度の予算だけ伝えます。5000円でお願いしました。今回は母が払うので。
なお行ったのは11月末くらい。晩秋〜初冬のメニューといったところです。
席に着くとスズムシでも入っていそうなカゴがいますよ。
パカっと開けると、綺麗な先付けがいました。柿の白和え、ナス、卵焼き、生ハムの一口寿司。柿の白和えが柿なのでもちろん甘いのですが、不思議と酒に合う・・・あっ、そうだ!酒だ!!
日本酒メニューは月替りです。とりあえず男山(青森)と雪の美人(秋田)と出羽桜雪漫々(山形)で、東北三角の陣を形成します。
OOPS!敵もさるもの、グラス→枡→皿の三段こぼしの計略で反撃してきました!一つあたり一合半は軽くありますね(うれしい)。
生ハム寿司うめえーとか言っている間に造りが登場。関アジ・金目鯛・アオリイカだそうです。群馬にいることを忘れてしまいます。関アジはもちろんですが、イカうまい!どこで刺身を食べても思うのですが、イカがうまいとホントにうれしいです。シソと一緒にクルクル巻いてあると帰りたくなる。
そしてマスターが切り出しコンロを持ってきた・・以前はホッキ貝を目の前であぶってくれたりしましたが、今回は?
なんと!サワラを皮目だけ炭で炙るという卑怯きわまりない技を繰り出してきました!サワラ好きなんだよー。なんだよ一人二切れってー。人殺しー!
そして巨大な角皿が・・おおー!バカでかい金目鯛のカブト煮!!さっきの造りはコレの副産物でしたかー。
他の人がまごまごしている間に目玉のまわりのフルフルと脇の下(?)の黒っぽいところをゲットします。鯛の鯛がいるあたりね。う・・・ウマい!!やっぱり脂のたっぷり乗った白身は思い切って甘辛く煮た方がウマいと思います。ゴボウもうまいなあ。酒がすっとんでいきます。
自家製豆腐にポン酢ジュレの箸休めです。この辺で三千盛(岐阜)でも追加しますか・・・ふー。
箸が休まるヒマもなくサンマの幽庵。サンマの…幽庵…?うまいのか?
・・・(←うまくて言葉が出ない)
三つ葉とミョウガの三杯酢でも食べて気をおちつけましょう。ふー、さっぱり。
おや?今度はカセットコンロが出てきましたよ。
ふはっ。ハマグリと天然ナメコの鍋ですと?私の好物でもリサーチしたのでしょうか?単に好物が多いのか。
落語家のずう助さんが言うところの「傘の開いたナメコ」ですね。ナメナメ感は弱くなりますが、歯ごたえも香りもやはりこっちの方がうまい。ハマグリとナメコのダシを吸ったネギが大変なことになっています。
ウドンは入れますか?とのことですが、すでに満腹なので大食らいの兄だけ頼みました。いや、どう考えてもうまいとは思いますが、食えない。あと一品あるんですよね?じゃあ雪漫々をもう一杯。
〆は天ぷら!〆に天ぷら?ほんのり味がついていますね。エビの頭がうますぎて泣ける。
魚ばっかりですいませんとマスター。いや、魚食べに来たんだからそうでないと困ります。いやー最高にうまかった。次回は・・冬だな。フグ刺しとかでないかな。
食べログとか見るとランチがすごいCPとのことですが、母がのこのこ行って満席でしたので、ランチも予約推奨というか、ほぼ必須の模様です。お店小さいし、マスター一人ですしね。まあ太田市に旅行で来る奇特な方はいないとは思いますが、近辺にご用のある方には自信を持ってオススメします。
次回はえーと、埼玉県北部で。
じゅん亭 群馬県太田市新井町516−1 GSEビル1F